膨大な数の広告がオンライン上に溢れるいま、ユーザーが思わず目をとめてしまうような魅力的なクリエイティブを提供できるかは、広告主にとって必至の課題だ。また、その魅力的な広告をいかに簡単かつ短期間で作れるかは、コストや労力の問題も加わって、さらに困難を極めるだろう。
こうした多くの広告制作現場が抱える課題の解決策として期待できる、台湾発のクリエイティブソリューション「Cr.ED(クレド)」が日本でローンチされた。
Cr.EDは、アジア最大級の総合メディアグループ「TNL Media Group」傘下で、独自のアドネットワークを有するマーテック企業「Ad2iction(アディクション)」が生みだした画期的なクリエイティブソリューションだ。リッチで高機能なクリエイティブによって、認知やエンゲージメントという広告効果を最大化し、かつ「エンゲージメント数」という指標によって、運用型広告を多角的かつ包括的な視点で評価する。ラグジュアリーブランドや自動車メーカーなど500社以上の利用実績があり、台湾ではトップクラスの利用実績を誇るという。
デジタル先進国に名を連ねる台湾で、もっとも支持されているクリエイティブソリューションとはどのようなものなのか。また、日本市場でどのような広がりを見せるのか。TNL Media GroupでCr.EDの開発・運営の指揮を執るエドワード・スー(Edward Hsu)氏、Ad2ictionでセールスディレクターを務めるデヴィッド・クアン(David Kuan)氏に話を聞いた。
膨大な数の広告がオンライン上に溢れるいま、ユーザーが思わず目をとめてしまうような魅力的なクリエイティブを提供できるかは、広告主にとって必至の課題だ。また、その魅力的な広告をいかに簡単かつ短期間で作れるかは、コストや労力の問題も加わって、さらに困難を極めるだろう。
こうした多くの広告制作現場が抱える課題の解決策として期待できる、台湾発のクリエイティブソリューション「Cr.ED(クレド)」が日本でローンチされた。
Cr.EDは、アジア最大級の総合メディアグループ「TNL Media Group」傘下で、独自のアドネットワークを有するマーテック企業「Ad2iction(アディクション)」が生みだした画期的なクリエイティブソリューションだ。リッチで高機能なクリエイティブによって、認知やエンゲージメントという広告効果を最大化し、かつ「エンゲージメント数」という指標によって、運用型広告を多角的かつ包括的な視点で評価する。ラグジュアリーブランドや自動車メーカーなど500社以上の利用実績があり、台湾ではトップクラスの利用実績を誇るという。
デジタル先進国に名を連ねる台湾で、もっとも支持されているクリエイティブソリューションとはどのようなものなのか。また、日本市場でどのような広がりを見せるのか。TNL Media GroupでCr.EDの開発・運営の指揮を執るエドワード・スー(Edward Hsu)氏、Ad2ictionでセールスディレクターを務めるデヴィッド・クアン(David Kuan)氏に話を聞いた。
◆ ◆ ◆
――まずCr.EDとはどのようなソリューションなのか教えてください。
エドワード・スー(以下、スー):Cr.EDはリッチな広告クリエイティブを、低コストでスピーディに作れるソリューションです。最新テクノロジーとアイデアを駆使して生みだした広告フォーマットから目的や商材に合うものを選び、画像などの素材を入れ、いくつかの設定をするだけで、誰でも簡単に魅力的なクリエイティブを作ることができます。
スマートフォンの中はいま、動画や音楽・ゲームなどのコンテンツが溢れています。日々それらに触れている目の肥えたユーザーにとって、単純な動きやパターン化された広告は無視されてしまう。「なにこれ!」「面白い!」と惹きつけられるクリエイティブでなければ、いくら広告を表示してもメッセージが伝わらないどころか、そもそも見てもらうことさえできないのです。
どうすれば広告を見てもらい、ユーザーとエンゲージメントできるか。Cr.EDにはその課題を解決する40種類以上のフォーマットがあり、さらにカスタマイズにも対応しています。
エドワード・スー(Edward Hsu)/TNL Mediagene Group Ad2iction Founder兼取締役。マーケティング広告技術の分野で10年以上の経験を持ち、台湾3大モバイル広告(Mobile Ads)ネットワークであるAd2の設立に関与し、主導した経歴を持つ。2013年にカエル・リン氏、リン・ヤン氏とともにAd2ictionを共同設立。2023年より現職。
――スピーディーさ、そしてリッチであることを重視したCr.EDというサービスが誕生した背景について教えてください。
スー:ちょうどiPhone5が発売された2012年のことです。当時は、スマートフォンを使う人がだんだん増え、広告にもさまざまな可能性があったはずですが、デジタル広告は1枚の静止画が使用されているだけ、というものが多かった。そんな時に映画キャンペーンのクリエイティブ制作を依頼されたのです。ハイジャックをテーマにしたものだったので、ハラハラドキドキするような面白い要素をなんとか加味できないか。そう考えて、モグラ叩きのようなゲーム形式のクリエイティブをHTMLで制作しました。その広告はあっという間にFacebookで話題となり、大きな反響を得られました。
これを機に受注件数が増えていったのですが、当時クリエイティブに関わっていたのは、プランナー1人、デザイナー1人、エンジニア2人に私という5人だけ。1カ月に1件か2件ほどだった依頼が1カ月に10件以上になり、仕事量が限界に達してしまいました。どうすれば残業をせずに、多くの案件を受けられるようになるのか。それを懸命に考えた結果、作業工程を自動化することに思い至りました。画像などの素材を挿入し、数値の設定をするだけで制作できるモジュールを設計したのが2016年で、これがCr.EDのはじまりです。このプロセスが広告制作チームからデジタルテクノロジー会社へと変わるきっかけになりました。
――Cr.EDは現在、どのような企業で導入されていますか?
デヴィッド・クアン(以下、クアン):広告代理店をはじめ、広告主、パブリッシャーなど、クリエイティブ制作を必要とするさまざまな企業で導入いただいています。Cr.EDを使って制作されたクリエイティブは、ラグジュアリーブランドから、自動車メーカー、家電、飲料、ファストフード、そして映画のキャンペーンまでさまざまな業種・業界に対応できます。これまでに500社以上の利用実績があり、台湾のクリエイティブソリューションとしては最大規模だと自負しています。
リッチなクリエイティブを誰でも簡単に制作できるソリューションなので、これまでマンパワーが足りずにあきらめていた広告主やパブリッシャーも、Cr.EDを使えば自社で制作することが可能です。現在、台湾のトップ100にランクインするニュースメディアやサイトを有する多くのパブリッシャーともアドネットワークで提携していますが、パブリッシャーがインタラクティブな広告を提供できればCPMも上がり、収益アップにもつながります。
デヴィッド・クアン(David Kuan)/Ad2iction営業部長。大学卒業後にAd2iction入社。映画、飲料、飲食店など数万件に及ぶさまざまなブランドを手がけている。また、Ad2ictionのモバイル広告ネットワークチームを主導し、台湾でもっとも影響力のあるネットワークへの成長に貢献。
――Cr.EDならではの強みがあるとするならば、それは何でしょうか。
スー:いちばんの強みはスピード、そして簡単に作れることです。エンジニアが制作する場合、1つのキャンペーンに1カ月くらいかかりますが、Cr.EDを使えば1週間、シンプルなものなら3日で作れます。たとえば、今年の中秋節に向けて制作したジョニー・ウォーカーの広告は、我々が社内で制作したものですが、クライアントのプロダクトが入ったビジュアルと月の動画を組み合わせたリッチなクリエイティブを、広告主とのブリーフィングからローンチまで5日で完成させることができました。
中秋節に向けて制作したジョニー・ウォーカーのモバイル広告
(画像内のQRコードを読み取ると、デモをお試しいただけます)
クアン:それに、我々はマーケティングテクノロジー企業でもあるので、制作工程の効率化だけでなく、クリック数やエンゲージメント数などの数値、パフォーマンス面にもこだわっています。Cr.EDがエンゲージメント数として捉えているのは、動画視聴数・画像をスライドした数・ランディングページへのクリック数の3項目。これらの数値をリアルタイムで更新することで、日々のレポートをマーケティングに活用できますし、仮にCTRが思わしくなければ、すぐ別の素材に差し替えるなど、柔軟に対応できることも好評を得ているポイントだと思います。
――Cr.EDにはどのようなフォーマットが用意されていますか?
クアン:40種類以上あるフォーマットのなかから、人気のある5つのフォーマットをご紹介しましょう。左から、①広告だけでなく記事をスクロールしても次々に画像が変わる「ディスプレイAD」、②現在の気温を表示することで購入を喚起させる「ダイナミックAD」、③音声を組み合わせる「オーディオAD」、④最寄りの店舗を外部のGoogleマップなどにつなぐことなく表示できる「マップAD」、そしていちばん右にある⑤「SNS AD」で「コネクション」とも呼んでいます。
Cr.EDの人気フォーマット
⑤「SNS AD」は最新のフォーマットで、FacebookやInstagramなどのSNSに投稿された内容や、いいね、シェア数などと関連のある広告を直接運用できるもの。投稿内容を「ウォールド・ガーデン」の制限から解放し、より多く露出させることができます。Ad2ictionのアドネットワークを通して、セグメントしたユーザーに広告を表示することもできます。
スー:この5つのフォーマットには、台湾パナソニックのキャンペーンで採用したものも含まれているのですが、台湾パナソニック様には、Cr.EDで制作したクリエイティブはCTRが想定よりも120%高いと、クリエイティブとパフォーマンスの両面で評価されています。その結果、エアコンや、冷蔵庫、サマーキャンペーンとさまざまなプロモーションをさまざまなフォーマットを利用する形で導入していただきました。
台湾パナソニックの広告クリエイティブ
ほかにも360°見る角度を変えられる「パノラマ」や、リアルタイムでカウントダウンする「Countdown」、そしてゲームタイプの「キャッチゲーム」など、バリエーション豊富にそろえています。たとえば、Z世代の若者をターゲットとした映画のプロモーションでは、登場するキャラクターごとに反応を変えたり、ホラー映画では、クリックするとキャラクターがいきなりアップで表示したりと、エンターテインメント性の高いクリエイティブにしたことで、かなりの反響がありました。
――日本市場での反応はいかがですか?
スー:クリエイティブをお見せすると、まずスムーズな動きや美しさに驚かれます。それゆえに、コスト面を心配する声もいただきますが、Cr.EDで制作したクリエイティブは表現がリッチなだけでなく、CPCやクリック数など数値的なパフォーマンスも高いため、それらを含めた価格であることに納得していただけます。
クアン:複数のメディアでテスト配信をしてみたところ、CTRが通常バナーと比べて約2.6倍という結果が出ました。リッチでインタラクティブな広告ほどエンゲージメントが高くなることが日本でも実証されたわけですが、ユーザーとのエンゲージメントを強化することで、ブランド認知や好感度、それにCTR向上にも貢献できます。
10月19〜20日に開催されるアドテック東京では、さまざまな事例を用意して、興味がある方には現場でクリエイティブを作っていただこうと考えています。日本の皆様にもきっとCr.EDのサービスにご満足いただけると思います。
――これからのビジョンをお聞かせください。
スー:Cr.EDにはすでに生成AIなどの最新テクノロジーを取り入れていますが、今後ますます進化させ、より簡単でより想像力を発揮できるソリューションにパワーアップしていきたいと考えています。日本には人々を惹きつける広告がたくさんありますよね。以前、東京・渋谷駅に行ったときも、多くの刺激を受けました。我々も、ふと笑いだしてしまうような面白い広告、そして、パフォーマンスの高い広告をCr.EDで作っていきたいと思っています。それを日本、そして、東南アジアへと広げていく予定です。
我々は単なる広告制作会社ではなく、DSP・SSPを運用するアドネットワークも保有するデジタルテクノロジーの会社です。Cr.EDが広告主や広告代理店はもちろん、パブリッシャーも含めたデジタル広告市場全体の問題解決につながるソリューションであることを、台湾から発信していきたいと思います。
Sponsored by TNL Media Group
Written by DIGIDAY Brand STUDIO(山本千尋)
Photo by Yo Yang