インフルエンサーのあいだではThreads(スレッズ)の勢いが失われつつある。バイラルになった美容製品を完売させる点では依然TikTokが優勢である。これらのポイントが、7月25日に開催されたGlossyビューティポップイベントでのソーシャル戦略に関するパネルディスカッションから浮き彫りになった。
セレブメイクアップアーティストで美容ブランドの創業者でもあるパトリック・タ氏、ビーイングフレンチー(Being Frenshe)創業者のアシュリー・ティスデイル氏、インフルエンサーでナチュリウム(Naturium)創設者のスーザン・ヤラ氏、グラムジラとして知られるTikTok美容インフルエンサーのステファニー・ヴァレンタイン氏がロサンゼルスのペンドリーホテルに集い、ソーシャルの最新美容トレンドについて語った。
Threadsに対する関心の低下
パネル登壇者はら、Twitterの競合であるインスタグラムのThreadsについてはあまり熱意を感じていないようだ。
この記事は、DIGIDAY[日本版]のバーティカルサイト、ビューティ、ファッション業界の未来を探るメディア「Glossy」の記事です。
インフルエンサーのあいだでは、Threads(スレッズ)の勢いが失われつつある。バイラルになった美容製品を完売させる点では依然TikTokが優勢である。これらのポイントが、7月25日に開催されたGlossyビューティポップイベントでのソーシャル戦略に関するパネルディスカッションから浮き彫りになった。
セレブメイクアップアーティストで美容ブランドの創業者でもあるパトリック・タ氏、ビーイングフレンチー(Being Frenshe)創業者のアシュリー・ティスデイル氏、インフルエンサーでナチュリウム(Naturium)創設者のスーザン・ヤラ氏、グラムジラとして知られるTikTok美容インフルエンサーのステファニー・ヴァレンタイン氏がロサンゼルスのペンドリーホテルに集い、ソーシャルの最新美容トレンドについて語った。
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Threadsに対する関心の低下
パネル登壇者はら、Twitterの競合であるインスタグラムのThreadsについてはあまり熱意を感じていないようだ。
タ氏は、Threadsへの投稿を「始めてもいない」と言う。
「Threadsはまだあるの?」とヤラ氏。「興奮は消え去った。もう終わり。皆、先に進もうではないか」。
テキストベースのソーシャルメディア形式に対してはあまり関心が見られなかった。ヤラ氏はいまはXとなったプラットフォームを利用していないと述べた。
最優先はTikTok
登壇者の何人かは、現在TikTokが最優先のソーシャルプラットフォームだと述べた。その中には、TikTokで大ブレイクしたグラムジラ氏や、セレブメイクアップアーティストとしてのキャリアを通じてインスタグラムで成功したが、現在はTikTokに注力しているタ氏がいる。
「インスタグラムを始めたが、TikTokを始めるまでは何もうまくいかなかった」とグラムジラ氏。「15年間コンテンツを作ってきたが、コロナ禍でTikTokで少しやっていたらついに成功できた」。
タ氏は次のように述べている。「私は現役のメイクアップアーティスト。何よりもメイクアップが自分のキャリアであり、ソーシャルメディアはその仕事に付随して生じたもの」。
同氏はまた「インスタグラムを10年以上やってきたが、自作のコンテンツで低迷していたと感じている。今年の1月にTikTokを始めて、それに注力しているところだ」と言い、TikTokがブランド認知度に非常に有益だと述べた。「外を歩いていると、今では、インスタグラムではなく、『TikTokで知っている』と言われるようになった」。
製品を完売させるTikTokのパワー
TikTokはバイラルになった美容製品の大きな売上の源でもあり、パネルに参加したブランド創業者らはTikTokが自社製品の完売につながった経緯について語り合った。
ティスデイル氏はTikTokの拡散力によって自分の美容ブランド、ビーイングフレンチーのマグネシウム・ボディセラムスティックが完売になった経緯を述べた。
「ターゲット(Target)のバイヤーと一緒にいたとき、マグネシウム配合の心地よいボディセラムスティックについて話したのを覚えている」とティスデイル氏。「バイヤーから『これはきちんと他人に説明しなければいけない』と言われた。その製品はTikTokで実際にバイラルになって、何カ月もの間完売していた」。
一方、パトリック・タ ビューティ(Patrick Ta Beauty)は、「イット」ガールでありTikTokインフルエンサーもあるアリックス・アール氏のおかげでバイラルモーメントを経験した。
「アリックスのおかげで、すごいことになっている」とタ氏。「彼女は3分間のビデオの最後に当社のオールオーバー・グローバームについて投稿して、完売させた。この製品は当社の全コレクションの中で私が気に入っているものの1つで、2年以上も前に発売したものだ。私は毎日使っているのだが、実際には売れておらず販売をやめようかと思っていた。彼女があの投稿をしたとき、『一体何が起こったのか、これは誰だ、なぜそんな力を持っているのか』と思った。アリックスは正直で共感でき、彼女と協働できたことは正直言ってもっとも素晴らしいパートナーシップだった」。
LIZ FLORA(翻訳:ぬえよしこ、編集:)