Snapchat のユーザー数、増加しないが減少もせず:収益は増加、コストも減少傾向

スナップ(Snap)はユーザー数の上昇ではなく、ユーザー数のキープを続けようとしているのが現状のようだ。

先日のレポートによると、Snapchatはデイリー・アクティブユーザー数の減少が止まった。しかし、ユーザー数が増加しているわけでもない。スナップが抱えるデイリー・アクティブユーザー数は1億8600万、これは前四半期と同じ数字となっている。2月5日に発表された2018年 第4四半期の収支報告で明らかになった。

デジタル・プラットフォームにとってユーザー数が増えていないことは通常、ポジティブには捉えられない。しかしスナップは、すでに抱えているユーザーからの収益を増やしたこと、そしてコストを減らしたことを発表してウォールストリートを感心させた。以前ほどの成長は見せておらず、YouTubeやFacebookのようなサイズには遠く及ばないものの、過去最大の収益を出している。これは投資家たちを喜ばせているわけだ。

重要な数字は次のようになっている。

  • デイリー・アクティブユーザー数は1億8600万(前四半期と同じ数)
  • 北米におけるデイリー・アクティブユーザー数は7900万(前四半期と同じ数)
  • 四半期収益は3億9000万ドル(約432億円 ※前年の2億8670万ドル[約317億円]から増加)
  • ユーザー平均収益は2.09ドル(約231円 ※前年の1.53ドル[約169円]から増加)
  • 純損失は1億9170万ドル(約212億円 ※前年の3億5000万ドル[約388億円]から減少)
  • iOSデバイスにおける平均消費時間は2017年の最終四半期よりも早い成長を見せた
  • スナップ・オリジナルの「デッドガールズ・ディテクティブ・エージェンシー(Dead Girls Detective Agency)」は、1400万以上のユニーク・ビューワーにリーチした
  • 毎月、アメリカの13歳から34歳の70%に広告はリーチしている
  • スナップ・ピクセル(Snap Pixel)はこの四半期、6億の購買イベントをみせた(前四半期の2億3000万から増加)

ウォールストリートが求めているもの

ウォールストリートが予想していた収益は3億7800万ドル(約419億円)であったが、スナップチャットはこれを超える3億9000万ドルを叩き出した。株価はこのニュースが流れた直後に18%も急上昇した。

2019年の成長をさせる新規採用の人材たち

スナップではエグゼクティブたちの入れ替えが行われた。最高戦略責任者、最高財務責任者、コンテンツ・コミュニケーションズ部門バイス・プレジデントがすべて昨年、社を去っている。しかしCEOのエヴァン・スピーゲルは、新しい後任者たちが「我が社の成長の新しいステージ」において活躍しているとして称賛している。ここには元ハフポスト(HuffPost)のCEOであるジャレッド・グルスド氏と新しい最高ビジネス責任者であるジェレミ・ゴーマン氏が含まれる。

Android用アプリは改善されつつあり、海外での成長を助けている

Android向けアプリが不安定であることが明らかになって以降、SnapchatはAndroid版への投資を増やしている。これは特にiPhoneがそれほど圧倒的なシェアを得ていない海外マーケットにおけるスナップの成長を抑制していた。スピーゲルによると、初期のテストではAndroid版アプリを開くために必要な平均時間は20%削減されたとのことだ。この新しいAndroid版アプリは徐々に使用ユーザーの数を増やしつつある。

Snapchatのディスカバー(Discover)広告収益は2倍に

カイリー・ジェンナーのようなユーザーたちに気に入られず、ユーザー数拡大の邪魔になったという評もあるデザイン刷新だが、これによってディスカバーへの注目は高まったようだ。昨年と比較して、パブリッシャーのストーリーやショーを見ているユーザーは30%増加していると報告している。また、昨年の同四半期と比較すると、プレミアムコンテンツからの広告収益は2倍に増加したと、スピーゲルは言う。

スナップはディスカバーにおけるオーディエンスがロイヤルであり、TVの補完となると称している。ESPNの「スポーツセンター(SportsCenter)」におけるオーディエンスの60%は、コンテンツを毎週3回以上視聴しており、スナップによるオリジナルコンテンツ「デッドガールズ・ディテクティブ・エージェンシー」は1400万以上のユニーク視聴者数を持っていると報告では強調されている。後者に関してはシーズンすべてを視聴したのは、そのうち40%以上となっている。NBCニュースの「ステイチューンド(Stay Tuned)」においては、2500万から3500万の月間ビューワーのうち3分の2は新しいオーディエンスとなっている。

スナップ広告は依然として13歳から34歳が主要なターゲット

スナップは彼らの広告が米国の13歳から34歳の70%に毎月リーチできていると謳っている。また、スキップができないスナップ・コマーシャル(Snapchat Commercials)やスナップ・ピクセルもまた広告主たちの助けになっているとのことだ。昨年は彼らの安い値段設定は、プログラマティックへの移行と合わさって広告収益を取り込む阻害となっていたが、いまではその低いCPMの恩恵を受けている形だ。

Kerry Flynn(原文 / 訳:塚本 紺)