アメリカの大手通信業者Verizonは、保有する貴重な顧客データの利用を、今後自社内に留める方針だという。これが実施されれば、広告業界に新たな「塀で囲まれた庭」ができることになる。Verizonはこの戦略で、ライバルのFacebookやGoogleに対抗する構えのようだ。
Verizonの計画に詳しい情報筋によると、同社はアドテクノロジー関係のパートナー企業に対して、これ以上、ユーザーの位置情報、オンライン習慣、使用アプリ、家族構成や請求情報など、無線通信事業者しか知り得ない情報にアクセスさせないと通達したという。その背景には、Verizonが築き上げてきた、より効率的な広告のエコシステムの存在があげられる。