食と旅行関係のパブリッシャー「テイストメイド(Tastemade)」はFacebookの有力コンテンツであり、月間視聴回数は13億回を超える。そして現在、Facebookの姉妹ソーシャルプラットフォームであるインスタグラムでも成功を目指している。
インスタグラムにおけるテイストメイドのメインアカウントのフォロワー数は、半年前の5万人から現在の85万人超まで増加している。テイストメイドは、1日に2~4本のインスタグラム向け動画を公開しており、5つのアカウントを用いたインスタグラムへの全投稿の90%近くを動画が占めている。5つのアカウントには、メインアカウントのほかに、「テイストメイド・ブラジル」や「テイストメイド・ジャパン」のようなローカライズ版が含まれている。
現在、インスタグラムにおけるテイストメイドの1日の視聴回数は平均10万~30万回。この1週間では、テイストメイドの動画は、5つのアカウントで290万回視聴されている。
食と旅行関係のパブリッシャー「テイストメイド(Tastemade)」はFacebookの有力コンテンツであり、月間視聴回数は13億回を超える。そして現在、Facebookの姉妹ソーシャルプラットフォームであるインスタグラムでも成功を目指している。
インスタグラムにおけるテイストメイドのメインアカウントのフォロワー数は、半年前の5万人から現在の85万人超まで増加している。テイストメイドは、1日に2~4本のインスタグラム向け動画を公開しており、5つのアカウントを用いたインスタグラムへの全投稿の90%近くを動画が占めている。5つのアカウントには、メインアカウントのほかに、「テイストメイド・ブラジル」や「テイストメイド・ジャパン」のようなローカライズ版が含まれている。
現在、インスタグラムにおけるテイストメイドの1日の視聴回数は平均10万~30万回。この1週間では、テイストメイドの動画は、5つのアカウントで290万回視聴されている。
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質と関連性が量に勝る
テイストメイドのプログラミング担当責任者を務めるオレン・カッツェフ氏は次のように述べる。「インスタグラムは動画を増やす意向で、アルゴリズムの微調整を行っている。このプラットフォームでは、質と関連性が量に勝ろうとしており、食と旅行関係の質の高い動画を受け入れる余地がある」。
テイストメイドのインスタグラムにおける取り組みは、同社のプログラミング・制作担当チームが監督しており、チームは現在、12人近くを雇用している。テイストメイドにはインスタグラム専門要員がいて、コンテンツの予定表を作成・管理したり、制作チームと協力してインスタグラム向けの特別コンテンツを作成したりといった日常業務を担当する。
テイストメイドでは、インスタグラムに限らず、配信プラットフォームごとにプログラミング責任者がいる。これらの専門スタッフが、各プラットフォーム向けのコンテンツの配信予定を「何週間も前」に決定している。
カッツェフ氏は次のように語る。「チームを養成するにあたっては、コンテンツ制作にタッチする者は誰であれ、すべてのプラットフォームについて考えておくべきだという方針でやってきた。だが、特定のプラットフォームに専念する者がいることも重要だ」。
60秒になったインスタ動画
以下の「ポットローストのつくり方(deconstructed pot roast)」のようなレシピ動画は、24時間以内に10万回近く視聴されている。インスタグラムが動画を優先しているので、この数字はさらに増加すると見られる。インスタグラムは最近、もっと長い60秒の動画を投稿できるようにすると発表した。
材料:ハンガーステーキ肉14オンス、ラセット(褐色)ポテトの薄切り1ポンド、ダックファット(カモやアヒルの脂)1カップ、フレッシュセージとシフォナード(葉物の千切り)大さじ1、サヤエンドウ1カップ、皮をむいてさいの目切りした人参1ポンド、人参ジュース3カップ、ニンニク1片のみじん切り、塩、コショウ、ポテト用スモークシーソルト(燻製塩)。作り方:ステーキ肉に調味料を振りかけ、片面につき8分間または好みの焼き加減に焼く。水にさっと通した乾燥ポテトをスモークシーソルト、黒コショウ、フレッシュセージで味付けし、熱したダックファットに少しずつ加える。熱湯でサヤエンドウを茹で、冷水で冷ます。彩りと風味を良くするため、ポテトとサヤエンドウにグリルでさっと焦げ目を付ける。バター、ニンニク、人参ジュースに人参を入れて煮詰め、滑らかになるまで裏ごしする。人参のピューレを皿に広げ、ステーキ、サヤエンドウ、ポテトをその上に盛りつける。
「この変更で、パブリッシャーにはフォーマットに関してより多くの選択肢が与えられるようになる。コンテンツやリソースにもっと柔軟性を持たせることができるわけだ。だが、パブリッシャーはソーシャルメディアの大原則について、引き続き心に留めておく必要がある。すなわち、『どういう層がオーディエンスであり、オーディエンスは動画フォーマットを求めているのか?』という問いだ」。調査会社フォレスター(Forrester)のソーシャルマーケティング担当シニアアナリストであるジェシカ・リュー氏はこう指摘する。
オーディエンスは急速に増加
インスタグラムではいまのところ、スポーツ関連の動画が優勢だ。たとえば、オンライン動画マーケティング向けのソフトウェアとサービスを提供するチューブラー・ラボ(Tubular Labs)によると、インスタグラムの動画トップパブリッシャーは全米プロバスケットボール協会(NBA)で、去る2月には1億1800万回視聴されたという。だが、インスタグラムは以前からずっと、食や旅行関連の画像を投稿するユーザーにとって人気プラットフォームだった。テイストメイドは、食と旅行関連の動画もこのプラットフォームで成功すると確信している。
「インスタグラムでは、どんな画像が成功するかについて自然な美意識がある。動画ならその効果を倍増できる」と、カッツェフ氏は述べる。
インスタグラムが動画ルールを変更したため、テイストメイドは、動画の長さや撮影スタイルを変えてテストを行う計画を立てている、とカッツェフ氏は付け加えた。「まだ変更して間もないが、オーディエンスは急速に増加している。Facebookでの成長ぶりを思わせる状況だ。Facebookでの視聴回数は、2015年1月には500万回だったが、現在は10億回を超えている」。
Sahil Patel(原文 / 訳:ガリレオ)