DIGIDAY[日本版]を運営する株式会社メディアジーンは2016年10月31日、自社で運営するマーケットプレイス「machi-ya」にて、クラウドファンディングサービスを開始した。このサービスがユニークなのは、メディアジーンが運営する自社メディアと深く連携しているところ。そのため、より大きな効果を期待できる。
DIGIDAY[日本版]を運営する株式会社メディアジーンは2016年10月31日、自社で運営するマーケットプレイス「machi-ya」にて、クラウドファンディングサービスを開始した。
現在、支援者を募っているのは、世界最小クラス・ハイレゾ対応ポータブルアンプ「SPECTRA」、わずか6mm!質感あふれる蝋引き帆布の財布「テニュイス」、VR Soundワイヤレススピーカー「pavé(パヴェ)」の3商品。それぞれの支援者となれば、一般に発売される前に、お気に入りの商品を入手することができる。
なお、一般的なサービスとは異なり、「machi-ya」のクラウドファンディングがユニークなのは、メディアジーンが運営する自社メディアなどと深く連携しているところ。個々のメディアが擁する読者の興味に応じて、プロジェクトの成立をめざせることだ。
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たとえば、日本最大級のガジェット情報サイトとして知られる「ギズモード・ジャパン」(6900万PV/月間)なら、先述の世界最小ハイレゾアンプ「SPECTRA」やワイヤレススピーカー「pavé」など。最先端のライフハック(仕事術・生活術)を伝える「ライフハッカー[日本版]」(3980万PV/月間)なら、厚さわずか6mmの財布「テニュイス」などと連携すれば、より大きな効果を期待できる。
株式会社メディアジーンで運営しているのは、上記男性向けメディアだけでない。40代の働く女性向けのメディア「カフェグローブ」(200万PV/月間)、20代の感度の高い女性向けのメディア「グリッティ」(500万PV/月間)、ナチュラル志向の女性向けメディア「マイロハス」(450万PV/月間)、インテリアを楽しむユーザー向けのメディア「ルーミー」(500万PV/月間)なども運営。そのため、カバーできる領域は広い。
ちなみに、矢野経済研究所のレポートによると、2014年時点で購入型クラウドファンディングの市場規模は、国内で約20億円。世界最大規模の購入型クラウドファンディングサイト、米国の「キックスターター(Kickstarter)」では、2015年の年間売り上げは約700億円以上となっているという。
また、クラウドファンディングには「資金調達」だけではなく、「テストマーケティング」や「ソーシャル拡散」というメリットもある。その過程で、新しい取り組みに対する「PR効果」や生活者の声をダイレクトに活かした「オープンイノベーション」も期待されており、そういった面でも「machi-ya」のクラウドファンディングは、大きなアドバンテージを擁しているといえるだろう。
Text by DIGIDAY[日本版]編集部