IN/OUT 2021 - PUBLISHERS

「ニュースを流すだけのサイト運営は時代遅れ」:産経デジタル 宇田川尊志 氏

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2021年にも、新しいトレンドは生まれ、役目を終えたトレンドは忘れ去られていく――。

DIGIDAY[日本版]がお届けする、2020年・2021年の年末年始企画「IN/OUT 2021」。この企画では、我々が開催してきたさまざまなイベントでお世話になった、日本のブランドおよびパブリッシャーのエグゼクティブたちへ、新しい1年にトレンドイン・トレンドアウトするであろう事象について考えを伺った。

産経デジタルの代表取締役社長兼CEOを務める宇田川尊志氏の回答は、次のとおりだ。

――2020年を総括すると、どんな1年でしたか?

どの業種もそうですが、コロナ禍の影響をマイナスに大きく受けた年になりました。

特に広告収入の落ち込みが激しかった。1Q(4~6月)はクライアントの広告自粛、2Q(7~9月)はサイトのトラフィック減、これらの要因から業績は悪化しました。一方で、テレワークが進むなど働き方の変化が顕著となり、これらの制度設計が進んだというプラスの面もありました。来年度には出社した社員の安全を守るため、オフィスのリノベーションを進めたいと考えています。

また、ビジネスモデルの変革を考えていた最中にコロナ禍に見舞われ、変革が待ったなしの状況になりました。来年度から次の中期経営計画がスタートしますので、スピード感をもって改革を進めていきたいと考えています。

――2021年、必ず押さえておきたいと思う、新しいトレンドは?

弊社の事業を大きくセグメントすると、新聞社系のサイト運営のほか、非新聞社系のビジネス、eスポーツ、エンタメ、ペット、自転車イベント、ECなどに分かれます。

ビジネス系ではスタートアップ企業の支援に乗り出しましたが、これから拡大・発展していくことが予想されるMaaS(Mobility as a Service)分野にも積極的に関与していきたいと考えています。エンタメ関連では声優のオンラインイベントも始めていますが、今後はIPや物販事業の拡大も視野に入れています。自転車イベントに関しても、自転車にとどまらず、ライフスタイル全体に目を向け、たとえば自治体との協業も進めていければと考えています。

――2021年、もはや時代遅れと思える、既存のトレンドは?

コロナ禍で人々の働き方が変わったように、主なデジタルデバイスであるスマートフォンの使い方も劇的に変化したことを感じています。しっかり分析しきれてはいませんが、スマホでニュースを読む時間が相対的に減ってきているように感じます。

弊社は産経ニュース、SANSPO.COM、zakzak、iZA、sankeibiz、IGNJapan、ZBAT競馬、cyclist、iRONNAという9つのサイトと、ペット系SNSのcachette、ECを展開する産経netshopを運営しています。サイトに関しては、単にユーザーにニュースや情報を提供しているだけではユーザーの満足度は向上しませんので、それぞれのサイトに関連する価値あるサービスを継続的に付加していかなければならないと考えています。

その点で言えば、ニュースを流すだけのサイト運営は時代遅れであり、コンテンツと付加サービスの充実を図っていかなければ、ユーザーに受け入れてもらえないと考えています。

年末年始企画 [IN/OUT 2021] Brands の回答一覧
年末年始企画 [IN/OUT 2021] Publishers の回答一覧

Edited by DIGIDAY[日本版]編集部