DIGIDAY[日本版]がお届けする、2020年・2021年の年末年始企画「IN/OUT 2021」。この企画では、我々が開催してきたさまざまなイベントでお世話になった、日本のブランドおよびパブリッシャーのエグゼクティブたちへ、新しい1年にトレンドイン・トレンドアウトするであろう事象について考えを伺った。
2021年にも、新しいトレンドは生まれ、役目を終えたトレンドは忘れ去られていく――。
DIGIDAY[日本版]がお届けする、2020年・2021年の年末年始企画「IN/OUT 2021」。この企画では、我々が開催してきたさまざまなイベントでお世話になった、日本のブランドおよびパブリッシャーのエグゼクティブたちへ、新しい1年にトレンドイン・トレンドアウトするであろう事象について考えを伺った。
ハフポスト日本版のCEOを務める崎川真澄氏の回答は、次のとおりだ。
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――2020年を総括すると、どんな1年でしたか?
2020年は各種の数字が乱高下する未曾有の1年だった。
コロナ禍影響前の20年3月は、月間のネイティブアド収入額が過去最高となり、その後、4月はコロナの影響で月間UV数が過去最高の2400万UVを記録。しかし、その後PV広告単価の下落により収入数字は悪化し、PVも長期下落傾向となる。夏を過ぎてビジネス部門の動きの活発化とともに収入は盛り返し、12月のネイティブアド収入の前年比は前年比は大幅増となっている。大変良い形で2020会計期は終われそうだ。
ハフポストはジャーナリズム媒体なので編集部門が中心なのは言うまでもないが、今年は、広告などのビジネス部門の奮闘が会社を支えた。コロナ禍を編集・広告・真ん中(コンテンツデザイン)・コンテンツマーケ・バックオフィスなど全部門の協力で乗り越えつつ有る。
個性の立った社員が多いハフポストだが、これまでになく社内の一体感・信頼感は増している。シンプルな話だが、報道とビジネスの一線は確実に引きつつ、両部門がコミュニケーションよく、SDGsやダイバーシティ、働き方改革など、同じテーマ、同じ空を見ていることが大事だな、と改めて感じた1年となった。個人的には、改めて、ドラッカーやTEAL組織、NVCなど、組織と人に関して学び直した1年となった。
――2021年、必ず押さえておきたいと思う、新しいトレンドは?
- SDGsの先を探す動き=企業単体でのシンプルなSDGsの取り組みから、金融や制度設計を含めた立体的な方向に加速していく。
- メディアが把握している自社オーディエンスの属性を活かし、メディアインサイトによるソリューションをクライアントに提供するようになる。
- コロナ禍によるEC全盛時代を迎え、『暮しの手帖』的なコンセプトを踏まえた、消費者の信頼に足るアフィリエイト記事をメディアが展開するようになる。消費者が環境保護などSDGs的な価値観に敏感になり、モノを買うことが企業に対する「支持」になる。
――2021年、もはや時代遅れと思える、既存のトレンドは?
- 単純な形でのリターゲティング広告及びそれを成り立たせるシステム。
- 粗製乱造による検索上位狙いだけのコンテンツ生成。
- 広告主がヘイトや人種差別等などに対する社会課題へのスタンスを明確にしないまま、一過性の“バズ”をねらって設計したキャンペーン。
– 年末年始企画 [IN/OUT 2021] Brands の回答一覧
– 年末年始企画 [IN/OUT 2021] Publishers の回答一覧
Edited by DIGIDAY[日本版]編集部