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「掘り起こすべき ミレニアル世代 女性は、まだまだいる」: 女性メディア「ベッチェス」創業者の3名

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10年ほど前、コーネル大生だったジョーダナ・エイブラハム、アリーン・ドレクスラー、サマンサ・セイジは、皮肉をたっぷりと盛り込んだブログ、ベッチェス(Betches)を立ち上げ、学生の日常を綴りはじめた。2021年、いまやその小さなブログはミレニアル世代の女性を対象とするマルチプラットフォームメディア企業へと成長し、同社の喧伝によれば、毎月4300万人のオーディエンスにリーチしている。

ベッチェスはオーディエンスとともに成長したと、ドレクスラー氏は米DIGIDAYのポッドキャストでふり返った。つまり、オーディエンスが経験する重要なライフイベントをフォローする格好で、ベッチェス・マムズ(Betches Moms)やベッチェス・ブライズ(Betches Brides)をはじめ、新たなコンテンツバーティカルやポッドキャストのテーマや動画シリーズを企画・制作できたという。とりわけ重要なのが、娯楽性とユーモア感覚の両要素が同社のコンテンツ戦略を牽引してきたこと。だからこそ、ソーシャルメディアは長年、同社の成長を支える主要なプラットフォームになっている。

そして、多くのメディア企業と同じく、ベッチェスも昨年、多くの課題に直面したという。さまざまなプラットフォームが台頭するなか、自社が取るべき立ち位置とは? オーディエンスのオンラインに費やす時間が顕著に増えているうえで、引き続き満足させる方法とは? 拡大を続けるZ世代を惹きつけるコンテンツの作り方とは?

今回、エイブラハム氏、ドレクスラー氏、セイジ氏が米DIGIDAYポッドキャストに登壇。以下はそのハイライトだ。なお、読みやすさと長さを考え、発言には多少編集を加えてある。

ミレニアルとZの両世代に向けた戦略

「掘り起こすべきミレニアル世代の女性層はまだまだいる、という感覚が私のなかには間違いなくある。それから、オーディエンスとともに私たちが成長できたことには、心から感謝している。私たちは当初、自分たちを含め、当時の若い女性のライフスタイルをブログに書いていた。まだミレニアル世代という呼び名もなかった頃だった。自分たちの行動を観察して、自分たちで笑っていた。でも、オーディエンスが成長するなかで、コンテンツを拡大していけるチャンスがいろいろと巡ってきた。それでキャリアコンテンツを始め、ファイナンスも。さらに`パーソナルファイナンスバーティカルを今年の後半にローンチする予定だ。母親向けのベッチェス・マムズのバーティカルポッドキャストもつい最近ローンチした。そんなことをするなんて、そう、5年前には考えもしなかった」(ドレクスラー氏)。

「それからZ世代については、うちのインスタグラムやTikTok、そのほかさまざまなコンテンツを見るかぎり、うまくリーチできていると思う。やり方はミレニアル世代の女性層にリーチするのと同じだ。Z世代同士が交わす言葉を使って、私たちは彼らに話しかける。それこそがうちのオーディエンスにリーチする戦略の、いわば中核だ」(ドレクスラー氏)。

ベッチェスのクリエイター戦略

「簡単にいうと、最初は、本当に面白いと思えて、ブランドカラーに合うコンテンツを作れるフリーランサーを探していた。でもそのうち、彼らはベッチェスの未来を体現する存在になってくれることに気づいた。[それ以来]そういう人たちをたくさん、フルタイムで雇い入れてきた。いまはもっと多くのクリエイターを引き入れ、私たちベッチェスの傘下に入れたいと思っている。いまも、Zとミレニアルの両世代のなかから、才能のある人を幅広く掘り起こしているところだ。ベッチェス的解釈とは何なのか、ものの見方や文化の点で、ベッチェスとZ世代の接点はどこにあるのか。そこをもっと探っていきたい」(セイジ氏)。

台頭著しいプラットフォーム勢

「TikTokはパンデミックより1年くらい前から始めた。TikTokにはずっと注目していて、うちのオーディエンスがあれをどう使っているのか観察していた。ミレニアル世代のうちのオーディエンスは、パンデミックまではそこまでTikTokに夢中というわけじゃなかったからだ。それからは、[パンデミック以降は]私たちもTikTokをどんどん活用している。[一方、クラブハウス(Clubhouse)には]会社としては手を出さなかった。音声は、ポッドキャストを前から使いこなしているが、そのノウハウや実績がクラブハウスに転用できるかどうかというと、何とも言えない。ただ、正直、もしもうちのオーディエンスがクラブハウスに飛びついて、盛り上がっていたとしたら、私たちも手を出していたと思う。実際は、そうならなかった」(セイジ氏)。

[原文:How the Betches founders turned a blog into a multi-platform media company for young audiences

KAYLEIGH BARBER (翻訳:SI Japan、編集:小玉明依)