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「IDFA利用制限は究極のCPM低下問題。メスを入れるべきは◯◯指標」:Glossom 取締役 小室喬志氏

アプリパブリッシャーたちは、胸をなで下ろしているところかもしれない。

というのも、2021年4月に本格化したIDFA利用制限は、アプリ業界を震え上がらせた。それによるCPMの低下のため、アプリパブリッシャーの広告売上が大幅に減少するという懸念があったからだ。しかし、不幸中の幸い、最新のiOSは生活者のあいだに浸透しはじめているものの、現状ではまだ、懸念していた程の大幅なCPMの低下は見られておらず、各社の売上への影響もそこまでではない。

「そんないまこそ、アプリパブリッシャーたちは、広告売上を補完するための手立てを見つける必要がある」と、グリー傘下のGlossom(グロッサム)で、取締役と同社が2020年に発足したアプリマネタイズのプロフェッショナルチーム、Project Blossom(プロジェクト・ブロッサム:以下、プロブロ)のトップを務める、小室喬志氏は語る。

「IDFA利用制限がアプリパブリッシャーにもたらす課題の本質はCPM、つまり広告単価の低下だ。CPMは広告主予算や季節によって変動する『水物』なので、アプリパブリッシャーサイドでの改善は限界がある。ただCPMだけでなく、広告在庫指標を改善したり、IDFAに頼らない未着手のマネタイズにチャレンジすることで、売上は十分に補完できる」。

小室氏が率いるプロブロは、豊富な経験と実績を持ったベテランプレイヤーで構成された精鋭部隊。クライアントが運営するアプリを、Glossomの膨大な支援実績に基づき相対的にコンサルティングするとともに、広告配信プラットフォーム「アドフリくん」、オファーウォールアドプラットフォーム「GREE Ads Reward」の提供も行なっている。そんな同氏に、IDFA利用制限下における、アプリパブリッシャーの生き残り術について話を伺った。

◆ ◆ ◆

──この4月に本格化したIDFA利用制限を受け、アプリパブリッシャーの広告売上はどう変化していますか?

プロブロでご支援しているアプリパブリッシャーに関していえば、まだ影響はそこまで見られていません。

しかし安心かというとそんなことはない。Appleの制限強化や、それに伴う広告主のKPI指標や方針の変更によって状況は一気に変わる可能性があります。そうなると、現在IDFAのオプトイン率は約30%〜40%といわれていますから、今までのようなIDFAの広告活用は難しくなる。

それに伴い、ターゲティングやコンバージョン計測にも大きな影響が出るので、当然広告効果が低下します。そして結果的に、広告主が投資する広告費の減少に伴いCPMが下がったり、そもそも広告費を投じる媒体が変わったりする事で、アプリパブリッシャーの広告売上にも影響が出てくる。

 「IDFA問題の本質はCPMの低下だ」と強調する小室氏

「IDFA利用制限の本質はCPMの低下だ」と強調する小室氏

──それは困りましたね…。では、どのような対策を講じれば良いのでしょう?

ひとつは、「既存の広告マネタイズの最大化」です。パブリッシャーにとって、IDFA利用制限がもたらす問題の本質は、CPMの低下です。CPMは「水物」ですから、市場動向や季節要因に大きく影響を受ける。そのため、媒体側での改善はなかなか難しい。つまり重要なのは、CPMも含めた網羅的なマネタイズ指標の把握と、指標改善の優先順位付けなのです。

たとえば、アドネットワークの選定などによるCPMの調整のほかに、広告枠の増加や位置の調整といった、既存の広告在庫指標の改善も実施するべきでしょう。これは緻密な作業ではありますが、広告枠という「受け皿」を増やしたり、掲載位置を改善することで、売上を向上させることが可能です。また在庫指標の改善は、うまくいくと翌月の売上としても確実に積み上がっていくのでおすすめです。

もうひとつが、未着手のマネタイズ手法にチャレンジすることによる「新規売上の創出」です。昨今、アプリパブリッシャーのなかには、IDFAなどのデータを用いたプログラマティック広告にこだわりすぎて、単眼的になっている企業もあります。ただ実際は、純広告やアプリ内課金、サブスクリプションなど、IDFAに依存しないマネタイズ手法は数多く存在します。

──プロブロでは、まさにそのあたりを支援されてるんですよね?

おっしゃる通りです。プロブロは、2020年末にスタートしたアプリマネタイズのプロフェッショナルチーム。iOS14.5リリース以降、IDFAの使用が制限される環境においても、アプリの継続的な売上成長にコミットすることをミッションにスタートしました。具体的な支援内容としては、コンサルティングや独自ソリューションの提供で、前述した「既存の広告マネタイズの最大化」「新規売上の創出」のふたつを軸に展開しています。

アプリのマネタイズアプローチは「無限にある」といっていいほど多様です。それゆえ、クライアントの媒体に合った施策を提案・実施するには、経験値や情報量が非常に重要になります。その点、我々には経験豊富なベテラン人材と、Glossomが過去の支援を通じて蓄積してきた、膨大な情報・実績・データがあります。

これによりCPMの向上施策だけでなく、在庫指標の改善や新規売上の創出まで、広範な支援を実現しています。また、我々の手にかかれば、アプリのマネタイズ指標を他社統計と相対的に比較することも可能。現状数値を相対化することで、予想だにしていなかった成長ポイントを明らかにできます。

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KPIツリーを活用した「動画リワード」売上最大化コンサルティングの参考資料(クリックして拡大)

──心強いですね。しかもコンサルフィーは無料だとか?

はい。我々が展開するソリューションをご導入いただく必要はありますが、コンサルフィーは一切いただきません。

なお、実際にご導入いただけるソリューションは、1万を超えるアプリ導入実績を誇る広告配信プラットフォーム「アドフリくん」と、オファーウォールアドプラットフォーム「GREE Ads Reward」になります。 

アドフリくんは、国内最大級のアドネットワーク連携数を誇るほか、豊富な広告フォーマットが強み。なかでも、ユーザーにアプリ内で利用できる報酬(インセンティブ)を付与する代わりに、30秒程度のCM動画を視聴してもらう、完全視聴型の広告フォーマット「動画リワード広告」は、在庫指標のみならず、アプリ課金やログイン率の促進にも寄与します。つまり、IDFAに依存しない売上向上にも貢献できるのです。また、ゲームアプリへの導入イメージが強いかもしれませんが、国内ではゲームではない「ツール」や「エンタメ」系のアプリにも導入実績は増え、売上に大きく貢献しています。

一方のGREE Ads Rewardは、グリーが運営・サポートする業界最大級の成果保証型広告ネットワークで、オファーウォール型広告を強みとしています。このオファーウォール型広告は、ユーザーに広告主のサービスを利用してもらう代わりに、アプリ内のアイテムやポイントを付与する、成果報酬型の広告フォーマットです。GREE Ads Rewardは、利用している広告主の多くが非アプリサービスばかりということもあり、IDFAによる影響をほとんど受けずに広告売上を創出できます。

あああ

「コンサルティングに加え、我々には数多くの実績を誇るソリューションがある」と小室氏

──既存と新規の売上、両方の向上が期待できると。ちなみに、特筆すべき実績などはありますか?

ふたつご紹介します。まずは、ONE COMPATH(ワン・コンパス)さんが運営する、ウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」の事例です。aruku&では、前述のアドフリくんの導入や、その後のアドネットワークの見直しや広告枠の導線改善といった我々のコンサルティング支援により、動画広告の売上が一年前から比較すると約300%増加しました。

また、インクリメントPさんの、移動するだけでマイルが貯まるポイ活アプリ「トリマ」においても成果が見られました。同社には、ユーザーがマイルを効率的に貯めるための施策としてGREE Ads Rewardをご提案したところ、ユーザーのマイル獲得機会が増え、広告収益のベースが130%増加しました。

──それはすごい! プロブロの今後についても訊かせてください

我々の強みは、豊富な経験に基づいたコンサルティングと、国内最大級のソリューションを保有していること、そして何よりもアプリパブリッシャーのみなさんの立場を理解している点にあると考えています。

少し過去のお話しをします。アドフリくんはもともと、私の古巣である寺島情報企画のSSP事業としてスタートしており、私はその営業・コンサル責任者を務めていました。寺島情報企画は、アプリやWebメディアを多数手がける企業。つまりアドフリくんは「アプリパブリッシャーによるアプリパブリッシャーのためのSSP」なんです。その後、寺島情報企画のSSP事業は分社化されたのち、Glossom傘下に入るのですが、立ち上げ当初の精神はプロブロにしっかり引き継がれています。

また親会社であるグリーも、自らアプリを手掛けています。こうした点を踏まえると、我々以上に当事者意識を持ってクライアントにコミットできる存在は、ほかにいないのではと、勝手ながら考えています(笑)。今後もこうしたルーツを大切にしつつ、コンサルティングとソリューションの質を高めていきたいですね。

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▼小室喬志
Glossom株式会社 取締役
2003年、成蹊大学経済学部を卒業後、株式会社寺島情報企画に入社し、2013年よりSSP事業の立ち上げを担当。2015年に同事業を法人化し、株式会社ADFULLYを設立、代表取締役に就任。2016年6月のGlossomによるADFULLY子会社化に伴い、Glossom入社。同年9月、執行役員に就任し、SSP事業を管掌。2019年1月、Glossom株式会社 取締役に就任。

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Written by DIGIDAY Brand STUDIO
Photo by 合田和弘