「ウォールストリート・ジャーナル」は課金での漏れを塞ぎつつある。見出しをコピーアンドペーストしてグーグル検索し、無料アクセスするという抜け道の閉鎖に加え、もうひとつの壁の割れ目を塞ごうとしている。インスタペーパー(Instapaper)だ。
インスタペーパーは、スマートフォンやブラウザに記事をセーブし、後で読むことを可能にしたブックマーキングツール。「ウォールストリート・ジャーナル」の記事を丸ごとセーブできることも、限定的ではあるが知られていた。皮肉にも、同紙はインスタペーパーに関するトピックで配信した2015年の記事のなかで、全文にアクセスして「セーブ」すれば、後で該当記事が丸ごと読めると謳っていた。しかし、いまや同紙をインスタペーパーでセーブしても、読めるのは抜粋でしかなく、全文ではなくなってしまっている。
「ウォールストリート・ジャーナル」の代表担当者は、読者を有料購読に導いていくためのさまざまな実験を重ねていることを認めているが、詳細については話せないとしている。最大の課金パブリッシャーとして、同紙はビジネスモデルの中核である購読収入を守り増やしていく積極策をとり続けている。
「ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)」は、課金での漏れを塞ぎつつある。見出しをコピーアンドペーストしてグーグル検索し、無料アクセスするという抜け道の閉鎖に加え、もうひとつの壁の割れ目を近頃塞いだ。「インスタペーパー(Instapaper)」である。
「インスタペーパー」は、スマートフォンやブラウザに記事をセーブし、後で読むことを可能にしたブックマーキングツール。WSJの記事を丸ごとセーブできることも、限定的ではあるが知られていた。
皮肉にも、同紙は「インスタペーパー」に関するトピックで配信した2015年の記事のなかで、全文にアクセスして「セーブ」すれば、後で該当記事が丸ごと読めると謳っている。しかし、いまや同紙を「インスタペーパー」でセーブしても、抜粋しか読めなくなった。
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WSJの担当者は、読者を有料購読に導いていくためのさまざまな実験を重ねていることを認めているが、詳細については話せないとしている。最大の課金パブリッシャーとして、同紙はビジネスモデルの中核である購読収入を守り増やしていく積極策をとり続けているという。
課金制を採用しているパブリッシャーはすべて、購読収入を最大化しつつも、新しいオーディエンスを獲得するためにオープンなソーシャルメディアやウェブを活用するというバランスが求められるマネジメントをしなければならない。
たとえば、「ニューヨーク・タイムズ」はソーシャルメディア経由でシェアされた記事は全文を読めるようにしている。稼げない購読収入は、広告収入で補おうという賭けである。現在は、「ウォールストリート・ジャーナル」も後者に賭けているのだろう。
Lucia Moses(原文 / 訳:南如水)
Image via Thinkstock / Getty Images