TwitterのCEO、健全性改善に関する「ツイート」が話題に:Facebook幹部より使い方がうまい?

Twitter社CEOジャック・ドーシー氏(TOP画像)は、3月1日に一連のツイートを発信、同サービスにおける乱用、ハラスメント、デマの流布に十分に早く対処してこなかったことを認め、状況を改善する措置をとることを発表した。

ドーシー氏は420万人のフォロワーに対し、「Twitter社は公共の場でのコミュニケーションにおける人々全体の健康、寛容、礼節向上をサポートし、その進展に対して公に責任を果たすことを我々は約束する」と述べている。Twitter上の会話の健全性測定に同社は支援を求めることになるだろうと彼は語った。

そのツイートストームは率直で偽りのないトーンが注目された。大手テック企業は自分たちの行為が炎上することを恐れており、最近の悲惨な結果を招いている同プラットフォームをFacebook幹部が利用するやり方に対する反応とは対照的だ。また、Twitterは質の良い、特にニュースパブリッシャーに好意的な立場をとっているなかで、そうした反応を得ている。

PRではTwitterが優勢

「ジャックのメッセージは我々がまさに望むものであった。絶対に誤りはないという態度よりも謙虚さを、技術によりコミュニケーションの改善だけではなく、中断することができるということの認識、学んでいきたいという姿勢。我々はソリューションを楽しみにしているし、本当に業界を支配し、リソースをもつ企業たちがこれまでにないやり方で進化することを期待している」と、デジタルコンテントネクスト(Digital Content Next)CEOであり、信頼のおけるFacebook批評家、ジェイソン・キント氏は語った。

TwitterとFacebookはともに、巨大テック企業が社会に悪い影響を与えるという感情の高まりだけでなく、巨大テック企業規制を求める声が議会で大きくなっている事態に直面している。Facebookは最近一連のツイートでアド・バイスプレジデントのロブ・ゴールドマン氏がFacebook上でのロシアが関係する広告に関する話題に踏み込み、激しい批判を受ばかりだ(ゴールドマン氏は結局謝罪した)。またFacebookは、ビジネスに悪影響を及ぼす戦略変更をめぐって、一般的にパブリッシャーたちのお気に入りから除外されている。やはりTwitterがPR対決では、いまのところ優勢であるようだ。

「ジャックは自分のサービスを利用してうまく立ち回っている。彼には地の利があり、丁寧に立ち振る舞っている。一方、(Facebookの CEO)マーク・ザッカーバーグ氏のツイートは最低限の内容。Facebookは受託研究も公募しているが、その存在をどうやって伝えているのだろうか?」とザ・ニュースクール(The New School)でアドテクエキスパートをしているデビッド・キャロル氏は語った。

Twitterの正しい使い方

ドーシー氏のツイートは巧妙に仕組まれた感じがする。ドーシー氏に対して、2万7000のフォロワーを持つCMOレズリー・バーランド氏、そして1万のフォロワーを持つコンシューマープロダクトおよびエンジニアリング責任者エド・ホー氏が脇を固めている。彼のツイートストームに対する反応は、支持的で役に立つもの(トランプを締め出し、ネオナチを除外し、誰もが検証されることを求める)から懐疑的なものとさまざまだった。

ドーシー氏のスレッドは、ザッカーバーグ氏が今年行ったことに似ている。自社のプラットフォームを使用して、改善するべきことがあることを認識しており、対応するつもりであることを伝えていると、ワイアード(Wired)で長年テックライターをしているスティーブン・レビ氏は述べている。「それは実際に問題を解決するための第一歩だ」と同氏は語った。

違いはドーシー氏がTwitterを最初のコミュニケーションの取っ掛かりに使用していること。それは自分の声を届けるという点で重要だとレビ氏はいう。 「Facebookの経営幹部たちはエンゲージしたり、議論する価値があると判断したりした批判に対してタイムリーに反応するためにTwitterを使っている。彼らがときどき反論を控えているのは、彼らに対して批判的なツイートが真実を語っていると示唆しているようだ」。

難局から抜け出す機会

Facebookに比べTwitterは規模が小さく、Facebookほど支配的ではないため、そのことがイメージの修復に役立つかもしれない。メディアとマーケティングコミュニティは、FacebookとGoogleの非道な行為に対抗するためにプラットフォームで徒党を組むことも熱望しており、Twitterは荒らし、ボットそしてほかのサービスの濫用に対して先回りしたいのだという印象を与えている。しかし、Facebookと同様に、Twitterは乱用問題を野放しにしていることで攻撃され、PRによる人受けする意思表示はそれにならって長く続くだろう。 また、2016年の大統領選準備期間中のロシアによる干渉の調査において注目される、その役割に先んじて難局から抜け出す機会でもある。

あるパブリッシャーの幹部に対して、ドーシー氏は誠実で、守りに入らない印象を与えた。しかし、彼らは実際に行動に移さなければならない。口で言うだけなら簡単だ。彼らが信頼できるパブリッシング企業になりたいのであれば、責任を負う必要がある。それは行動を起こすことを意味する。

Lucia Moses(原文 / 訳:Conyac)