9月に米DIGIDAYは、パブリッシャー勤務のプロフェッショナル82人に、彼らの組織がどのように収益を上げているか、そして2021年のホリデーシーズンが昨年とどう異なるか、彼らの予想について一連の質問をした。アフィリエイトコマースで収益を上げていると答えた51人の回答者は、さらに関連の独自の質問を受けた。
アフィリエイトコマースは、多くのパブリッシャーにとって、小規模であっても今後が有望な収入源に成長した。しかし、米DIGIDAYによる新たな調査によると、アフィリエイトの作り方を多様化するだけで、コマース収益を大幅に増やせるパブリッシャーは多いかもしれない。
9月に米DIGIDAYは、パブリッシャー勤務のプロフェッショナル82人に、彼らの組織がどのように収益を上げているか、そして2021年のホリデーシーズンが昨年とどう異なるか、彼らの予想について一連の質問をした。アフィリエイトコマースで収益を上げていると答えた51人の回答者は、さらにアフィリエイト関連の独自の質問を受けた。
アフィリエイトコマースの売上が今後1年でどのように変化すると思うか、との質問に対しては、約60%の回答者が、ダイレクトなパートナーシップ側でもネットワーク側でも、これらの売上が増加すると考えていた。ふたつのあいだでは、ダイレクトな取引が大きく増加すると予想している回答者の割合の方が大きかった。ダイレクトなパートナーシップの売上が減少すると予想している回答者はわずかだった。
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アフィリエイトコマース事業を展開していても、ひとつの手法のみで収益を上げているパブリッシャーの割合は大きい。たとえば、ダイレクトな契約でアフィリエイト収入を得ているパブリッシャーのうち、30%近くはアフィリエイトネットワーク経由での収益を上げていない。
逆に、ネットワークを通じてアフィリエイトコンテンツの収益化を行っているパブリッシャーのうち、広告主とのダイレクト取引をまったく行っていないパブリッシャーの割合も上記とほぼ同じであった。
ダイレクトとネットワークを使うパブリッシャーがこのようにハッキリと分離していることは、収益源としてのコマース自体がほとんどのパブリッシャーにとって比較的新しい分野だという現実を反映している。今日、大多数のパブリッシャーが少なくともいくらかの収益をそこから得ているが、アフィリエイトコマースはほとんどのパブリッシャーのビジネスの「ごく一部」に過ぎない。
全体的なシェアを拡大したいと考えているパブリッシャーたちにとっては、シンプルに広告主の基盤を多様化することがひとつの方法になるだろう。
[原文:Digiday+ Research: Publishers need to diversify their affiliate commerce businesses]
MAX WILLENS(翻訳:塚本 紺、編集:長田真)