データ人材への需要が高まっている。 企業のデジタルシフトが急速に進むいま、膨大なユーザーデータを分析し、プロダクトの改善ができる人材は貴重な存在だ。Business Insider Japanによると、ここ日本でもDeN […]
データ人材への需要が高まっている。
企業のデジタルシフトが急速に進むいま、膨大なユーザーデータを分析し、プロダクトの改善ができる人材は貴重な存在だ。Business Insider Japanによると、ここ日本でもDeNAやヤフーなど、大手IT企業がデータ人材の採用を強化しているという。たとえば、DeNAが新卒のデータ人材に提示している年収は、600万円〜1000万円に及ぶ。
コンデナスト・ジャパン(CONDÉ NAST JAPAN)も、そんなデータに注力する企業のひとつだ。同社は2017年9月、「ベストコンテンツ マーケティングを提供する、プレミアム デジタル パブリッシャー」という、新たな経営ビジョンを発表し、セントラル オーディエンス デベロップメント チーム(Central Audience Development Team)を新設した。このチームでは、データとCRMの連携により、顧客の一元化(シングルソース化)を推進し、クライアントのターゲティングニーズに応えていくという。
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このデータチームで、アナリストメンバーやCRMチームのマネジメントをしているデータアナリストが、大坪弘典氏だ。2016年4月にコンデナスト・ジャパンに入社した同氏は、前職のリクルートジョブズでもデータアナリストとして、ユーザー獲得のための最適化に取り組んでいたという。「コンデナスト・ジャパンでは、ユーザー獲得のための最適化だけではなく、『ブランド認知』を目的としたユーザーの態度変容やインサイトにより深く踏み込んだ分析ができるところに、やりがいを感じている」。
また、この大坪氏は、大のファッションフリークでもある。そのため、『VOGUE』や『GQ』などの媒体に携われるコンデナスト・ジャパンは、いい環境だという。いまは、シンプルなプロダクトながら素材やシルエットに独自性がある、日本のファッションブランド「SACAI(サカイ)」とベルギーのファッションブランド「ステファンシュナイダー(Stephan Schneider)」がお気に入りだ。
そんな大坪氏に、典型的な1日の流れを教えてもらった。
08:00 am 朝起きるのは遅め。スマホのアラームで目を覚まし、そのままSNSをチェックする。主にFacebookでテックやデータ周り、インスタでファッション関連の情報を確認。ベットから出たらテレビを点けて、日本テレビの情報番組「スッキリ」を見る。
08:10 am 少しぼーっとしたら、朝の筋トレ。今年で30歳になることもあり、健康面に気を使うようになった。
08:30 am 基本的に朝食は取らないことがほとんどだけど、食べるときはホットサンドが多い。チーズとハムを挟むだけで手軽に作れるのがポイントだ。
09:20 am 朝食を食べたら出社の準備。会社に着ていく服は、ビジネスシーンで使えるけどちょっとしたした工夫がされているものが理想。
この日のコーデのポイントは白のシャツ。シルエットはシャツだけど、ダウン素材を使っている。一見普通に見えるけど、一癖ある服が好き。

「一見普通なのに、どこか癖のある服に惹かれる」と話す大坪氏
09:40 am 自宅からオフィスまでは徒歩15分くらい。いま住んでいる桜ヶ丘は、代官山にも渋谷にも近くて便利。代官山周辺に住むのは学生時代からの憧れだった。家から少し歩くとアパレルショップが多いので、買い物をするのも楽だ。
10:10 am 会社に着くのは10時過ぎ。午前中は打ち合わせやミーティングが入ることはほとんどないので、KPIの進捗確認や数値集計の業務が中心。大学で理学部の数学科、さらに大学院ではマーケティングを学んでいたこともあり、数字を見るのは好き。数字を見つつ、マーケティング的な発想で施策出しを行うのは、自分のバックグラウンドにもフィットしている。
12:00 pm 数字周りの作業が終わったら昼食。以前は外に食べに行くことが多かったけど、いまはオフィスで軽く済ませてる。こう見えて、実はかなりの大食いなので、食べ過ぎて眠くなるのを避けるためだ。あと、昼を軽く済ませれば節約にもなる。大学生のときは食費を削ってでもハイブランドの商品を買い漁っていた。とはいえ、自宅に溢れている服を見て、後悔することもある。
学生時代からつけていた家計簿も、いまはアプリの「マネーフォワード」を使って継続している。数字を分析して改善するという点では、いまの仕事に共通しているし、もしかしたらどこかで活かされてるのかも。

大坪氏の私物。ディオール(Dior)の名刺入れは、新社会人のときに購入したもの
13:00 pm 昼食のあとは編集や開発、営業メンバーとのミーティング。データアナリストとして、コンデナスト・ジャパンにおけるデータと名がつく仕事にはほぼ携わっているので、社内のさまざまなメンバーと仕事をする。僕ら、データアナリストは、クリエイティブやビジネスサイドへの橋渡し役だ。
16:00 pm ひと通りミーティングが終わったら、資料作成などの作業。資料は主に社内向けのものが多いが、ときには営業に同行し、広告主に対してデータ分析に基づいた提案をサポートすることもあるため、社外向けの資料を作成することも。
将来的には営業も編集も開発も、僕らデータアナリストがいなくても自らデータを扱えるようになるのが理想。僕らって、本質的にはいなくてもいい存在だから。
19:10 pm 19時過ぎには退社。室内用のサンダルを、お気に入りのスニーカーに履き替えて夕食に向かう。このスニーカー、見た目はシンプルだけど、実は紐がないデザイン。履きやすいうえに、ほかにはないルックスが気に入っている。
最近、よく食事に出かけるのは、オフィスの近くにある横浜家系ラーメンの「侍」。九州出身なので、おすすめはもちろん豚骨。昼は軽めに済ませる代わりに、夜はがっつりしたものを食べることが多い。

お気に入りのスニーカー。自宅には30足以上の靴があるという
20:30 pm 夕食を食べたら帰宅前に英会話へ。コンデナスト・ジャパンは世界中に支社を構えているので、海外スタッフと英語でやりとりをすることがあるので、少しずつ英語力を磨いている。レッスンを受けるのは週に2回、2時間くらいかな。
23:00 pm 帰宅後はマンガを読むことが多い。帰っても仕事のことを考えてしまうタイプなので、一度仕事から離れて気分をリセットする。
01:00 am 1時くらいにベットに入ったら、SNSをチェック。Facebookやインスタで気になる情報があれば、それを自分専用に作ったLINEのトークルームに投稿する。LINEだと、投稿したタイトルとサムネイル画像が表示されるので、あとから見返しやすいし、何より一番触れているSNSはLINE。情報を共有したりするのにも効率が良い。日々の生活のなかでも、こんな感じでいろんな無駄はなくすようにしている。
Written by 村上 莞
Photo by 合田 和弘