BuzzFeed、密かに「会員制プログラム」をテスト

BuzzFeed Newsは、読者に寄付を求める会員制モデルの導入を進めるべく、Googleと協働している。読者から寄付を募ることに成功したガーディアン(The Guardian)と同じ手法で、下記のように5ドルから100ドル(約560円から1万1000円)という少額寄付を促すメッセージを記事に付け加えているのだ。

buzzfeed-membership

これによって、まずは大規模な調査や動画番組のアップデートを行うことができるようになる(いまはまだ会員限定のコンテンツはない。もしその番組が成功すれば、記事コンテンツのトップで特集される、という特典の付与を検討している)。

BuzzFeedの収益戦略

BuzzFeed Newsはガーディアンと同様に、無料かつオープンなウェブの一部であり続けることへの強いこだわりを示してきた。だが、そのほかの多くのニュース機関と同様に、「質の良い記事には金銭を払ってもいい」という読者の意思を利益に繋げようとしている。ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)、ワシントン・ポスト(The Washington Post)、アトランティック(The Atlantic)などのデジタル版の定期購読の成長を見ても、こうした読者が増えているのは明らかだ。

「部分的なペイウォールの採用はあり得る」と、BuzzFeedのCEOのジョナ・ペレッティ氏は、米DIGIDAYからの質疑応答で語っている。「だが、幅広い層への周知と、理解を求めることも大切だ。すべてのニュース機関が、コンテンツの大部分をペイウォールの後ろに置いてしまったら、見識ある有権者の獲得は難しくなる」。

BuzzFeed Newsは、GNI(Google News Initiative)の一員として、有料会員制のプログラムに取り組んでいる。 GNIとは、Googleが2018年初頭に発表し、3月から運用がはじまっている幅広いプログラムパッケージであり、Google上で2回クリックするだけで、会員制のパブリッシャーへの登録が完了する。Googleは、技術面と市場調査面でBuzzFeedに協力したが、Googleが自身の定期購読プログラムを拡大して、読者からの寄付や会員制のプログラムを採用しているパブリッシャーを一手にまとめようとしているかどうかはまだ確かではない。Googleの担当者によると、BuzzFeedがこれまでとは異なるビジネス面でのアプローチを模索したり、読者の反応を見極めるために協力しているという。

新しいポートフォリオ

BuzzFeed Newsの親会社となるBuzzFeedは、2017年にビジネスターゲットを見失ってしまったが、この会員制プログラムは、同社が歳入の流れを多角化するために取り組んでいる数多くのビジネス戦略の一貫だ。ペレッティ氏によると、2018年のBuzzFeedの収益の1/3は、テレビや映画の制作、物販、ライセンス契約や取引などの、広告以外の面からのものになる見込みだという。ちなみにBuzzFfeed Newsは2018年7月、プログラマティック広告だけで運営される独自のウェブサイトとして公開された。だが、マーケターの多くはニュースサイト上での広告掲載には消極的だ。これはニュースがそもそも論争の的になることも多いためで、ウェブサイトをプログラマティック広告だけで維持するのは難しいだろう。

Lucia Moses(原文 / 訳:Conyac