「コミュニティの構築が、サブスクリプションへの鍵だ」:バロンズのA・ラトゥアー氏

ダウ・ジョーンズ(Dow Jones)傘下のバロンズ・グループ(Barron’s Group)といえば、投資金融情報専門誌バロンズ(Barron’s)、金融情報および市場データソースのマーケットウォッチ(MarketWatch)、高級不動産物件情報ソースのマンション・グローバル(Mansion Global)、金融および欧州株式市場情報ソースのファイナンシャル・ニュース(Financial News)、実業界のインフルエンサーのライフスタイルに関する情報ソースのペンタ(Penta)を抱える一大グループだ。

だが、ダウ・ジョーンズにとってバロンズ・グループは、ファイナンスに関する意思決定に特化した、よりニッチな雑誌/マガジン群を抱える存在にほかならない。多くにとって、鍵はコミュニティにあると、バロンズ・グループのパブリッシャー(発行人)であるアルマー・ラトゥアー氏は、8月第5週のDIGIDAYポッドキャスト(Podcast)で語った。

「私の言うコミュニティとは、ファイナンスに関して大きな疑問を抱え、その答えを探し求めている人々からなる集まりを指す」と、ラトゥアー氏は語る。 「我々は彼らに2つのことを提供している。1つは彼らと専門家を、そして彼ら同士をつなぐ『招集力』。もう1つは彼らが必要とする『専門知識』だ」。

以下は、ポッドキャストの音声データと、ラトゥアー氏の発言の抜粋だ。

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バロンズには国際的な魅力がある

「バロンズは、米国外の人々が抱いている数々の疑問にお答えする。海外諸国の貿易戦争についてどう考えたら良いのか。その答えを知ることは、米国における現況を知るのと同じくらい重要だ。貿易戦争のインパクトを我々は算定し、人々がいまどんな行動を起こすべきか、投資家として、あるいは実業界の人間として今後、どんな機会を得る可能性があるのか、その答えに至るヒントを提供するのだ。この手の情報を欲しているグローバルコミュニティが、さまざまな類のコミュニティが存在する」。

バロンズ・グループ・ブランドは意思決定を支援する

「我々には、ニュースで見聞きした情報に対してどんな行動を起こすべきか迷っている多くのユーザーがいる。我々は彼らが、初心者と億万長者の別にかかわらず、その答えを出すための手助けをする」。

グローバルな視点が必要

「貿易戦争は根本的にグローバルだ。それを漏れなくカバーするのが我々のアプローチであり、だからこそ、我々自身、つねに国際的でいる必要がある。資本は世界中を回る。資本というものは生来、いわば国際的だ。各国の経済はそれぞれに異なるスピードで動いている。それゆえ、米国の経済をカバーするだけでも、国際的な視点は欠かせない。海外の人々は、ワシントンおよびウォール・ストリートの行動やシリコンバレーでの現況をどう捉えるべきなのか、そしてそれが自らのポートフォリオや自身の企業経営にどう影響するのかに、高い関心を寄せている」。

「マーケットウォッチ」は、アクセスしやすいファイナンシャルニュースブランドを目指す

「対象は初心者に限らない。ユーザーのなかにはキャリアのまっただ中におり、パーソナルファイナンスに関して重要な決断を下す必要に迫られている人々がいる。かと思えば、すでに市場に深く関わり、マーケットウォッチをいわばターミナルと見ている人々もいる」。

ジャーナリズムはビジネスのための良い訓練

「ジャーナリストはつねに疑問を投げかけ、目の前にあるものの先を見ている。疑問を投げかけ続け、現状を鵜呑みにしない。これは、この業界で生きていくために欠かせない重要な要素であり、現実の理解はしばしば、傍目で見るよりもはるかに難しい。ジャーナリストにはまた、持論を展開する際に、ある程度の謙虚さが求められる。すべての答えは持ち合わせていない。すべてについて正しい疑問も持っていない。それを認め、自身の回りで起きていることに、人々の言うことに柔軟に対応すること。謙虚さはビジネスに欠かせない重要な資質のひとつだ」。

Brian Morrissey(原文 / 訳:SI Japan)