テレビ局としての「こだわり」を捨てたABCニュース。そのYouTube戦略とは?

米テレビ局大手ABCニュースは、さまざまなプラットフォームで自社の動画コンテンツを展開し、「テレビ離れ」を起こす若年層における視聴者拡大を目論んでいる。「BuzzFeed」や「Vice」など、ネット上の動画コンテンツで先行する新興メディアに対抗するため、今後はデジタル版向けのコンテンツづくりに注力するという。

ABCニュースのYouTubeチャンネルは、再生回数が累計15億回以上。動画の多くは、もともとテレビコンテンツとして制作されたもので、YouTube向けに自社で再編集したものだ。「興味深いことに、我々がテレビ視聴者用に製作したコンテンツは、YouTubeの視聴者たちにも響く」と、ABCニュースでデジタル部門長を務めるコルビー・スミス氏は話す。

この戦略は成功している。実際、ABCニュースのYouTubeチャンネル登録者数は150万人。月間視聴者数は最近でも顕著に増加している。スミス氏が就任した2015年1月、YouTubeの月間視聴者数は平均で約2000万人だったが、同年8月には初めて1億人を突破したという。