デニス・ロー氏は、「エコノミスト」のソーシャルメディア担当として、日々Twitterでの投稿を仕事の一環としている。だが、単にツイートすることだけが彼女の仕事ではない。「エレベーターに乗ると、『やぁ、デニス。ツイートの調子はどう?』と誰が挨拶してくる。まるで、私の仕事はツイートすることだけと思っているみたいね」と彼女は苦笑する。
トロント出身のロー氏は、1年前に「エコノミスト」に転職した。彼女の役割は有料購読者数を増やし、ソーシャルプラットフォームのなかで、Facebook、Twitter、インスタグラム、LINEを通じて「エコノミスト」の認知度を高めることだ。彼女はロンドン(本社)、米国、香港で10名からなるチームを率いている。
デニス・ロー氏は、「エコノミスト」のソーシャルメディア担当として、日々Twitterでの投稿を仕事の一環としている。だが、単にツイートすることだけが彼女の仕事ではない。
「エレベーターに乗ると、『やぁ、デニス。ツイートの調子はどう?』と誰が挨拶してくる。まるで、私の仕事はツイートすることだけと思っているみたいね」と彼女は苦笑する。
トロント出身のロー氏は、ロンドン、香港で「フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)」に5年間勤務したのち、1年前に「エコノミスト」に転職した。彼女の役割は有料購読者数を増やし、ソーシャルプラットフォームのなかで、Facebook、Twitter、インスタグラム、LINEを通じて「エコノミスト」の認知度を高めることだ。彼女はロンドン(本社)、米国、香港で10名からなるチームを率いている。
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ロー氏の主な関心のひとつは、オンライン読者の半分を占め、発行部数も最大であるアメリカでの市場(ABCレポートによると、83万7137部)でブランド認知度を構築することだ。その一環として、「エコノミスト」は大統領選挙期間中、米国市場に対して大々的に売り込みをかける計画をたてた。コミュニティエディター代理のアダム・スミス氏が7週間ワシントンDCオフィスに張りつき、ソーシャルプラットフォーム上で選挙報道を盛り上げるための支援を行ったという。
8月末にニューヨーク出張したロー氏が、その1日を紹介する。
◆ ◆ ◆
5:55 am 時差ぼけとフォモ(SNS依存症)が重なって早く目が覚めた。メールをチェック。米国オフィスで働くことがどんな気分かやっと理解してきた。受信トレイにはすでにロンドンと香港のソーシャルメディアチームからのメールが殺到している。
6:30 am 受信トレイをすべて確認したあと、Googleでベーグルショップの広範囲にわたる検索を行った。チューダーシティのチェルシーベーグル(Chelsea Bagel)が私のホテルから徒歩2分のところにあることがわかり、すぐに着替えてニューヨークで最高のベーグル探しに飛び出す。ロンドンからの出張のご褒美としてベーグルを楽しみながら、ソーシャルチームのSlackチャネルを眺め、彼らが取り組んでいるプロジェクトについて理解を深める。
7:30 am ソーシャルメディアおよびデジタルプロダクト戦略に関する、2つのタウンホールプレゼンテーションの準備のためオフィスに到着。
8:30 am 我々のプロダクトマネージャー1名とチャネル開発シニアバイスプレジデントと一緒に、欧州、アジアスタッフにウェビナー(インターネット上のウェブカンファレンスのツール)を介して最新状況の共有を行う。続いてニューヨークオフィスのスタッフへのプレゼンテーション。今回の訪問の主な目的は、我々のソーシャルメディア構想に対する意識と熱意を広めることだ。我々は本社のあるロンドンとニューヨークに拠点を置いているが、世界中に同僚がいる。コミュニケーションとアイデア、成功事例の共有は重要だ。
10:30 am 私の同僚と簡単な電話ミーティングをする。彼は、ロンドンを拠点に我々のソーシャルメディアチームで働いている。アメリカ大統領選挙報道のいくつかの投稿を先ごろMediumで開始した。今後の計画について、彼が最新状況を報告してくれる。
11:00 am これから2時間、ほかのグローバルなパブリッシャーらと打ち合わせをし、ソーシャルメディアおよび分散型ネットワークがいかにジャーナリズムの未来を形成しているのかについてのインサイトを共有する。さらに、コメントやデータを介して、読者の意見に耳を傾ける。こうやってトレンドの流れについてゆき、メディアコミュニティともっとも効率よく関係構築できる機会についての議論をする。結局、我々はいつもコミュニティ構築のことだけを考えているのだ。
1:00 pm ロンドンオフィスの同僚がアーバンスペースでのランチを勧めてくれた。(こんなおススメ情報をロンドンからもらうなんておもしろい!)新製品開発担当者に同行してもらい、ニューヨークのグルメについて、同時に彼が取り組んでいるいくつかのプロダクトについての状況を教えてもらう。私は人生ではじめて寿司ブリトーを食べ、満足感でいっぱいになりながらオフィスに戻った。(ニューヨークはたいへん食通な都市であることに感心。食が今回の出張の決定的な部分になっていった)。その後、チャットボットとチャットボット・ブートキャンプについて、今年、その分野に我々が踏み込むべきかどうかについての意見交換。ロンドンで行っている最新のソーシャルメディアハッカソンについて、彼に話した。アイデアのなかでも優れたものひとつを、試験的に運用する可能性についても話し合った。いまの段階では、これ以上は秘密!
2:00 pm 「エコノミスト」での多くの会議はGoogleハングアウト上で行われるが、今回は対面で打ち合わせができる。複数の米国オフィススタッフと連続してこの時間に一気に会議を行った。
4:00 pm 複数のアプリとすべてのバックエンドテクノロジーを管理しているプロダクトマネジャーおよび、チャンネル開発のシニアバイスプレジデントと打ち合わせを行う。両名ともFacebookやApple の「News」といった配信パートナーおよびソーシャルメディアプラットフォームとの関係構築を担当している。これからの2時間、今年の残り数カ月と2017年初旬にかけてのロードマップの合意をめざす。この2名に対し、私は編集コンテンツの連絡係の役割を果たす。そのため、我々のジャーナリズム(編集コンテンツ)が、すべてのプラットフォームで最適な形で届けられていることを確実にするため、協調して働くことが重要になってくる。
6:00 pm 編集担当の同僚と夕食。フライドチキンとワッフルのディナーは思い出に残るニューヨークの夕食になった。
9:00 pm また時差ぼけ! 疲れ切って、ベッドになだれ込む。打ち合わせ、プレゼンそしておいしい食事の1日のあと、眠りについた。
Jemma Brackebush (原文/訳:Conyac)