ピンタレスト で知っておくべき、4つのショッピング機能

ピンタレスト(Pinterest)がショッピング機能の実装を急いでいる。ショッピング機能はソーシャルプラットフォームのあいだで急速に広まっており、インスタグラム(Instagram)はインスタグラムショッピングの新機能をここ数カ月で次々に投入し、TikTokは昨年11月にショッピングのリンク対応を発表している。

ピンタレストはショッピング機能の「バイアブルピン(Buyable Pins)」を2015年に導入した。ユーザーがクリックするだけで商品購入できる仕組みだ。さらに昨年、ショッピング専用の機能を複数投入している。ピンタレストがこうしてショッピングに力を入れているのは、「ユーザーが新たなものを見つける手助けを」という使命を掲げているためだ。

同社の最新の発表によれば、ユーザーの83%が、ブランドによるピンタレストへの投稿を見てから購入しているという。現在同社の月間アクティブユーザー数は3億2000万人であり、ブランドにとって売上を伸ばす大きなチャンスだ。すでにスキンシューティカルズ(SkinCeuticals)や消せるタトゥーを販売しているインクボックス(Inkbox)といった企業がピンタレストの広告で良い成果をあげている。インクボックスは昨年はじめに支出額を10倍に増やし、コンバージョン率を8倍に伸ばしている。

インフルエンサープラットフォームのマーベリック(Mavrck)でマーケティング担当バイスプレジデントを務めるリズ・ゴトブレヒト氏は「ピンタレストはコマースについて面白い取り組みを行っている」と語る。「画像認識や店舗とデジタルの融合といった取り組みにより、非常にシームレスな体験を築き上げている。購入までのサービスがまとまっており、素早く購入できる」。同社が提供するツールの「Pinterest レンズ」は、面白いと思ったものの写真を消費者が撮ると、オンラインで似たものが表示されるサービスだ。

ここでピンタレストのショッピングサービスへの参入を検討しているブランドのために、知っておくべき機能をいくつかご紹介しよう。

プロダクトピン

ピンタレストは、2018年10月にバイアブルピンを「プロダクトピン(Product Pins)」に改名した。プロダクトピンは特定商品(たとえばジーンズなど)に結び付けられており、ユーザーのホームフィードや検索で表示され、ユーザーがピンをクリックすると、そのジーンズの販売ブランドのサイトに移動する。インスタグラムでは、アプリを使ってユーザーがブランドから直接用品を購入できるようになっている。ブランドのウェブサイトに飛んで、そこから購入することも可能だ。ピンタレストの場合、買い物客は必ず同社のウェブサイトで購入する仕組みとなっている。

パソコンのユーザーがプロダクトピンをクリックすると、商品の価格がリアルタイムで表示される。モバイルユーザーの場合は、価格が画像で表示される。この機能では商品在庫の有無も確認できる。

ビジネス向けアカウントさえあれば、どの企業でもプロダクトピンに参加可能だ。手順も商品カタログをピンタレストにアップロードするだけで良い。このカタログ機能は2019年3月に導入された。同社の第3四半期の業績報告によれば、カタログをアップロードした企業の数は第2四半期と比べて75%増加したという。カタログがアップロードされると、プラットフォームが自動でピンを作成する。リーバイス(Levi’s)やアスレタ(Athleta)、シンクス(Thinx)、ロージーズ(Rothy’s)をはじめ、多数のブランドがこの機能を利用している。

アイテムタグ広告

9月にはモバイル版のアイテムタグ(Shop the Look ads)の導入が発表され、今後数カ月で開始する予定だ。これは現在、米国のファッションや家庭用品分野の企業が利用できる機能となっている。同機能は、ブランドが投稿した写真に写った商品をクリックするとその商品が買えるという仕組みだ。たとえば写真のモデルが着用しているスニーカーやジーンズ、シャツ、ジャケット、ハンドバッグ、イヤリングを、クリックするだけで選択し、購入できる。購入対象の商品には、画像内に白い点が表示される。1枚あたり最大25点まで商品を登録できる。

アイテムタグは、有料版の実装前に、各社がそれぞれのページで商品を投稿できるオーガニック版も運用されていた。このオーガニック版は現在、英国、ブラジル、ドイツ、フランス、そして日本で利用できる。

「ショップ」タブ

10月にピンタレストは企業向けの新機能を追加した。フォロワーがアプリを使って、ブランドのページをスクロールするだけで全商品を確認できる機能だ。

たとえばパソコンやモバイルユーザーがロージーズのページに行き、「ショップ(Shop)」タブをクリックする。するとブランドの商品カタログがすべて表示される。そこから好きな商品をクリックまたはタップして、ロージーズのウェブサイトから購入するという仕組みだ。特にモバイル版では、ショップタブで表示された商品画像の左上に現在価格が表示される。メインフィードはインスピレーションや新しいものの発見といったコンセプトを重視している一方、ショップタブはカスタマーをブランドのウェブサイトに誘導して購入させることを目的としている。

画像検索

ファッションやホームブランド向けに用意されているもうひとつのツールが、「レンズ」を利用した画像検索だ。2017年にローンチした機能で、ユーザーがアプリを使って(靴やソファーなどの)写真を撮影すると、似た商品やスタイルが表示される。ローンチから1年経たずして、1カ月あたり6億回以上も検索されるようになった人気の機能だ。現在、この技術はホームやファッション分野で25億以上の対象を認識できるようになっている。

9月に同社はレンズ機能を更新した。それによりユーザーが撮影した写真を保存し、ピンとして自分用に保存できるようになった。また、現在ユーザーがレンズを使うと、プラットフォームが自動で写真を「読み取り」、その商品または似た商品を提示し、それを購入できるようになっている。

KATIE RICHARDS(原文 / 訳:SI Japan)