【まとめ】 Twitter 「決算報告書」で知っておくべきこと:日本での収益は、前年比65%増加

Twitterは、2018年4~6月の3カ月間で、月間アクティブユーザー数(以下、MAU)を100万人減らした。だが、同社の関心は、日次アクティブユーザー数(以下、DAU)を増やすことにあるようだ。実際、DAUは前年同期比で11%増加している。Twitterが発表した2018年度第2四半期決算(6月30日締め)によると、同社の利益は3四半期連続で増加し、収益は前年同期比で2桁の増加率となった。この記事では、Twitterの第2四半期決算報告書の内容から、我々が知っておくべきことを取り上げよう。

重要な数値:

  • 月間アクティブユーザー数:3億3500万人(前四半期から100万人減少)
  • 米国のMAU:6800万人(前四半期から100万人減少)
  • 利益:1億ドル(約116億円)
  • 前年と比べたDAU:11%増(前四半期から1%増)
  • 四半期収益:7億1100万ドル(約789億円:前四半期から4600万ドル[約51億円]増加)
  • 広告収益:6億100万ドル(約667億円)
  • エンゲージメントあたりのコスト:前年と比べて32%減少
  • 米国外のユーザーからの収益:3億4400万ドル(約382億円:前年同期から44%増加)
  • 収益の16%は日本から(前四半期から2%減少)

アナリスト予想との比較:

Twitterは7億1100万ドルの収益を達成し、トムソン・ロイター(Thomson Reuters)が予想した6億9620万ドルを上回った。同社にとって残念だったのは、MAUだ。アナリストらはMAUを300万人の増加と予想していたが、実際にはその数だけ減少した。

これを受け、Twitterの株価は時間外取引で3%下落。その後も下落を続け、7月27日午前10時(東部標準時)時点で、16%近い下落となった。この値下がりは、Twitterが業績見通しを調整し、第1四半期よりも弱気な見通しを発表したことも影響している可能性がある。

MAUからDAUへ

Twitterによると、ユーザー数の減少は、単純にこのプラットフォームが人々から見捨てられたことを意味するものではないという。プラットフォームの健全化に関する発表を行ったこと、一部の市場でSMS通信業者との提携関係を解消したこと、「一般データ保護規則(General Data Protection Regulation)」が施行されたことなどが影響したと、同社は報告している。このような要因により、本来増えるはずのMAUが300万人以上減少した可能性があるというのがTwitterの見立てだ。

また、TwitterのCEO、ジャック・ドーシー氏が強調しているのは、DAUへの取り組みだ。同氏は、タイムラインをよりユーザーの関心に合わせて表示する取り組みや、健全なやり取りを奨励する取り組みについて言及した。

「ブロック機能の煩わしさの解消や複数アカウントの削除に重点を置いたところ、(ユーザーに関する)数字によい影響が見られるが、取り組むべきことはまだたくさんある。いずれは、こうした取り組みが我々の成長を支援すると確信しているし、人々がTwitterにとどまり、友人や家族に(Twitterの取り組みについて)話をするようになると信じている」と、ドーシー氏は語った。


TwitterのDAUの対前年同期比増加率
日次アクティブユーザー数(DAU)は7四半期連続で2桁の増加率を達成した。また、2018年第2四半期には増加率が再び増えている。

米国外での成長が加速

Twitterは米国外の市場でユーザーと収益を大きく伸ばしており、この傾向は今後も続くと、同社の最高財務責任者、ネッド・シーガル氏は述べている。特に日本は、いまもTwitterにとって2番目に大きな市場だ。日本での収益は、前年同期比で65%増加している。

シーガル氏は、日本でのTwitterの強さがほかの地域での成長につながるかどうか尋ねられた際、ブックマーク機能の追加と140文字から280文字への最大文字数の変更は、日本のユーザーの使い方に影響を受けた製品改善策であったと説明した。また、少数のエージェンシーが強い力を持つ日本の広告市場への適応に注力していると述べている。

広告主からの好意的なフィードバック

ドーシー氏は、ユニリーバ(unilever)の最高マーケティング責任者であるキース・ウィード氏が公の場でTwitterを称賛したことに言及しながら、Twitterがプラットフォームの健全化により力を入れている点を強調した。たとえば、Twitterは最近になって、スパムアカウントが作成されるのを防ぐため、メールアドレスか電話番号の確認を新規ユーザーに求めるようになった。また、ユーザーのフォロワーリストからロックアカウントを削除している。


@twitterが、デジタルエコシステムを汚染するフェイクフォロワーに大鉈を振るったことを喜ばしく思う。業界を強化する素晴らしい前進だ。ほかのプラットフォームもこれに続いてほしい。

ご存知の通り、ウィード氏が称賛した取り組みは、同氏やほかのマーケティング幹部たちが、今年のカンヌライオンズでインフルエンサーマーケティングの詐欺を糾弾したあとに行われたものだ。

広告主をさらに喜ばせるため、Twitterは動画への取り組みも続けている。ドーシー氏によれば、彼のチームはライブ動画製品の改善に取り組んでいるところだという。狙いは、ユーザーが動画を簡単に検索し、その動画に関する会話に参加できるようにすることにある。同氏はまた、この動画サイトについて、広告主から好意的なフィードバックを得ている広告製品の「好例」だと誇らしげに語った。

Kerry Flynn(原文 / 訳:ガリレオ)