スキンフルエンサーのヤング・ユー氏は、@yayayayoungというアカウントを通じてTikTokで90万人のフォロワーを集めている。そのユー氏が米DIGIDAYの姉妹サイトであるグロッシー(Glossy)のリポーターと「インスタグラム・ライブ(Instagram Live)」でリモート対談した。
スキンフルエンサーのヤング・ユー氏は、(自身の子ども時代の吃音癖に由来する)@yayayayoungというアカウントを通じてTikTokで90万人のフォロワーを集めている。そのユー氏が2020年8月13日、米DIGIDAYの姉妹サイトであるグロッシー(Glossy)のシニアリポーター、リズ・フローラと「インスタグラム・ライブ(Instagram Live)」でリモート対談した。
ユー氏は、ロサンゼルスの自宅からログインし、TikTok禁止がもたらす影響、競合プラットフォームについてのレビュー、TikTokのフォロワー獲得のためのアドバイスを共有してくれた。
ユー氏は何よりもまず、オリジナルであることを強調した。「他人のコンテンツをコピーすることで行き着く先は知れている」とユー氏はいう。会話のハイライトを以下で紹介する(読みやすさを考えて若干の編集を加えてある)。
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会話の全容は@GlossycoのIGTVを参照してほしい。
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米国内でのTikTok禁止の影響:
「最初(にそれを聞いたとき)は、はったりだと思った。TikTokほどの規模のものを米国で本当に禁止するとなると、世界中で抵抗や抗議行動が起こるだろうから。それをただ禁止するだけなんてことはありえない。何か工夫をしなければならないし、事前に知らせる必要もある。トランプ大統領がTikTokを禁止する大統領令にサインすると言ったとき、私も怖くなって、真剣に対策を考え始めた。トランプ大統領は自分のやりたいことをやりたいようにやる人間だとみんな知っているし、それが本当に彼のやりたいことなら、現実になるだろう。だから私は(TikTokの)投稿で、「私は君たちを失いたくない。インスタグラム(Instagram)で、YouTubeで、私をフォローしてほしい」と書いた。(たちまちのうちに)インスタグラムで2万人のフォロワーを新たに獲得した。だが(いま)、何も起きていないようだ。トランプ大統領のTikTok禁止騒動はまるでオオカミ少年だ。起こるなら起こる。だが起こらないから、私はまだここにいる」。
Byte、トリラー、リールの拡大:
「Byte(バイト:6秒動画「Vine」の後継アプリ)とトリラー(Triller)を試してみたことがある。これらは人気を獲得しつつあり、TikTokと同じような機能を実装しているが……まだ比べられるレベルではない。TikTokにはコミュニティが存在し、私にとってはそれがもっとも重要な点だ。TikTokコミュニティはエンゲージ率が高く、互いを歓迎し、そこでの会話は尽きることがない。私はいま、インスタグラムのリール(Reels)をよく利用している。TikTokと直接競合する製品であり、そこでも私は上手くやれている。ただ、TikTokほどのスケールはないし、もちろん、コンテンツの長さは15秒という規制は私にとっては大きな制約だ。多くの人は、私のコンテンツは(通常)60秒くらいだと知っている。(リール向けに)それを15秒に短縮するのは非常に難しい。だが、希望がないわけではない。TikTokでもコンテンツは15秒に限定されていたからだ。それに、リールが15秒(の壁)を壊すこともあるかも知れない」。
リールの弱点:
「インターフェースに関しては、インスタグラムのリールには改善の余地が多く残っている。基本的にリールはまだ成長過程にある。複数の投稿に対してコメントしようとすると、(コメント欄が)小さすぎて、次のコメントへのスクロールがとてもやりにくい。特定のページやお気に入りの種類のコンテンツを見つけることは、リールでは非常に難しい。リールでページを探しているときにお薦めとして提案されるコンテンツの種類はまったくバラバラだ。ここがTikTokの『おすすめ(For You)』ページの提案と大きく違う点だ。リールはここも改善する必要がある」。
TikTokの美容に対する影響:
インスタグラムのスキンケアは称賛され、ラグジュアリーで、かなり評判になっている。スキンケアのルーティンや(肌の)問題に関して、インスタグラムにいる多くの人が閉鎖的で他人の意見を受け入れない。一方、巨大で、誰もが歓迎されるTikTokの環境は、ほかのすべてのソーシャルプラットフォームにもじわじわと影響を与えている。TikTokでは人々は何でも快く受け入れ、他人のルーティンを歓迎する。自分とは違うルーティンを持つ人がいる、自分にとってよいものが他の人にはよくないかもしれないと、彼らは理解し始めている。そうした開放的な気持ちとオープンな会話は、TikTokについて私が気に入っているところで、それがほかのプラットフォームにも広がっていくことを期待している」。
[原文:TikTok vs. Instagram: Skinfluencer Young Yuh on why ‘Reels could use a lot of work’]
GLOSSY EDITORS(翻訳:藤原聡美/ガリレオ、編集:長田真)