インスタ「ストーリー広告」の現状を示す、5つのチャート

インスタグラム(Instagram)のストーリー(Stories)は急激に成長し、多くの人々に消費されている。

ハイエンドでプレミアムなコンテンツをそのプラットフォームにマッチさせていけるかどうかに懐疑的な広告主でさえも、それを無視することはできなくなっている。スミノフ(Smirnoff)、ナイキ(Nike)、そしてステラ・アルトワ(Stella Artois)などのブランドも、投資先をインスタグラムのタテ型動画にシフトしはじめている。

下記の5つのチャートは、インスタグラムのストーリー内での広告の現状だ。

広告主はインスタストーリーに投資をシフト

インスタグラムに広告予算が流れている。ストーリーの流行により、インスタグラムへの広告投資は急激に増えている。電通傘下の企業、マークル(Merkle)が実施した自身のクライアント分析によると、2018年の第2四半期のインスタグラムへの広告投資の割合は、Facebookと同等の23%を占めていたという。

スミノフは2018年に、インスタグラムのストーリーへの広告掲載を増やしているが、これは主にソーシャルメディア関連の予算拡大によって支えられている。だが、昨今物議を醸しているFacebookのビューアビリティの問題は心配のタネだと、スミノフのアメリカ支部のバイスプレジデントを務めるジャイ・セティ氏は語る。

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Source: Merkle

競争激化でも下がる、インスタのインプ単価

ストーリーのフォーマットは、多くの広告主をインスタグラムに引き寄せた。だが、以前からの古参者にとっては、競争が激しくなった結果、インプレッション単価の上昇が見られることはなかった。アナリティクスファームのブランドネットワーク(Brand Network)が実施した自身のクライアントの分析調査によると、2017年に起こった価格上昇のあと、2018年の上半期における1000インプレッションあたりの平均単価は4.91ドル(約546円)だったという。

状況によっては、インスタグラムのストーリー内での広告は、Facebookのフィード内広告よりも安くなることがあったと、アイプロスペクト(iProspect)のソーシャルアカウント部門でディレクターを務めるキャサリン・チャペル氏は語る。

「クリック単価はFacebookと比べて、インスタグラムが125%高い」と、匿名を条件にあるメディアバイヤーは語る。「成果単価にいたっては、Facebookの3倍以上だ」。

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Source. Brand Networks

インスタストーリーはリーチ不足

アナリティクスファームのデルモンド(Delmondo)が2018年の夏に行なった、5000以上ものインスタグラムのストーリーから収集したデータの解析結果によると、ストーリー外の書き込みは、ストーリー内での書き込みと比べて3倍以上のリーチを獲得したという。ただ、あるエージェンシー幹部によると、読者があるストーリーを見ようと画面をタッチすると、画面全体にブランデッドコンテンツが表示されるという事実が、(ストーリーの)リーチ不足にさらに拍車をかけているという。

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Source: Delmondo

閲覧完了率が増えた、ブランドのストーリー

デルモンドの調査によると、2018年の最初の5カ月間で、ブランドのストーリーの平均的な閲覧完了率は72%だったという。これは、デルモンドが2017年秋に行なった調査から8%増加している。また、デルモンドのCEOのニック・シセロ氏によると、スポーツ機関、ブランドやエンタメ企業は、多くの場合、ニッチで熱狂的なオーディエンスに向けたコンテンツに力を入れているという。

「キャンペーンの成功の鍵は、このフォーマットやクリエィティブ面で新しい手法を試せるかどうかにある」と、エージェンシーのカルト(CULT)でチーフクリエイティブオフィサーを務めるキャット・ターナー氏は語る。「消費者をこうした環境から遠ざけることなく、むしろ興味を持って立ち止まってもらえるほど、彼らを惹きつけている」。

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Source: Delmondo

若年層に人気

2018年5月14日から5月23日の間に、ビドモブ(VidMob)がイギリスで行なった、16〜34歳の1000人、および25~34歳の1000人の調査によると、インスタグラムやSnapChat(スナップチャット)上の16歳〜34歳のユーザーの10人中6人以上(63%)が、毎日のように両方のプラットフォームでストーリーを視聴しているという。しかし、より多くのミレニアル世代がストーリーを視聴するのにインスタグラムを使う傾向がある。ビドモブ(VidMob)によると、Snapchat(スナップチャット)でストーリーを視聴するミレニアル世代は49%であるのに対し、約68%のミレニアル世代がインスタグラムでストーリーを視聴している。

「何かイベントに参加して友達にシェアしたいと思ったら、自分のフィードに書き込むだろうか? いまは、ストーリーとして共有することが多い」と、独立型クリエイティブエージェンシーのハリマンスティール(HarrimanSteel)でマネージングディレクターを務めるリー・フォーシス氏は語る。「ストーリーをシェアすることで、対話がはじまる。見てもらって、反応を聞けるように招待状を出すこともできる。GIF画像やフィルターなどを使って、パーソナライズされてアニメーションを含んだレイヤーを付け加えることもできる。これにより豊かな表現が可能となる」。

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Source: VidMob

Seb Joseph(原文 / 訳:Conyac