メッセージングアプリのSnapchat(スナップチャット)は、メディアコンテンツを扱う「ディスカバー(Discover)」セクションのデザイン刷新を予定している。このセクションを独占的に利用できる上位パブリッシング・パートナー各社は、コンテンツを表示する方法が拡充される可能性がある、この変更に対応すべく準備をしているという。
今回のデザイン刷新に詳しい情報筋によると、Snapchatは新たな外観を導入して、「ディスカバー」にさらに多くの閲覧者を誘導する計画だそうだ。丸い形の静的なメディアロゴでチャンネルを示す従来の方法に代わり、パブリッシャーは実際のカバー画像を表示させて、コンテンツに読者の関心を引けるようになるのだとか。あるパブリッシャーは、カバー画像によってSnapchatのコンテンツがさらに雑誌風の外見になり、一層の注目を集められるようになると期待していると述べた。
メッセージングアプリのSnapchat(スナップチャット)は、メディアコンテンツを扱う「ディスカバー(Discover)」セクションのデザイン刷新を予定している。このセクションを独占的に利用できる上位パブリッシング・パートナー各社は、コンテンツを表示する方法が拡充される可能性がある、この変更に対応すべく準備をしているという。
今回のデザイン刷新に詳しい情報筋によると、Snapchatは新たな外観を導入して、「ディスカバー」にさらに多くの閲覧者を誘導する計画だそうだ。丸い形の静的なメディアロゴでチャンネルを示す従来の方法に代わり、パブリッシャーは実際のカバー画像を表示させて、コンテンツに読者の関心を引けるようになるのだとか。あるパブリッシャーは、カバー画像によってSnapchatのコンテンツがさらに雑誌風の外見になり、一層の注目を集められるようになると期待していると述べた。
大きな変化ではないようにも思えるが、1日1億人を超えるSnapchatの閲覧者のうち、「ディスカバー」はまだごく一部しか獲得できていない。利用の大部分は、友人とのメッセージのやり取りに限られている。Snapchatとパブリッシャー各社は、そうした利用者をもっと呼び込みたい。というのも、そこには広告の多くが出稿されるからだ。
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どう変わるのか?
あるパブリッシャーに所属する情報筋は、「大規模なデザイン刷新により、カバー画像を作成し、各コンテンツを抜粋して、単なる自社ロゴではなくコンテンツの一部を示せるようになる」と語る。テックメディアのベンチャービート(Venture Beat)によると、デザインの刷新は6月7日(米国時間)に公式に発表される見通しだという。
「ディスカバー」には現在、BuzzFeed、MTV、ESPN、Vox Media、IGN、Vice Mediaなど約20のパブリッシャーが参加し、特別なコンテンツを制作している。具体的には、動画や記事、アニメーション、広告によって強化されたSnapchatのメッセージのようなものだ。
「ディスカバー」は1年以上前、アプリ内の独立したページとしてスタートし、そこでユーザーは各提携メディアのアイコンを一覧できた。その後、Snapchatは閲覧数を増やすため、「ディスカバー」の誘導枠を、ユーザーが友人からのメッセージをチェックするメインページにも設置した。
なぜ変わるのか?
広告主によると、トラフィックが多いように見えるチャンネルがある一方で、トラフィック数がかなり少ないチャンネルもあるという。たとえば、コスモポリタン(Cosmopolitan)は1日あたりの閲覧者数が300万人を超えると主張している一方で、1日数十万人の閲覧者を獲得できれば上出来というチャンネルもある。
「『ディスカバー』のトラフィックはあらゆる場所から集まってくる」と、ある広告主は米DIGIDAYに語った。
どのパブリッシャーが最も苦戦してきたかは不明だが、Snapchatはたえずパートナーの顔ぶれを微調整している。複数の情報筋によると、デザインの刷新に伴って、新たなパートナーが加わると見込まれるという。Snapchatは、この件についてコメントを避けた。
今回のデザイン刷新により、コンテンツのフィードをインスタグラムのように操作し、スクロールして一覧できるようになると説明されている。
広告主に与える影響は?
パブリッシャーの情報筋は、Snapchatが今後もアプリのメインページに「ディスカバー」を置き続けることを望むと語った。スタート時の「ディスカバー」のように、独立したページに隔離されてしまうと、目に触れにくくなるからだ。
新たな「ディスカバー」は、動画や双方向広告によってSnapchatユーザーへのリーチを向上したい広告主に役立つことを証明できるかもしれない。Snapchatは最近、特定の「ディスカバー」広告の最低料金を2倍に引き上げ、視聴1回あたり4セント(約4.2円)にした。
Snapchatで多くのキャンペーンを実施してきた別の情報筋の広告主は、次のように話す。「(Snapchatは)チャンネルへのトラフィックを増やすのに役立つデザイン刷新を必要としている。広告主に与える影響は、変更によって増えるトラフィックの量で決まるだろう」。
ニューヨーク・ポスト(New York Post)の記事によると、Snapchatは米メディアグループのバイアコム(Viacom)からジェフ・ルーカス氏を引き抜き、最高業務責任者(COO)に据えたという。「ディスカバー」が重要性を増したことを示すかのような人事だ。ルーカス氏はこれまで、「ディスカバー」の緊密なパートナーとして、バイアコムが「コメディ・セントラル(Comedy Central )」や「MTV」といったチャンネルを開設したときにこれを支援したほか、Snapchatで広告を販売する独占権も交渉してきた。
Garett Sloane (原文 / 訳:ガリレオ)