スマートニュース株式会社は2016年9月2日、同社アプリ「SmartNews(スマートニュース)」における「エンタメ」カテゴリ内で、8年ぶりとなる宇多田ヒカルの最新アルバム「Fantôme」の広告を掲載。同広告は、NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」をフィーチャーした、タテ型動画となっている。
同社プレスリリースによると、「このスマホ動画は同日に公開されるMVとは異なる、スマホだけのオリジナルカットで構成」されたものだという。ちなみに、宇多田ヒカルの公式ホームページでは、そのオリジナルバージョンを閲覧することが可能だ。
思いがけない場所で、まさかの大物がタテ型動画に参戦してきた。
スマートニュース株式会社は2016年9月2日、同社アプリ「SmartNews(スマートニュース)」における「エンタメ」カテゴリ内で、8年ぶりとなる宇多田ヒカルの最新アルバム「Fantôme」の広告を掲載。同広告は、NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」をフィーチャーした、タテ型動画となっている。
同社プレスリリースによると、「このスマホ動画は同日に公開されるMVとは異なる、スマホだけのオリジナルカットで構成」されたものだという。ちなみに、宇多田ヒカルの公式ホームページでは、そのオリジナルバージョンを閲覧することが可能だ。
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SmartNewsで展開されたタテ型広告
この動画広告は9月2日6時から翌3日5時までの期間限定掲載。ほかに同MVのタテ型バージョンは見当たらないので、ファンにはたまらない、プレミアムな体験となる。
これまでのオンライン動画は、あくまでテレビやパソコンの延長上にあるもので、YouTubeなどでもヨコ型が主流だった。それが、スマートフォンの急激な普及、ミレニアル世代のテレビ離れ、そしてSnapchat(スナップチャット)という新時代コミュニケーションアプリが登場したことで、タテ型という大きな流れが登場したという経緯がある。
しかし、Snapchat自体は、まだ日本向けに本格的なローカライズがなされていない。そのため、国内におけるタテ型動画普及は緩やかなものだったが、昨年末以降、少しずつ活発化してきた。
今回の宇多田ヒカル作品は、一部のユーザーに大きなインパクトを与えているようだ。以下、Twitterでの反応をピックアップしておこう。
スマホ向けMV(縦画面)作るとかやることが新しい。
ほんとこの人はその時代に即した音楽の在り方を提示してくれる。#宇多田ヒカル #花束を君に #とと姉ちゃん pic.twitter.com/X3CYx8XzeZ— うえちゃん (@uechan1015) 2016年9月1日
スマートニュースの9/2限定動画。縦型はいくつか話題になった手法だけど、宇多田ヒカルのことだからどうくるのか楽しみ。
それよりなにより!明日!動く?ヒッキーが観れんのかあああ?!まじかうそだろやばい。本人出演ってあるもんね、ドキドキMAX。 #SmartNews— ZUNTATTA (@zuntatta) 2016年9月1日
これは注目の流れ!しかも縦型動画! → スマートニュース、宇多田ヒカルの最新アルバム「Fantôme」の動画を限定公開 https://t.co/3zqxKH5jTK
— Kiyoshi (@Kiyoshileo) 2016年9月1日
なお、「スマートニュース」の生みの親で、現在同社のCEOである鈴木健氏も、自身のFacebookで次のようなコメントを残している。
なお、日本のアーティストによる、スマホファーストなMVの元祖は、2015年5月26日にYouTubeで公開された安室奈美恵の「Golden Touch」だろう。ただし、これはあくまでヨコ型の作品で、映像のギミックでしかなかった。昨年末、本格的なタテ型MVを「C CHANNEL」上で発表したのは、秦基博の「聖なる夜の贈り物」だ。今回の宇多田ヒカルのタテ型動画作品は、秦作品と同様、ヨコ型に作られたものをタテに焼き直したものとなる。
そういった意味で圧巻だったのは、やはり2016年4月5日にリリースされた、アイドルグループのlyrical school(リリカルスクール/通称:リリスク)による「RUN and RUN」のタテ型動画だ。こちらは、ヨコ型作品の焼き直しではなく、完全にスマホファーストなタテ型動画となっている。
また、日本でタテ型動画のプロモーションを展開するのなら、先述の「C CHANNEL」以外に、あらたなビッグプレイヤーとして、「スナチャ化」したインスタグラムの存在も見捨ててはおけないだろう。ただし、こちらの「ストーリー」機能部分に関する広告商品のウワサは聞こえていない。
Text by 長田真