インスタグラムの IGTV 、エピソード風動画がやおら人気に

インスタグラム(Instagram)のIGTVが、その名が示す通りテレビ形式の動画プラットフォームとなるには、まだ労力を要する。しかし、ローンチから2カ月が経過して、同プラットフォーム上にテレビ風のコンテンツがますます増えてきている。

インスタグラムが9月13日にロサンゼルスで開催した報道機関向けのイベントでインスタグラムの幹部や制作者は、エピソード動画はIGTVで人気のコンテンツとなってきていると語った。

IGTVのインフルエンサー

インスタグラムの人材発掘パートナーシップの統括者であるジャスティン・アントニー氏は、エピソード動画コンテンツをIGTVに投稿している制作者の一例として、リリー・シン氏の名を挙げた。790万人のインスタグラムフォロワーを持つYouTubeコメディアンであるシン氏は、IGTVが6月20日に配信開始されて以来、自身のIGTVチェンネルで「スパイスニュース(Spice News)」と名付けたコメディ風のニュース番組を配信している。これまでに、10件のエピソードで、1エピソードあたり平均43万4000ビューを記録した。

アントニー氏はまた、「ワンスター・ウィズ・アンワル(One Star With Anwar)」という名の通販サイトのレビュー欄でスターがひとつしか付いていない製品のレビューを目玉としている、コメディアンのアンワル・ジバウィ氏のIGTVチャンネルも引き合いに出した。これまでにアップロードされた7件のエピソードで、1エピソードあたり平均14万2000ビューを記録している。

女優兼歌手、ダンサーであるジェイデン・バーテルス氏もシリーズ物の動画をIGTVに投稿。フォロワーからの質問に答えるバーテルス氏の動画は、最初の11エピソードで、1エピソードあたり平均7万4000超えのビューを記録している。

シリーズものを束ねる機能

IGTVがYouTubeやFacebook Watch(ウォッチ)と比肩しうる長編動画が行き着く場所になりたいのであれば、IGTV上へエピソード風のコンテンツを登場させることは重要だ。エピソード風のシリーズがあると、既存の視聴者が再来する理由となり、さらに、新たな視聴者を呼び込み、ファンになってもらうこともできる。チャンネルのコンテンツとしては例外的な1話完結型の動画とは異なり、エピソードがシリーズ物である場合、視聴者にチャンネルがこれからどうなるかを期待させる要素があるとIGTVのプロダクトマネージャであるアシュレー・ユキ氏は言う。

インスタグラムはIGTV上に登場したエピソード風のコンテンツを利用するための機能をまだ追加していない。たとえば、IGTVは、一部のパブリッシャーがシリーズのすべてのエピソードをひとつに束ねるためにインスタグラムのストーリーズ(Stories)に投稿するエピソード風の動画に対して行っているような、制作者やメディア企業が利用できるプレイリストを用意できていないのだ。プレイリストはシリーズ物において、あるエピソードから次のエピソードへと物語の橋渡しをする場合に役立ち、同シリーズの過去の動画も見つけやすくなる。インスタグラムはプレイリストをIGTVに追加するための実際的なプランをひとつも持っていないが、「必ずこの考えを思い付くはずだ」とユキ氏は言う。

インスタグラムは、自社の親会社がFacebook Watchでやったように、IGTV向けのオリジナルなエピソードコンテンツに投資することも思いつくはずだ。しかし、それはまだ実現しないだろうとユキ氏は述べた。

Tim Peterson(原文 / 訳:Conyac