アメリカ4大ネットワークのひとつFOXは、インスタグラムで30秒間再生できる新動画広告「マーキー」で、秋の新番組の告知を試みた。紹介されたのは、人気番組「スクリームクイーンズ」、「グランドファーザード」、「グラインダー」、「マイノリティ・リポート」など。このキャンペーンは人々のメディアへのタッチポイント(接触点)が多様化しており、テレビチャンネルがインスタグラムのユーザーに顧客化の可能性を見ていることの証となる。
インスタグラムは米国において「マーキー」を、特に新番組のプロモーションや新作映画の試写会の宣伝などに利用することを推奨しているという。広告主はターゲティングした利用者のフィードに1日で数回程度、30秒の動画広告を露出させることができる。
アメリカ4大ネットワークのひとつFOXは、インスタグラムで30秒間再生できる新動画広告「マーキー(Marquee)」で、秋の新番組の告知を試みた。
紹介されたのは、人気番組「スクリームクイーンズ(Scream Queens)」「グランドファーザード(Grandfathered)」「グラインダー(Grinder)」「マイノリティ・リポート(Minority Report)」など。このキャンペーンは人々のメディアへのタッチポイント(接触点)が多様化しており、テレビチャンネルがインスタグラムのユーザーに顧客化の可能性を見ていることの証となる。
インスタグラムは米国において「マーキー」を、特に新番組のプロモーションや新作映画の試写会の宣伝などに利用することを推奨しているという。広告主はターゲティングした利用者のフィードに1日で数回程度、30秒の動画広告を露出させることができる。
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FOXの「グランドファーザード」の「マーキー」広告
「マーキー」を実施するには、インスタグラムと直接取引を行う必要があり、同社が最近運営を開始したアドプラットフォームを通じて購入することはできない。ちなみに、通常のインスタグラム動画は15秒フォーマットなので、「マーキー」の尺はその2倍となる。
2015年8月後半にインスタグラムは、ワイドスクリーンのヨコ、タテ両方の動画配信を可能にした。そのためヨコ型動画を作り慣れている映画スタジオが、同サービスにおいて予告編を配信しやすくなる。実際ディズニーは、即座に対応。新作映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の予告編をワイドスクリーン(ヨコ)で配信した。
「スクリーム・クィーンズ」の「マーキー」動画広告
米DIGIDAYはFOXに、「マーキー」広告で新番組の認知度が高まったかどうかを質問。しかし、この部分に関してコメントはなかった。インスタグラム側は、2015年9月30日に広告配信事業の展開対象国を増やすと公表。日本を含め「マーキー」を利用できる国が拡大しそうだ。
同社認定パートナーのアドテク企業は、最近になって価格に関する情報が共有されるようになったと話している。動画広告は、1回の視聴当たり2セントから9セントで販売されていると、ある提携企業は語った。つまり、1000回の視聴で20ドルから90ドルになる。こうした価格は広告の質や、インスタグラムのユーザーの視聴状況により変わってくる。
FOXの秋の新番組の「マーキー」広告
提携先の1つであるセールスフォースは、インスタグラムでのCPM(インプレッション1000回の費用)が6.29ドルであり、クリック率は1.5%だと話している。これはFacebookの約2倍という。マーケティング調査企業eマーケターは、インスタグラムの広告販売は2017年までに、28億ドル(約3360億円)になると予測している。
Garett Sloane(原文 / 訳:南如水)
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