Facebook 、ニュース担当のジャーナリストを再度雇用へ

Facebookの編集チームが2018年に「トレンディングトピック(trending topics)」機能を削除したことはよく知られている。現在Facebookは編集者を再び雇用しているが、「トレンディング 2.0」とはならなそうだ。

8月20日、Facebookはベテランのジャーナリストを雇用して10人以下の「小規模なチーム」を立ち上げる計画を発表した。同チームは、10月末に米国の一部ユーザー向けに試験運用を開始するニュースタブで取り上げるコンテンツを選別する。

ジャーナリストらはこの選別業務のみを担当し、「トップニュース(Top News)」と名付けられるニュースタブに表示されるコンテンツを選ぶ支援を行う。Facebookによると、ニュースタブにはほかにも各ユーザー向けにさまざまなトピックが表示されるが、こちらはアルゴリズムによる選択を行うという。

「トレンディング」やニュースフィードはインディペンデント・コントラクター(IC)が担当していたが、このジャーナリストらはFacebookの正社員として米国各地と、ロンドンで1人が勤務する。同チームは今後拡大される可能性もあるが、たとえばAppleの「News」のキュレーションチームよりはるかに小規模だ。ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)によればAppleの同チームは30人体制で、シドニー、ニューヨークなどで、アプリコンテンツの選別を行っている。

「トレンディング」の過去

Facebookはパブリッシャーらと度重なる話し合いを経て、今回のチーム立ち上げを決めた。少なくともニュースタブのコンテンツは、人間による判断が必要だという結論に至ったのだ。

Facebookにとって、「正しいストーリー」を定義することは容易ではない。2016年にFacebookの「トレンディング」はスキャンダルに巻き込まれた。Gizmodo(ギズモード)の報道により、「トレンディング」のコンテンツはアルゴリズムではなく、小規模のICチームによって頻繁に変更されていたことが明らかにされた。Facebookはそのチームに対して、保守的なニュースやFacebookに関するニュースはあまり取り上げないように指示していたのだ。

数カ月にわたる騒動と保守系議員からの厳しい追求を受け、公式謝罪に追い込まれたFacebookは昨年、トレンディングを廃止した。

人間のキュレーター

人間のキュレーターの採用は、Facebook創設者のマーク・ザッカーバーグ氏がアクセル・シュプリンガー(Axel Springer)のCEO、マティアス・デュプフナー氏にはじめて明かしたニュースフィードに関する最新情報だ。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は今夏はじめ、Facebookがパブリッシャーに対して300万ドル(約3億2000万円)のライセンス料金を支払う予定であると報じており、それはニュースフィードのコンテンツも対象となっている。

Facebook内部の関係者は、キュレーターはニュースタブの「トップニュース」コンテンツも担当可能だが、業務は義務ではないと明かしている。

Max Willens(原文 / 訳:SI Japan)