12月20日(米時間)、Facebookの公式ブログがライブオーディオ機能の実装についての情報を公開した。この機能によって、パブリッシャーはオーディオをリアルタイムでニュースフィード上で配信することが可能になる。一部パブリッシャーと作家のアカウントには先駆けて実装され、来年には一般ユーザーも利用可能になるという。
Facebookが新たなライブ機能を追加する。12月20日(米時間)、Facebookの公式ブログで、プロダクトスペシャリストのシャーリー・イプ氏とソフトウェアエンジニアのバヴァナ・ラダクリシュナン氏がライブオーディオ機能の実装についての情報を公開した。
この機能によって、パブリッシャーはオーディオをリアルタイムでニュースフィード上で配信することが可能になる。一部のパブリッシャーと作家のアカウントには、この機能を先駆けて実装することになり、来年には一般ユーザーにまで利用可能にするとFacebookはアナウンスしている。
ブランドのマーケターは、巨大プラットフォームのオーディオサービスの開始を受けて、新たなターゲット層にリーチする手段を期待できるはずだ。
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Facebookライブオーディオの特徴

ライブオーディオの投稿画面 Source: Facebook blog
Facebookは現在から数週間のあいだ、BBCワールドサービス(BBC World Service)、LBC(英ラジオ放送局)、ハーパー・コリンズ(Harper Collins:出版社)、作家のアダム・グラント氏(NYTの寄稿者)とブリット・ベネット氏(若手人気作家)に実験導入を行なっている。
特徴としては、最長で4時間のオーディオコンテンツをライブ配信でき、iOSのユーザーはオーディオを聞いているあいだにFacebook以外のアプリを開くとオーディオは閉じてしまうが、アンドロイドのユーザーはオーディオを聞きながら他のアプリを利用することができる。また、リアルタイムでいいね!やコメントなどのリアクションも可能、ライブ動画とは違って、ネット環境が整っていないエリアでもライブオーディオであれば配信可能なのが、いままでのライブ体験とは違うところだ。
オーディオを投稿する際、サムネイルにはユーザーのカバー画像、またはオリジナルの画像を設定できる。加えて、TechCrunchによれば、ページをお気に入りにしているユーザーにはプッシュ通知が届く。
ユーザーに何がもたらせるか
オーディオのみのFacebookライブ投稿は、声だけでコンテンツ配信をしたいユーザー、たとえば、ミュージシャン、ポッドキャスター、ラジオ局、放送局、インフルエンサー、ブランド企業にとって、既存メディアで擁しているリスナーとともに、新たなFacebookユーザー層へのリーチを期待できるものになるだろう。
ライブ動画、360度ライブからオーディオと、Facebookはライブ体験でユーザーのエンゲージメント向上に意欲的にサービス展開をしている。個人がFacebookのニュースフィードでさまざまなフォーマットのコンテンツ配信を行なうことができるようになれば、今後はインスタグラムやYouTubeに負けない、Facebook専門のインフルエンサーを生みだすかもしれない。
Image from Facebook blog
Written by 中島未知代