日本が牽引する、 Twitter の好調決算:要点まとめ

Twitterはこの第4・第1四半期、連続して黒字となった。収益とデイリーアクティブユーザー数という点で2桁の増加を見せている。利益を生まないプラットフォームとしてウォール街から嫌われていた存在だったが、12回目の誕生日(3月21日)を良いニュースで迎えられた。このことは、FacebookとGoogleに規模で負けていても、成功できないわけではないことを証明している。Twitterの第1四半期、収益報告から読み取る重要なポイントを以下にまとめた。

重要な数値:

  • 月間アクティブユーザー数:3億3600万人(前四半期から600万人増)
  • 米国月間アクティブユーザー数:6900万人
  • 利益:6100万ドル(約67億円)
  • 前年と比べたデイリー・アクティブユーザー数:10%増(前四半期から2%減)
  • 四半期収益:6億6500万ドル(約729億円:前四半期から6700万ドル[約73億円]减少。前年と比べて1億1700万ドル[約128億円]の増加)
  • 広告収益:5億7500万ドル(約630億円)
  • 米国における収益:3億4700万ドル(約380億円)
  • エンゲージメントあたりのコスト:前年と比べて28%减少
  • 収益の18%は日本から

ウォール街の希望:

Twitterの収支報告に対して四半期ごとに失望することに慣れてしまったウォール街は、今回の連続した黒字報告にまだためらっているようだ。アナリストたちの収益予測は6億500万ドル(約663億円)だった。Recode(リコード)によると、サントラスト銀行(SunTrust Bank)のヨセフ・スクワーリ氏はTwitterのユーザー増は200万だろうと試算していた。

これらの予測をすべて裏切った形だ。収益は6億6500万ドル。月間のアクティブユーザー数は600万の増加を見せた。株価は市場開始前取引で6%も上昇した。市場が開始してからこれは2%减少している。

Twitterを使う人は増えている

Twitterの利用者は全体的に増えている。これはタイムラインにおける関連性のある情報表示や動画という点での改善にその一因がある。CEOのジャック・ドーシー氏は、ユーザーたちがエンゲージするトピックに基づいた興味を持ってもらえるコンテンツを表示できるように取り組んでいると述べた。ユーザーが好きなスポーツチーム、もしくはニュース放送局からのライブ放送があるときは、トップに表示できるモジュールが開発されたが、これは好例だ。

「我々はソーシャルネットワークではない。ソーシャルグラフは役に立たない。ユーザーたちの関心事を中心に開発し、その摩擦を減らすほど、利益は高まる」と、ドーシー氏は言う。

6四半期連続のデイリーアクティブユーザー数の2桁増加

滞在時間やその他のエンゲージメント指標は、Twitterから提供してもらえなかった。「もともとの数字が非常に小さいものの」と付け加えたものの、CFOのネッド・シーガル氏によるとTwitterのセルフサービスプラットフォームを利用した広告主の数と、月額サブスクリプションを使ってツイートをプロモーションしているユーザーの数は増えているという。

Twitterは動画の数を増やしたい

動画はいまやTwitter収益の半分以上を占めている。これは前四半期でも確認されたトレンドだ。この四半期では動画がもっとも成長を見せた広告フォーマットであった。プレロール広告、ミッドロール広告といったインストリームの動画広告の売上が伸びたことが大きい。ウェブサイトやアプリのダウンロードへとユーザーを遷移する「ビデオカード」を広告主は購入することもできる。

Twitterはライブストリーミングの数を増やしてきている。30以上の新しいパートナー契約を結んだ。ブランドパートナーシップやミッドロール広告という点でアピールがあると広告主たちは考えているようだ。4月30日、Twitterは2回目のニューフロント(NewFront)を主催し、新番組を発表した。

アメリカの外のオーディエンスが成長している

Twitterの本社はサンフランシスコだが、成長は世界中で起きている。四半期におけるTwitterの国際収益は3億1800万ドル(約348億円)に達した。これは前年と比べて53%の増加だ。海外(アメリカ国外)における月間アクティブユーザー数は、500万人追加された。ユーザー数増加の大部分が国外となる形だ。

特に成長が著しいのがアジア太平洋地域だ。Twitterの二番目に大きい収益マーケットは日本だ。前年と比べて61%の増益を見せ、収益全体の18%に相当する。

将来的には米国における広告収益は、国際マーケットにおける国際収益に追い越されるだろうと、Twitterは予測している。

Twitterのデータビジネスは健在

ケンブリッジ・アナリティカによるFacebookデータ流出問題をうけて、Facebookはデータビジネスを縮小している。Facebookアプリをプログラムするインターフェースにより厳しい規制を加えるといった手段も行っている。その一方でTwitterのデータライセンシングビジネスは拡大している。報告における「その他」の部門は、9000万ドル(約98億円)だ。これは前年とくらべて20%の増加となっている。

ドーシー氏は4月25日に投資家たちに対して、TwitterはFacebookとはビジネスが少し異なっていることを強調した。

「プライバシーは基本的な権利であることを我々は信じている。我々のすべてのデータは、パブリックであるという点で、ほか(のプラットフォーム)とは違っている」と、ドーシー氏は言った。

また、Twitterは顧客もしっかりと査定していると述べた。

一般データ保護規則(GDPR)が、どうTwitterに影響を与えるかは、今後の動向を見守らなければいけない。

TwitterのCFOは、収支報告でGDPRについて質問を受け、「規則がビジネスに与える影響を予測するのは、時期尚早だ」と、回答した。

ニュースアプリとしてのTwitterが利用増加の一因

Facebookがメディア企業のパートナーたちの優先度を下げる一方で、Twitterはニュース関連のエンゲージメントをさらに高めている。これが直接の原因かどうかについては、エグゼクティブたちはコメントを控えた。しかし、Twitterをニュースアプリとしてフォーカスするという初期の判断が、アプリ利用増加の助けとなっていると述べた。

「当然、人々は世の中で何が起きているかを知るための場所としてTwitterを捉えている。人々に情報を与えることが我々の仕事の中核であると信じている」と、ドーシー氏は述べた。

しかし、それはFlipboard(フリップボード)といった、ほかのニュースアプリと競合することとなる。

Twitterは、Flipboardの早い版、というのが一番的確。

Tim Peterson(原文 / 訳:塚本 紺)