動画プラットフォームサービスを展開するブライトコーブ株式会社は2016年11月29日、関係者およびクライアントを集めた謝恩会開催と合わせてブライトコーブ ビデオアワード2016を発表した。動画活用を積極的に推進しているパブリッシャーやブランド企業を招待し、計5部門で表彰した。
動画プラットフォームサービスを展開するブライトコーブは11月29日、関係者およびクライアントを集めた謝恩会の開催と合わせて、ブライトコーブ ビデオアワード2016を発表した。

ブライトコーブの今年の総括をする伊崎氏
開会のスピーチにおいて、CEO兼代表取締役社長の伊崎洋児氏は、同社のオンライン動画配信プラットフォームのサービスにおいて、フォレスタリサーチから事業戦略の強さとサービスの質ともに最高評価を得たことを紹介。今年は外部からの評価を多数得られたと、この1年を振り返った。同社プレジデント兼COOのアンディ・ファインバーグ氏は同様に、年末から新年にかけて新しいサービスを複数ローンチすると発表。「クライアントのコスト半減と利益倍増が来年の目標」と、コメントした。
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また、ブライトコーブビデオアワード2016では、動画活用を積極的に推進している企業を表彰。動画配信サービス部門、ニュースメディア部門、デジタルマーケティング部門、エンタープライズ部門、DIGIDAY賞の計5部門が発表された。今回、DIGIDAY[日本版]はメディアパートナーとして、本アワードに協力。その一環として、2016年に弊サイトが報じた動画関連記事で、もっとも反響のあった事例に、DIGIDAY賞を贈ることになった。
以下、各賞のノミネート社と受賞社の詳細だ。
動画配信サービス部門
動画配信サービス事業での積極的な取り組みを評価する部門。株式会社朝日新聞社・朝日放送株式会社、株式会社プレゼントキャスト、株式会社東京放送ホールディングスがノミネートされ、そのなかで株式会社朝日新聞・朝日放送株式会社の「バーチャル高校野球」が受賞した。

「バーチャル高校野球」のトップ
株式会社朝日新聞社の総合プロデュース室プロデューサー、三橋有斗氏は、「2年前に朝日放送と朝日新聞が共同で起ち上げたサービスで、昨年は26の地方大会と48の全国大会のライブ配信を行った。今年は明治神宮大会や国体を含め、トータルで約160試合の動画を配信している。来年もさらに多くの大会の準決勝や決勝を配信できるようにしていきたい」と語った。
ニューメディア部門
新しくローンチした動画メディアのなかで、目覚ましい成長を遂げたサイトを評価する部門。ノミネートされたのは、株式会社ブックウォーカー、一般社団法人リコネクトテレビジョン、株式会社オープンエイトだ。そのなかで、日本における動画配信およびコンテンツの新しい領域にチャレンジしていることを評価され、株式会社オープンエイトの「大人のトラベル&カルチャー動画マガジン LeTRONC(ルトロン)」が受賞した。

「大人のトラベル&カルチャー動画マガジン LeTRONC(ルトロン)」のトップページ
株式会社オープンエイトの代表取締役社長兼CEOの高松雄康氏は、「『LeTRONC』はこの6月にローンチし、星のやの特集や東京中のカフェを取材したオリジナル動画を月に200本配信している。分散型に特化したメディアであり、現在ユーザー数は急成長しているが、ゆっくりと大きくしていきたい」とコメントした。
デジタルマーケティング部門
本部門は、企業の優れた動画マーケティング活動について評価をするもの。ノミネートされたのは、株式会社ミルボン、NEC(日本電気株式会社)、株式会社ニューバランス ジャパンの3社だ。最終的に、NEC(日本電気株式会社)の「NEC Online TV」が受賞した。

NEC Online TVのトップページ
日本電気株式会社CRM本部デジタルマーケティングシニアエキスパートの田中滋子氏は、「NECはデジタルマーケティング施策として、BtoBの領域にいながら、Web、メルマガ、動画を活用したマーケティング活用を推進している。今回、動画を使った事業紹介を行なう『NEC Online TV』が表彰されたことは大変嬉しい」とコメントした。
エンタープライズ部門
ノミネートされた、ミズノ株式会社、立正佼成会、株式会社イー・ラーニング研究所から、企業内コミュニケーションやEラーニングにおける動画活用に積極的に取り組んだ企業として、株式会社イー・ラーニング研究所の「スクールTV」が受賞した。

スクールTVのトップページ
株式会社イー・ラーニング研究所、営業本部、企画開発課、課長の岡本哲朗氏は、「小中学生向けの学習サービスを提供しているのが『スクールTV』。約1000本の動画を無料で公開しており、学校や塾で活用されている。新しい教育の価値を提供していることが評価されたのだと思う」とコメントした。
DIGIDAY賞
2016年にDIGIDAY[日本版]で掲載された動画関連の記事のなかで、もっとも反響のあった事例を表彰。今回は4月6日に掲載された、キングレコード株式会社所属のアイドルグループ、リリカルスクールのミュージックビデオが受賞した。
キングレコード株式会社ストラテジックマーケティング本部、宣伝販促グループの後藤由佳氏は、「リリカルスクールのメジャーデビューシングルは、スマホをジャックしたように見える縦型ミュージックビデオで話題になった。公開直後からSNSで広く拡散され、リリカルスクールが認知されるきっかけとなった」とコメントした。
テレビの視聴環境とは違い、デジタル動画は観る場所やデバイスを選ばずに消費できる。そのため、企業やパブリッシャーともにスポーツ、エンターテインメント、教育、ビジネスと、幅広い分野での活用の機会が広がっている。新年はライブ動画やVR、ARも一層盛んになり、動画市場の成長はさらに続くだろう。
Written by 中島未知代
※DIGIDAY[日本版]は、「ブライトコーブ ビデオアワード2016」のメディアパートナーです。