Facebookの動画解析が強化、歓喜に湧くパブリッシャー:「この更新は本当に興奮している」

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Facebookは8月10日、動画投稿におけるアナリティクス情報の提供を強化すると発表した。それを受けてパブリッシャーたちは、動画コンテンツにひと工夫加える方法を模索している。

バイラルサイト「リトル・シングス(LittleThings)」は同日、スプリンクラーで遊ぶ犬のライブ動画を共有し、5分間の尺で25万回以上のビューを獲得した。ソーシャルビデオ大手からのライブ動画としては悪くない数字といえる。

だが、「リトル・シングス」のマリア・マッキャン編集長は、この動画に対する視聴者のエンゲージメントが、最初の2分を超えると低下していると指摘。似たような動画を投稿する際には、数分短くするなどして、エンゲージメントやシェア数を増やす必要があると考える。

マッキャン編集長の意見は、Facebookからの発表を好意的に受け入れたものひとつだ。パブリッシャーは今後、動画消費の主要なハブとなったFacebookで、何がうまく機能しているかだけでなく、どんな種類のオーディエンス情報をマーケターに提供可能かを解析できるようになる。同編集長は、パブリッシャーたちのFacebook動画へのアプローチ方法は、大きく変化するだろうと語った。

「以前は推測するしかなかった」

「今回のアップデートには、本当に興奮している」と、マッキャン編集長。これまでパブリッシャーたちは、扱えるデータ量が限られていたせいで、苦戦を強いられていたという。「我々に提供されるデータ、特にライブ動画に関するデータが欠けていたために、まるで荒野に置いてきぼりにされたような気分を味わっていた」。

Facebookは2016年2月にはじめて、視聴ユーザーの属性、リテンションレート、動画が最後まで再生されたビューカウントに加え、開始から3秒後、10秒後のビューカウントまでをパブリッシャーが把握できるようにした

8月10日の発表は、その内容をさらに進めたものとなる。パブリッシャーたちが現在それぞれのアカウント上で投稿しているレギュラー動画、ライブ動画、そして360度動画という3種類をすべて対象にした。

ライブ動画の投稿は、多くのパブリッシャーにとって未知の分野である。そのため、今後強く推進されるコンテンツタイプだが、Facebookはいまや、オーディエンスのエンゲージメントさえも秒単位で提供しているという。多くの視聴者が「いいね!」を付けたり、共有したくなるような何かがライブの最中に起きると、パブリッシャーはすぐにそれを認識できる。「以前はなぜそうなったか、推測するしかなかった」と、マッキャン編集長は振り返った。

360動画さえもスマートに解析

レギュラー動画の場合は、どんなユーザーが、どれほどの時間視聴しているかというデモグラフィックデータを、自社の典型的なオーディエンスと比較することで、個別コンテンツのより詳細なオーディエンス像を可視化できる。たとえば「ビルボード(Billboard)」では、哀愁を抱かせるような動画のオーディエンスの大多数は女性であるという。

こうした情報は、広告業者が一連の広告シリーズをカスタマイズするのに役立つはずだ。「ビルボード」と「ハリウッド・レポーター(the Hollywood Reporter)」の動画担当ゼネラルマネージャーを務めるミッチェル・パルマー氏は、「プログラム編成を決めるうえで、データにかなり依存している。データからわかることはたくさんある」と、述べている。

360度動画に関しては、Facebookは「ガイド(Guide)」というツールを使って、視聴者の視点をリアルタイムで誘導するチャンスをパブリッシャーに提供。さらにヒートマップを表示して、撮影映像のどのアングルが視聴者にもっともよく見られているかをパブリッシャーに教えている。

より良いストーリーを作るために

パブリッシャーが、ユーザーについて入手可能なあらゆるデータを集め、制作する動画を完全にカスタマイズできるようになるまでには、もう少し時間がかかるだろう。大事なことは、そのための大きな第一歩を彼らがついに手に入れたということだ。

「USAトゥデイ(USA Today)」のソーシャルコンテンツ担当シニアディレクター、ジェイミー・モットラム氏は、「Facebookは、我々がこれらのデータを上手く使いこなせるかどうかに関心を寄せている。我々は、動画というフォーマットでより良いストーリーを語れるようになるはずだ」と語った。

Max Willens(原文 / 訳:ガリレオ)