Amazon の広告ビジネス、第4四半期に 60% も成長

Amazonは米国時間2月1日、第4四半期決算のなかで「その他」収益が、17億ドル(約1850億円)に増加したと発表した。これは、前年から60%の増加だ。この「その他」収益は、広告事業が大半を占め、ほかは提携ブランドのクレジットカード契約となっている。

なお、直近の第3四半期における「その他」収益は、前年比58%増の11億2000万ドル(約1220億円)だった。

Amazonのインベスター・リレーションズ(IR)のディレクター、デイブ・フィルズ氏は収支報告で、「広告は(力強い成長の)主な一因だった。我々は引き続き提供物の価値を高めていく。ベンダー・セラーを問わず、我々のところに訪れる各社と協力し、ウェブサイトにおける素晴らしい体験と顧客にリーチする力を提供する方法を、重点的に探している」と、語った。

プラットフォーム構築に関して、まだこれから登場するものがあると、Amazonはほのめかした。CFOのブライアン・オルサスキー氏は、Amazonは気がつくと「ブランドやエージェンシーからのeコマースマーケティング分野への重要な1歩」になっており、それがこの成長を支えた部分があると語った。

一方、同じく2月1日に収支報告したGoogleの親会社のアルファベットは、第4四半期の広告ビジネスの収益は273億ドル(約2.98兆円)で、全体の収益は前年比で24%の増加だった。

Facebookは、広告収益が前年比48%の増加で、全体の収益は47%増の130億ドル(約1.4兆円)だった。

「説明不要になりつつある」

Amazonはこの数カ月のうちに、検索マーケティング向けに提供しているAmazonマーケティングサービス(Amazon Marketing Services:以下、AMS)の成長のおかげで、デュオポリーの2社を相手に健闘するようになった。メディアバイヤーたちによると、AMSはこのところ少しモデルチェンジした。マークル(Merkle)の新しいレポートによると、第4四半期は、スポンサープロダクト広告とヘッドライン検索広告の広告支出がそれぞれ、前年比で64%増と75%増だった。

Amazonでグローバル広告販売とアマゾンメディアグループ(Amazon Media Group:以下、AMG)のマーケティングのVPを務めるセス・ダレール氏は今年、業界のカンファレンスで講演し、Amazonの広告ビジネスは大きくなったという話をした。

「2年前は、うちに広告ビジネスがある理由を説明する必要があることが少なくなかった」とダレール氏。「しかし、いまではそういうこともなくなり、(クライアントとの)話は進展が早まり、Amazonの広告がどのように機能するのかという説明が中心になっている。持株会社たちがデータ解釈とeコマースマーケティングの能力を構築するつもりなのに対し、ブティックエージェンシーたちは(Amazon上の)検索とプログラマティックディスプレイにかなり絞っている」と、壇上で語った。

2028年には506億ドル

シティ(Citi)は先日、Amazonの2018年の広告収益は102億ドル(約1.1兆円)で、2028年には506億ドル(約5.5兆円)まで増加すると、これまででもっとも高い予測を出した。JPモルガン・チェース(JP Morgan Chase)は、Amazonの今年の広告収益を45億ドル(約4900億円)と見積もっている。

Amazonはブランドとエージェンシーに対し、Amazonなら「トータルウォレット」の視点を生み出せる、つまり、人々が買っているものから、人々が探しているものを実際にはじき出すことができると売り込んでいる。

Shareen Pathak (原文 / 訳:ガリレオ)