Facebookは2015年11月12日、Androidデバイスで開始していた360度の全天球ビデオ対応を、iPhoneなどのApple製デバイスでも有効化すると発表した。
2014年には没入型ヘッドマウンテッド・ディスプレイのオキュラスVR(Oculus VR)社を20億ドル(約2453億円)で買収した経緯があるなど、先進的な動画マーケティングに力を入れている同社。ディズニー・ワールド・リゾートや米通信大手AT&T、ビールのコロナ、家電大手サムスン、そして飲食品のネスカフェやリッツといったブランド企業が、いちはやく360度ビデオ広告をテストしていると強調する。
また、ビデオクリエイター向けに360度ビデオに関するヘルプサイトをオープンした。同社が紹介する6つのブランドの360度ビデオ広告事例を紹介する。
Facebookは2015年11月12日、Androidデバイスで開始していた360度の全天球ビデオ対応を、iPhoneなどのApple製デバイスでも有効化すると発表した。
2014年には没入型ヘッドマウンテッド・ディスプレイのオキュラスVR(Oculus VR)社を20億ドル(約2453億円)で買収した経緯があるなど、先進的な動画マーケティングに力を入れている同社。ディズニー・ワールド・リゾートや米通信大手AT&T、ビールのコロナ、家電大手サムスン、そして飲食品のネスカフェやリッツといったブランド企業が、いちはやく360度ビデオ広告をテストしていると強調する。
それと同時に「我々が9月に全天球ビデオのシェア機能をローンチして以来、たくさんのパブリッシャーによって、何千ものユニークな全天球ビデオが投稿されてきた」とも自社ブログ記事で語った。
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「全天球ビデオの普及には数年かかるかもしれない」
まだ一部ゲーマーなど、アーリーアダプター層の利用に留まっている全天球ビデオ。VRヘッドセットの代名詞的プロダクト「オキュラスリフト(Oculus Rift)」を傘下におさめるFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏でさえ、「全天球ビデオがスマートフォンのように浸透するには、これから数年はかかるかもしれない」という旨の発言をしている。現状では、まだ普及にはほど遠い段階といえそうだ。
その一方で、先進的なブランド企業やパブリッシャーにとっての「ホットな実験場」になっている側面もある全天球ビデオ。YouTubeでも同様な機能のサポートが開始されている。つまり、オーディエンスはその気になれば「Samsung Gear VR」のようなスマートフォン装着型VRゴーグルを使えば、いますぐにでも全天球ビデオの体験ができるというわけだ。
各ブランド企業が取り組む最新の360度ビデオ
このムーブメントを活性化させるべく、プラットフォーマーとしてのFacebookは、ビデオクリエイター向けに360度ビデオに関するヘルプサイトをオープン。また「リコーTHETA」などの360度カメラ・ハードウェアからの直接アップロードに対応したり、ジャイロプティック(Giroptic)やICリアルテック(IC Real Tech)などカメラメーカーとの協力を進めている。
最後に、冒頭に名前が挙がっていたブランド企業6社による、最新360度ビデオを見てみよう。これまでの動画コンテンツとは一味ちがったユーザー体験への布石が、すでに打たれ始めているのを感じられるはずだ(※以下は360度ビデオ広告をGIFデータ化したもの)。
ディズニー・ワールド・リゾート(実際の360度ビデオ)
ネスカフェ(実際の360度ビデオ)
リッツ(実際の360度ビデオ)
AT&T(実際の360度ビデオ)
サムスン(実際の360度ビデオ)
コロナビール(実際の360度ビデオ)
written by ワタナベダイスケ(参照記事)
Photo by SergeyGalyonkin(CreativeCommon)