普及が進む ads.txt :ただし19%の広告主は存在すら知らず

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インタラクティブ広告協議会のテックラボ(IABテックラボ)が、プログラマティック広告詐欺を防ぐツールとしてads.txtをローンチしたのは、1年近く前のことだ。それ以来、ads.txtを採用するパブリッシャーも、ads.txtの利用を求める広告主も増えている

だが、業界の取り組みはまだ十分ではないようだ。ads.txtのことを知らない広告バイヤーや、ads.txtファイルの記述を誤っているパブリッシャーの割合はまだ少なくない。ads.txtは、パブリッシャーのインベントリー(在庫)をプログラマティックに販売することを認可されたアドテク企業をリストアップするファイルだ。

本記事では、ads.txtの利用がどこまで進んでいるのか、またどのような課題が残っているのかを、5つのグラフで説明する。

ads.txtを知らない広告バイヤーは少なくない

ほとんどの広告バイヤーは、ads.txtの存在を知っている。だが、広告コンサル企業のアドバタイザー・パーセプションズ(Advertiser Perceptions)がオース(Oath)の委託を受けて2018年2月に行った調査では、広告主とエージェンシー合わせて222社のうち、19%の広告バイヤーがads.txtの話を聞いたことがないと回答した。そのため、「教育をもっと行う必要がある」と、オースのプレジデント、ティム・マールマン氏は述べている。同氏はオースの営業部門に対し、ads.txtに関するクライアント教育をもっと充実させるよう指示しているという。

AdsDotTxt_BuyerAwareness

ほとんどのパブリッシャーがads.txtファイルを利用

米国では、トップパブリッシャー1000社のうち、およそ60%がads.txtファイルを自社のサイトに設置している。これは、アドエクスチェンジのオープンX(OpenX)が調査会社コムスコア(comScore)のトップパブリッシャーリストを用いて行った調査結果だ。パブリッシャーによるads.txtの採用率が50%を超えたのは、2018年はじめのことだった。今年は、広告主や広告の自動買い付けを手がける企業のあいだで、ads.txtの利用を求める動きが増えるとみられている。

AdsDotTxt_PublisherAdoptionOpenX

ads.txtの採用がもっとも進んでいるのはニュースパブリッシャー

ads.txtファイルがもっとも利用されているのはニュースサイトで、スポーツサイトとエンターテインメントサイトがそれに続いていると、ビルトウィズ(BuiltWith)は報告している。同社は、ウェブサイトで使われている技術を調査しているインターネットサービス企業だ。

AdsDotTxt_PublisherTypes

もっとも人気があるプログラマティック企業はGoogle

ads.txtの狙いは、プログラマティック広告の透明性を高めることにある。そのため、ads.txtを調べれば、広告の自動買い付けを手がける企業のうち、パブリッシャーにもっとも人気の高い企業はどこなのかを知ることができる。アドテクプロバイダーのファーストインプレッション(FirstImpression)によれば、アレクサ(Alexa)のトップ1000サイトのうち、93%のサイトのads.txtファイルでGoogleがリストアップされていた。ads.txtファイルの作成でパブリッシャーを支援するGoogleの取り組みが、功を奏しているようだ。

AdsDotTxt_Sellers

自動化してもヒューマンエラーは残る

パブリッシャーのなかには、自社サイトにads.txtファイルを設置することに消極的なところもある。その理由のひとつは、ファイルに記載すべき情報を集め、その情報が正しいことを確認するのに時間がかかることだ。実際、アレクサのトップ1000サイトで利用されているads.txtファイルのうち、17%に間違いがあったとファーストインプレッションは報告している

AdsDotTxt_ErrorsTop1000

Tim Peterson(原文 / 訳:ガリレオ)