マーシャ・キルゴア氏は起業家になるべくして生まれたようだ。
キルゴア氏は、Glossyポッドキャストの最新エピソードで、「他人から指示を受けるのはとても苦しかったし、そして、運営している人の基準が、私の視点からは凡庸と思える場所で働くのは難しいとずっと感じていた。(その状況では)限りなくイライラさせられるだろう」と語った。
さらに、自分の性格が起業家として成功するのに向いていたという。その特性として「好奇心旺盛であること、解決指向であること、実験するのが好きで、どんな種類のハードルや障害に対しても解決策を持っていること、そして不撓不屈の根性があること」が挙げられた。
キルゴア氏は自分の実績をうまく生かしてきた。1999年、最初の事業であるブリススパ(Bliss Spa)をLVMHに売却した。その後には、「マスステージ」美容ブランドのソープ&グローリー(Soap & Glory)をローンチ。ソープ&グローリーは2011年にウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(Walgreens Boots Alliance)に売却された。以来、キルゴア氏は、ソーパーデューパー(Soaper Duper)、ビューティパイ(Beauty Pie)、フィットフロップ(FitFlop)をローンチしている。フィットフロップはシューズブランドのなかでも画期的なものだと同氏は言う。
「履いて歩くと、体の位置を調整して、地面からのエネルギーを跳ね返すことで歩く人にエネルギーを与える靴のアイデアを思いついた」とキルゴア氏。「靴はいつも(デザイナーが)デザインするもので、それを履いて歩く人にどう影響するかは誰も考えていなかった。(フィットフロップは)は実際にはエンジニアリング企業だ」。
マーシャ・キルゴア氏は起業家になるべくして生まれたようだ。
キルゴア氏は、Glossyポッドキャストの最新エピソードで、「他人から指示を受けるのはとても苦しかったし、そして、運営している人の基準が、私の視点からは凡庸と思える場所で働くのは難しいとずっと感じていた。(その状況では)限りなくイライラさせられるだろう」と語った。
さらに、自分の性格が起業家として成功するのに向いていたという。その特性として「好奇心旺盛であること、解決指向であること、実験するのが好きで、どんな種類のハードルや障害に対しても解決策を持っていること、そして不撓不屈の根性があること」が挙げられた。
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キルゴア氏は自分の実績をうまく生かしてきた。1999年、最初の事業であるブリススパ(Bliss Spa)をLVMHに売却した。その後には、「マスステージ」美容ブランドのソープ&グローリー(Soap & Glory)をローンチ。ソープ&グローリーは2011年にウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(Walgreens Boots Alliance)に売却された。以来、キルゴア氏は、ソーパーデューパー(Soaper Duper)、ビューティパイ(Beauty Pie)、フィットフロップ(FitFlop)をローンチしている。フィットフロップはシューズブランドのなかでも画期的なものだと同氏は言う。
「履いて歩くと、体の位置を調整して、地面からのエネルギーを跳ね返すことで歩く人にエネルギーを与える靴のアイデアを思いついた」とキルゴア氏。「靴はいつも(デザイナーが)デザインするもので、それを履いて歩く人にどう影響するかは誰も考えていなかった。(フィットフロップは)は実際にはエンジニアリング企業だ」。
美容業界でキャリアを積んだ後、スパ事業に携わりながら「リフレクソロジーにはまっていた」ことを考えると、フットウェア部門への参入は理にかなっているとキルゴア氏は言う。かつてパーソナルトレーナーをしていたこともある彼女は、ウェルネスにも関心があった。このシューズは自分の経験の「点と点を結びつけるもの」だったという。
ある顧客からのメールがきっかけでフィットフロップの靴を8000足売ったこともある小売業者、スウェッティベティ(Sweaty Betty)を通じて最初にローンチして以来、フィットフロップは海外にも拡大している。4月のソーホーに初の米国店舗をオープンし、キルゴア氏は米国での成長を見込んでいる。
以下では、わかりやすく若干編集してポッドキャストで語られたハイライトを紹介する。
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コロナ禍による困難
「(同社は)アフターコロナ頃まではずっとほとんど自己資金で経営してきた。なので、新型コロナウイルスは悪夢だった。最初だけだったが、全工場が閉鎖されたからだ。また、工場からは大量の製品が船に積まれた。さまざまな流通業者は小売業者などに向けて、約3000万ドル(約44億円)、4000万ドル(約59億円)相当のシューズが積載された。当然ながら、流通業者や小売業者すべてから「注文をキャンセルしたい」と言われた。船には4000万ドル(約59億円)相当のシューズがあり、支払いを希望した工場があり、当社には収益が入ってこなかった。皆が自宅にいてインターネットでの購入を始めるとは誰も思わなかった。だが、ありがたいことにそうなった」。
米国での店舗展開
「米国には1店舗ある。夏が始まる前にオープンしたばかりの(ニューヨークの)ソーホー店だ。そこでは、米国に適したものにするためにマーチャンダイジングとディスプレイを実験している。確実に適切に展開するために、拡張方法には細心の注意を払っている。私は、いつもそれを大砲を撃つ前に銃弾を撃つことだと言っている。まず1店舗をオープンして、それを磨き上げて、すべてが順調に機能していること、自分が行っていることが適切であることを確認する必要がある。オンラインで販売するほうがずっと簡単だが、靴は試す必要がある。皆の足はそれぞれ異なっているから。ある靴がサイズ6でも、別の靴がサイズ6だとは限らない。なので、小売(チャネル)があるのは素晴らしいことだ。すべてが順調に進んでおり、米国に適したマーチャンダイジングができていることが確認できたら、(米国で)店舗をさらに展開する予定だ」。
Z世代へのリーチ
「製品の価格が少し高めなので、大部分の顧客は35歳以上だ。一定の年齢になると、快適な靴を買うようになる。25歳なら足に何の問題もないし、痛みもまだないので、快適な靴はいらない。でも、少し年を重ねると、『足の痛いのを我慢する余裕はない』と考えるようになって、快適なサンダルに100ドル(約1.5万円)を出すだろう。18歳なら安いサンダルを買うところだが。だが、母親が製品を買っても、娘に取られてしまうということを知った」。
[原文:Serial entrepreneur Marcia Kilgore on why her footwear brand is ‘really an engineering company’]
JILL MANOFF(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)