美容ブランドの半数以上がAmazonをはじめとするマーケットプレイスで販売
これは、ファッション・美容ブランドの現状と未来に関する2部構成の年次シリーズの最初のレポートである。ファッション流通戦略の詳細はこちらで読める。今年後半には最新の2023年年次レポートが公開予定である。
Amazonは7月12日に毎年恒例のプライムデーセールイベントを終了した。膨大な量の取引が行われたにもかかわらず、Amazonセラーの多くは不安を感じている。それは、インフォーム法(Inform Act)に基づいてアカウントの認証を急いで行わなければならないからだ。7月27日に施行されるこの法律は、大規模な販売者(年間200件以上の取引を行い、総収益が5000ドル(約70万円)以上の企業)に対し、プラットフォームでの身元認証を義務づけて、模倣品を取り締まる目的がある。しかし、多くのセラーはそのプロセスは混乱と気まぐれに満ちていると述べている。
この記事は、DIGIDAY[日本版]のバーティカルサイト、ビューティ、ファッション業界の未来を探るメディア「Glossy」の記事です。
美容ブランドの半数以上がAmazonをはじめとするマーケットプレイスで販売
これは、ファッション・美容ブランドの現状と未来に関する2部構成の年次シリーズの最初のレポートである。ファッション流通戦略の詳細はこちらで読める。今年後半には最新の2023年年次レポートが公開予定である。
Amazonは7月12日に毎年恒例のプライムデーセールイベントを終了した。膨大な量の取引が行われたにもかかわらず、Amazonセラーの多くは不安を感じている。それは、インフォーム法(Inform Act)に基づいてアカウントの認証を急いで行わなければならないからだ。7月27日に施行されるこの法律は、大規模な販売者(年間200件以上の取引を行い、総収益が5000ドル(約70万円)以上の企業)に対し、プラットフォームでの身元認証を義務づけて、模倣品を取り締まる目的がある。しかし、多くのセラーはそのプロセスは混乱と気まぐれに満ちていると述べている。
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Amazonやウォルマートマーケットプレイス(Walmart’s Marketplace)などのマーケットプレイスチャネルでの販売が増えている美容ブランドにとって、タイムリーな認証は重要だ。Glossyが美容ブランドや小売店を対象に行った2022年の調査では、回答者の58%がマーケットプレイスを通じて販売していると回答した。特に、マーケットプレイスの各種サービスにより、ブランドと小売業者サイトとのこれまでのパートナーシップは徐々に進展しており、小売業者とブランドの従来の関係に大きな変化が生じていることが示されている。
重要なポイント:
•マスビューティ製品の価格帯(あらゆる所得レベルの消費者を主に対象にした、手頃な価格またはエントリーレベルの価格帯の製品を提供するブランド)では、Amazonをはじめ大手量販店やドラッグストアチェーンといった標準的な量販店が提携小売業者のトップを占めている。ウォルグリーン(Walgreens)、ウォルマート、Amazonなどのアクセスしやすい環境でマスビューティ製品を購入することが依然として消費者から好まれていることが示されている。
•プレステージビューティ(平均以上の可処分所得を持つ消費者を主に対象にした高価格帯の製品を提供するブランド)内では、セフォラ(Sepohra)がもっとも一般的な小売流通チャネルであり、僅差でアルタ(Ulta)が続いている。セフォラもアルタもショップインショップパートナーシッププログラムを提供しており、両社のパートナーシッププログラムに参加しているブランドは新たなオーディエンスにリーチすることが可能になっている。
【リサーチリワインド】メガインフルエンサーはブランドに幅広い注目を集めるための最良のパートナー
これは、Glossyの2部構成のインフルエンサーインデックスシリーズの第1弾であり、YouTubeのブランドパートナーシップと、さまざまなマーケティング目標に最適なインフルエンサーの種類を考察したものだ。第2弾では、YouTubeパートナーシップ戦略を策定する際にブランドが留意すべきことについて取り上げる予定である。
自分のYouTubeに何百万人もの登録者を抱えるジェフリー・スター氏、アリーシャ・マリー氏、ハイラム・ヤーブロ氏、タティ・ウェストブルック氏などのメガインフルエンサーは、認知度を高め、さらに広範囲で主流の評判を築きたいと考えているブランドにとって最適なパートナーだ。これは、先月発表されたGlossy+リサーチのYouTubeインフルエンサーインデックスによるもので、メガインフルエンサーはブランドに広く注目を集めるのに最適なグループに分類されている。これらのメガインフルエンサーとのパートナーシップはコストが高くなる可能性はあるが、特に小規模やブランドや新規ブランドの場合には製品やブランドに対する社会的な認知がもたらされる。このようなクリエイターが動画で獲得する平均視聴回数やコメント数、「いいね!」の数の多さからもわかるように、彼らは製品やブランド名に大きな注目を集めている。
重要なポイント:
•小規模なチャネルと比較してエンゲージメントスコアを見ると、メガインフルエンサーの大規模な視聴者はエンゲージメントに関して比較的消極的である。しかし、小規模チャネルと比較した総エンゲージメント数を見ると、生の結果ではメガインフルエンサーはほかのインフルエンサーグループをはるかに上回っており、平均で4倍の視聴数とコメントと約3倍の「いいね!」の数を獲得している。
•ブランドに対して幅広い注目を集められるこのグループは、たとえそのエンゲージメントが巨大な購読者層に対して小さな割合だったとしても、ほかのグループと比較してみるとその純粋な数とリーチが強みである。
[原文:Research Briefing: Beauty brands increase distribution through third-party marketplaces like Amazon]
CATHERINE WOLF(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)