ビジュアル検索プラットフォームのPinterestは、インターネットでもっともハッピーなソーシャルメディアサイトになるための継続的な取り組みの一環として、ボディポジティブなコンテンツを推進している。
肌の色や体型を含む多様性を推進するためのテクノロジー
Pinterestは、9月7日、自社の体型テクノロジーのローンチを発表した。これは、Pinterestのアルゴリズムを社内で形成し、女性向けファッションやウエディング関連のコンテンツ内でプラスサイズ体型の表示を増やすものだ。この体型テクノロジーにより、既存のスキントーンテクノロジーとともに、検索結果ではプラスサイズのBIPOCの人々が多く表示されるようになる。これは、PinterestユーザーがBIPOCを検索したかプラスサイズを検索したかには関係ない。
Pinterestのインクルーシブ製品責任者、アニー・タ氏は次のように述べている。「Pinterestで多様な体験を生み出すために、レコメンデーションを強化する自社のインクルーシブなテクノロジーを構築して、表現を増やすことに注力している。プラスサイズを自認する女性はプラスサイズのファッションだけを見たいわけではないことをユーザーから教わった。また、プラスサイズの女性もファッショナブルになれるということを見たいと思ってそれを探すとき、余計な労力を費やしたくはないのだ」。
ビジュアル検索プラットフォームのPinterestは、インターネットでもっともハッピーなソーシャルメディアサイトになるための継続的な取り組みの一環として、ボディポジティブなコンテンツを推進している。
肌の色や体型を含む多様性を推進するためのテクノロジー
Pinterestは、9月7日、自社の体型テクノロジーのローンチを発表した。これは、Pinterestのアルゴリズムを社内で形成し、女性向けファッションやウエディング関連のコンテンツ内でプラスサイズ体型の表示を増やすものだ。この体型テクノロジーにより、既存のスキントーンテクノロジーとともに、検索結果ではプラスサイズのBIPOCの人々が多く表示されるようになる。これは、PinterestユーザーがBIPOCを検索したかプラスサイズを検索したかには関係ない。
Pinterestのインクルーシブ製品責任者、アニー・タ氏は次のように述べている。「Pinterestで多様な体験を生み出すために、レコメンデーションを強化する自社のインクルーシブなテクノロジーを構築して、表現を増やすことに注力している。プラスサイズを自認する女性はプラスサイズのファッションだけを見たいわけではないことをユーザーから教わった。また、プラスサイズの女性もファッショナブルになれるということを見たいと思ってそれを探すとき、余計な労力を費やしたくはないのだ」。
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プラスサイズが多いのにその表現は足りない米国の現状
つまるところ、この新テクノロジーはソーシャルメディア上で表示される人々の幅を広げることになる。美容・ファッションの広告からNYFWのランウェイに至るまで社会全体においてプラスサイズの表現は決定的に不足している。プランケットリサーチ(Plunkett Research)の2018年のデータによると、米国ではプラスサイズの人が多く、女性の約68%がサイズ14以上を着ているにもかかわらず、このような現状がある。
複数の企業が、プラスサイズの人々の認知度を高めるための推進に取り組んでいる。リファイナリー29(Refinery 29)は、2016年、ゲッティイメージズ(Getty Images)と協力して、もっと多様な体型の画像をメディアに掲載する「プロジェクト67パーセント(Project 67 Percent)」をローンチした。リファイナリー29は自社サイトやソーシャルメディアの画像の67%にプラスサイズの女性を用いることを約束しており、これは当時の米国人のプラスサイズの割合である67%に対応している。また、Googleは、ボディポジティブ表現に関するベストプラクティスをマーケターと広告主に提供している。2022年のボストン大学の研究では、プラスサイズモデルの人気が高まり、ボディインクルーシブな美しさのモデルにプラスの影響を及ぼしていることが判明した。また、『ボディイメージ(Body Image)』ジャーナルに発表された2022年の別の研究によると、さまざまなサイズや体型、肌の色や能力を讃えるソーシャルメディアページをフォローすることで、日常生活における若い女性のボディイメージが向上する可能性があることが示されている。
インクルーシビティの向上がユーザーエンゲージメントの向上につながる
最終的には、ユーザーエクスペリエンスを向上させれば、もっと多くの人々がPinterestに長く関与することになり、広告主にとってPinterestの魅力が高まる。Pinterestはコンテンツ内のインクルーシビティを高めることがユーザーエンゲージメントの向上につながることを確認している。最近実験を行い、インスピレーションを与えるインクルーシブなコンテンツに移行することによって、コンテンツの関連性やエンゲージメント、ユーザー価値が向上することを発見した。
8月1日に発表された同社の最新収益報告によると、2023年第2四半期の売上高は前年同期比6%増の7億800万ドル(約1047億円)だった。また、世界の月間アクティブユーザー数は前年比8%の増加で、4億6500万人となった。Pinterestは、第3四半期の売上高は前年同期比で1桁台後半の増加があると予測している。
Pinterestが体型テクノロジーに注力するようになったきっかけはユーザーからのフィードバックだったと語るのは、同社のインクルージョン・ダイバーシティ担当マネージャー、ミーガン・ダレッシオ氏だ。ユーザーからは、関連度の高い結果を得るために検索リクエストを頻繁に変更しなければならなかったという意見が寄せられた。たとえば、「ふっくら体型のための秋の服」の前に「プラスサイズの秋のファッション」を検索しなければならなかったという。ダレッシオ氏によると、ファッション検索に追加された用語の52%がプラスサイズに関連するものだったという。
Pinterestのインクルーシブな製品の認知度を向上させて、そのような製品に対するユーザーの教育を推進するために、Pinterestは、9月7日、モデルでボディ活動家のテス・ホリデー氏をはじめとするPinterestクリエイターらとともに、Pinterest、TikTok、インスタグラム全体でソーシャルメディアキャンペーンを開始した。また、Pinterestでは特化した教育も取り入れている。
「Pinterestは主にビジュアル検索ツールであり、それゆえに表現に影響を与えられるユニークな立場にある」とダレッシオ氏。「長いあいだ、(ソーシャルメディアは)その決定や経験が特に社会から取り残されている人々にどのような影響を与えるかを積極的に考慮せずに、ツールやテクノロジーを開発してきた」。
[原文:Pinterest’s new body technology aims to increase plus-size representation]
EMMA SANDLER(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)