マイ・ボディケア・ルーティンシリーズで今回対談を行ったのは、美容とライフスタイルのインフルエンサーであり、ヴィクトリアズ・シークレット（Victoria’s Secret）のモデルでかつてはビューティーディレクターを務めたエミラ・ディスペイン氏だ。同氏はソーシャルメディア上で、数十年もの価値に値する美容業界内の知識と、トランスジェンダー女性としてのユニークな視点を活かし、誰もが活用できる美容やボディケアに役立つヒントをシェアしている。

ディスペイン氏は、成長するにつれて自分の身体に違和感を覚えたという。自分の身体を全体的には気に入っていたものの、嫌いなところもあった。だが性別適合手術を経ることで、自身の美しいところを認めるようになり、ネガティブなセルフトーク（自分自身にかける心の声）に対応できるようになった。自己愛をめぐる道程は、決して簡単なものではなかったが、嘲笑的な考えを前面に出すことを止めるのが、時間とともに簡単になっていった。

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すると、自身のボディケア・ルーティンについても注意を払うようになった。現在、同氏のセルフケアのなかでももっとも重要なルーティンのひとつは、徹底的なスキンケアである。

「私の肌は全体的にとてもなめらか。まつげから下はレーザー脱毛を行い、これが人生を変えた」とディスペイン氏。「言われて嬉しい誉め言葉は『良い香りがする』と『肌がとても柔らかい』だ」。

しっとりなめらかな肌の秘密は、レーザー脱毛のほかにもアフリカのネットスポンジ、ダヴ（Dove）の敏感肌用ボディウォッシュ、ファーストエイドビューティ（First Aid Beauty）のKPバンプ・イレーサー・ボディスクラブ（KP Bump Eraser Body Scrub）などがある。「（ネットスポンジを）ボクシングのバンデージのように手に巻いて、身体を強めにゴシゴシと擦っている。（ドライブラッシングと）同様の効果があり、リンパドレナージにも役に立つ」と話す。

同氏のスキンケア方法をもっとも大きく変えたのは、シャワーヘッドの交換だったという。暮らしているニューヨーク市の水質が合わず、肌は乾燥して髪は傷んだ。そこでジョリースキン・コーポレーション（Jolie Skin Co.）のフィルター付きシャワーヘッドを購入したのだった。

「肌の乾燥具合が、まったく変わった。シャワーから出たときに保湿を忘れても、粉を吹いたようになったり、乾燥することがない」と同氏。「シャワーヘッドは水をまろやかにし、私の髪もやわらかくなる。ヘアカラーが長持ちし、髪が黄ばむこともなくなったように感じる」。

シャワー以外では、完璧な肌を得るためにジャーゲンズ（Jergens）のシアバター（Shea Butter）、シャーロット・ティルブリー（Charlotte Tilbury）のマジッククリーム（Magic Cream）、サマーフライデーズ（Summer Fridays）のシルク・ナリシング・ボディローション（Silk Nourishing Body Lotion）の3種類のローションを使い分けている。次にウラヘンリクセン（Ole Henriksen）のファームリー・ユアーズ・ドライ・ボディオイル・ウィズ・ペプタイド（Firmly Yours Dry Body Oil with Peptides）、あるいはソルデジャネイロ（Sol de Janeiro）のブンブン・フィルメーザ・ファーミング＆デブローティング・ボディオイル（Bum Bum Firmeza Firming & Debloating Body Oil）を使う。ルーティンの仕上げには、スーパーグープ（Supergoop）のプレイ・アンチオキシダント・ボディ・サンスクリーン・ミスト（Play Antioxidant Body Sunscreen Mist）をかける。

複数のステップを踏むこのルーティンが万人向きでないことは、ディスペイン氏も認めるところだが、同氏の肌は今までにない最高の状態だという。そして、身体の内側も外側も最高な気分になれるボディケアのルーティンに、投資すべきだと強調した。

［原文：My Body Care Routine: How Emira D’Spain gets her skin silky smooth］

TATIANA PILE（翻訳：田崎亮子／編集：山岸祐加子）