広告媒体が着実に復活しているなか、ラグジュアリースキンケアブランドのムラッド(Murad)は今夏に屋外(OOH)広告を取り入れている。
ビルボード展開で異なる広告アプローチ
ムラッドは、8月15日から同社初のタイムズスクエアのビルボードに加え、ニューヨークとロサンゼルスでもさらに30枚のビルボードを展開する。また、ワイルドポスティング、コネクテッドテレビ広告、2023年下半期にセフォラの店舗で開催される消費者向けイベントにも投資している。広告は「ノット・ユア・オーディナリー・セラム(Not Your Ordinary Serums)」と呼ばれるムラッドの秋のキャンペーンを支援するもので、対象のセラムは、レチノール・リスカルプト・オーバーナイト・トリートメント(Retinal ReSculpt Overnight Treatment)とレチノール・ユース・リニューアル・セラム(Retinol Youth Renewal Serum)。広告には、ランディングページのNotYourOrdinarySerums.comにユーザーを誘導するQRコードが含まれており、ページでEメールを入力すると周期表マッチングゲームをプレイすることができる。賞品には、購入の25%割引、セラム1年分、航空会社のマイル、トラベルサイズ製品などがある。ムラッドは専門知識と成分にフォーカスしたナラティブをキャンペーン全体に活用している。
ムラッドのCEO、ポール・シラルディ氏は次のように述べている。「(このキャンペーンは)明らかにこれまでとは異なるアプローチだ。ソーシャルスペースでの競争は非常に激しくなっているので、異なる広告方法を考えることに興味がある。これは昔ながらのリーチとフリークエンシーのメディア広告戦略だが、うまくいくものだ」。
親会社ユニリーバの業績
広告媒体が着実に復活しているなか、ラグジュアリースキンケアブランドのムラッド(Murad)は今夏に屋外(OOH)広告を取り入れている。
ビルボード展開で異なる広告アプローチ
ムラッドは、8月15日から同社初のタイムズスクエアのビルボードに加え、ニューヨークとロサンゼルスでもさらに30枚のビルボードを展開する。また、ワイルドポスティング、コネクテッドテレビ広告、2023年下半期にセフォラの店舗で開催される消費者向けイベントにも投資している。広告は「ノット・ユア・オーディナリー・セラム(Not Your Ordinary Serums)」と呼ばれるムラッドの秋のキャンペーンを支援するもので、対象のセラムは、レチノール・リスカルプト・オーバーナイト・トリートメント(Retinal ReSculpt Overnight Treatment)とレチノール・ユース・リニューアル・セラム(Retinol Youth Renewal Serum)。広告には、ランディングページのNotYourOrdinarySerums.comにユーザーを誘導するQRコードが含まれており、ページでEメールを入力すると周期表マッチングゲームをプレイすることができる。賞品には、購入の25%割引、セラム1年分、航空会社のマイル、トラベルサイズ製品などがある。ムラッドは専門知識と成分にフォーカスしたナラティブをキャンペーン全体に活用している。
ムラッドのCEO、ポール・シラルディ氏は次のように述べている。「(このキャンペーンは)明らかにこれまでとは異なるアプローチだ。ソーシャルスペースでの競争は非常に激しくなっているので、異なる広告方法を考えることに興味がある。これは昔ながらのリーチとフリークエンシーのメディア広告戦略だが、うまくいくものだ」。
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親会社ユニリーバの業績
米国屋外広告協会(Out of Home Advertising Association of America)が5月に発表した最新データによると、2023年第1四半期のOOH広告収入は前年比1%増加して、18億2000万ドル(約2647億円)となった。デジタルOOH広告は売上の31%を占め、前年比4.3%増加。また、ビルボードカテゴリーの成長率は前年比2%と、OOHカテゴリー全体のほぼ2倍だった。シラルディ氏は、ユニリーバ(Unilever)傘下であるムラッドが今回のキャンペーンに投資した金額については明らかにしなかったが、2023年下半期のメディア支出は昨年と比べて2倍になったと述べた。ユニリーバの上半期決算によると、ビューティ&ウェルビーイング部門の基礎売上高は9.1%増加した。販売量の3.8%の増加は、プレステージビューティとヘルス&ウェルビーイング部門の継続的な2桁成長とヘアケア分野の力強い成長によって牽引された。
ユニリーバのCFO、グレアム・ピットケスリー氏は7月25日の決算報告で、「(プレステージビューティとヘルス&ウェルビーイングの)両方はいまや大規模な部門であり、非常に急速に成長している。今年の終わりを予測するのは難しいが、私の概算では約35億ユーロ(38億2000万ドル、約5555億円)になると思われる」と述べた。
成分の組み合わせの重要性を伝えるマーケティング戦略
ブランドとして、ムラッドはさらに大規模で大胆なコンセプトを掲げ、マーケティングと広告の取り組みを年々拡大している。2019年にはウェルネステーマにのポップアップを3都市で開催。2021年にはウェルネスに注力して、ストレス軽減やセルフケア、栄養などのトピックを取り上げたデジタル出版物「ウェル・コネクテッド(Well Connected)」を創刊。Glossyでは、2023年の初めに、ウェルネスクラブのレメディプレイス(Remedy Place)やフェイシャルトリートメントブランドのハイドラフェイシャル(Hydrafacial)などの4社とムラッドとの積極的なパートナーシップ戦略について取り上げた。
ノット・ユア・オーディナリー・セラムキャンペーンは、ムラッド共通の注力点であるトップファネルの認知度向上を促進するものとして宣伝されている。また、売上の推進のほかに、ブランド認知度を向上して同社の相違点を広く伝えることも目指している。同キャンペーンの広告には、「普通でいてはだめだ(Don’t be ordinary)」というキャッチフレーズと、マリ・クレール(Marie Claire)やUSなどの出版物からの推薦文の引用が含まれている。ムラッドのランディングページには、「臨床グレードのセラムやモイスチャライザーなど、皮膚科医から承認された究極の配合を見つける」と記載されている。
「当社は、皮膚科医特有の治療法やサーフェスで消費者のニーズにあるギャップを埋めることに尽力してきた」とシラルディ氏。「スキンケアにはここ数年間さまざまな波があったが、いまこそ、成分の組み合わせが非常に重要な理由を消費者に伝えるのに最適な時期だと感じている」。
[原文:Murad runs first-ever Times Square billboard as OOH advertising makes a comeback]
EMMA SANDLER(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)