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CBDの次はキノコが来る? キーワードは「アダプトゲン」?: ウェルネスブランド創業者たちが語る

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キノコは、この1年ほどでビューティ業界とウェルネス業界を席巻し、サプリメントからスキンケア製品まで登場している。

8月第2週のGlossyクラブハウストークでは業界の創業者たちが集まった。顔ぶれは、ストレンジバード(Strange Bird)創業者のティナ・ルドルフ氏、フォワードスキンケア(Frwrd Skincare)創業者のウラジミール・ドラッツ氏、ワイルドキャット(WLDKAT)創業者兼CEOのエイミー・ズズネギ氏、アポセカリー(Apothékary)創業者兼CEOのシズ・オクサ氏、ゴールド(Golde)の共同創業者のトリニティ・ムゾン・ウォフォード氏、マラビューティ(Mara Beauty)創業者のアリソン・マクナマラ氏。

キノコとサイケデリックスとのつながりやCBDとの類似点、「アダプトゲン」という言葉について消費者がどう考えているかなど、キノコについてさまざまなことが話し合われた。トークの要点を以下にまとめた。

キノコのメリットとは?

キノコは、最初にウェルネス業界から注目され、そしてビューティブランドにとっても人気の成分となった。ゴールド創業者のウォフォード氏によると、同社の霊芝とカワラタケのサプリメントは免疫力とストレスに対処し、ビューティブランドの創業者らによると、キノコにはスキンケアに対して複数のメリットがあるということだ。

キノコを使ったスキンケアブランド、フォワードを創業したドラッツ氏いわく、「我々はトレメラ(シロキクラゲ属)がとくに気に入っている。当社のメインのキノコと言っていいだろう。信じられないほど肌をふっくらさせる機能があり、比較的粒子は小さいので水分を保持して、肌にしっとりした水分のバリアを作ってくれる」。

マラビューティのマクナマラ氏はこう言う。「霊芝は刺激や赤みを和らげるのに最適だ。その理由から、当社では、とくにビタミンCを配合した美容液に使用している」。

バズワード、「アダプトゲン」とは?

「アダプトゲン」という言葉はキノコに関連してよく使われているが、それについては「まだよく理解されていない」と言うのは、アポセカリー創設者のオクサ氏だ。同ブランドは「アダプトゲン101(アダプトゲンについての基礎知識)」というメールを送信しているのだそうだ。これは、同社にとって「もっとも強力な」マーケティングメールのひとつだという。「アダプトゲンについて学んでもらうには、視覚的な方法が最善であることがわかった」とオクサ氏は言う。

「アダプトゲンというのはエキサイティングなバズワードだが、結局人々が一番関心を持っているのは、(キノコの)スーパーフードとしてのメリットのストーリーと、キノコが自分にどんな効果をもたらすのかを理解することだ」とウォフォード氏は述べる。

サイケデリックスとCBDの比較

キノコのウェルネスとサイケデリックスの世界はつながっており、キノコのウェルネスブランドの多くはサイケデリックスの合法化を支持している。ブランド創業者たちは合法化に関する動きを追跡しており、その動向をTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)の分野で起こっていることと比較している。

オクサ氏はこう述べている。「サイケデリックスのキノコに将来はあると思うが、CBDとマリファナが市場進出したような方法をキノコには辿ってほしくない。マリファナは合法になったが、疑問や混乱が多かった。そしてすぐさま幾多のブランドがその業界に進出した。(もしサイケデリックスが合法になったとしても)サイケデリックスについて人々が理解していると感じられ、規制にもっと透明性があると感じられるまでは、我々はサイケデリックスの提供には時間をおくだろう」。

マクナマラ氏は、ビューティ業界におけるキノコの台頭は「CBDが台頭した初期の雰囲気がある。私は、まだ(キノコは)一般市場にとってはかなり目新しいと思っている。キノコが発展する可能性は桁外れだと考えている」と述べている。

文化盗用について

トークの参加者たちが強調したことのひとつは、キノコは新しく発見されたものではないという点だ。世界各地の文化においてキノコは何千年もの歴史を持っている。

ストレンジバード創業者のルドルフ氏はこう語った。「私は100%中国人なので、このようなウェルネス思想のなかで育ってきた。キノコを食べたり、学校に持参したお弁当にキノコが入っていたりして、他人からからかわれたことがある。それが、大人になったいま、キノコはトレンディだと思われている。多くのブランドがキノコを最先端の新しいものとして伝えている」。

ウォフォード氏はこう言う。「大部分の原料がそうなのだが、文化遺産を持っている原料を使うときには、常にその点を前もって意識するべきだ。自分たちがその原料を新発見したとか、元の出所を認めずにその原料に対する手柄を主張したりすると問題が生じる」。

キノコ文化とブランディング

人気書籍やドキュメンタリー、サイケデリックな画像まで、キノコは米国で大規模なファンベースを獲得しており、独自のサブカルチャーを形成している。ブランドたちはこのサブカルチャーをますます利用している。

「キノコはとても楽しくて、面白くて、セクシー」と言うのは、WLDKATのズズネギ氏だ。「キノコはまだ魅力や謎に満ちていて、それがセクシー。軽くてエッジーな口調でキノコを表現しようと試みている」。その表現には、「Your skin on shrooms(キノコをやる的な意)」というようなタグラインもある。

クラブハウストークの参加者らは、自分たちもキノコサブカルチャーに所属していると考えている。オクサ氏はこう言った。「私はキノコに取りつかれているかも。今日もキノコのイヤリングをつけている」。

[原文:Is mushroom beauty the next CBD?

LIZ FLORA(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)