7月11日の月曜日、テキサス州オースティンのフィットネスクラブ「イクイノックス(Equinox)」にいたサミ・バーンスタイン氏は、スムージーバーで20代の女性3人に呼び止められた。バーンスタイン氏がフォーム(Form)のパートナーであることに気付かず、「うそ!? フォームのレギンスをもう手に入れたの?」と尋ねてきたのだ。バーンスタイン氏が着用していたのは、7月3日に発売して即日完売した同ブランドの黒いブラとレギンスのセット。背面に配された小さなロゴしか、ブランドを識別できるものはない。「私はびっくりして、『ぜひ触ってみて。絶対に手に入れるべき』と。彼女たちは、柔らかさにただただ驚いていた」と同氏は語る。
バーンスタイン氏は、オンラインフィットネスとウェルネスアプリを提供するフォームの共同創業者だ。一緒に創業し、ブランドの顔として知られるサミ・クラーク氏と名前が同じであるため、バーンスタイン氏はよくバーニーと呼ばれている。クラーク氏はインスタグラムで588,000人、TikTokで377,000人のフォロワーを持つフィットネスインストラクターだ。
元モデルで、現在は国際スポーツ科学協会が認定するトレーナーであるクラーク氏は、パンデミック期間中にフィットネス系コンテンツのYouTubeやインスタグラムへの投稿を強化した。HIIT(高強度インターバルトレーニング)と筋力トレーニングを主軸に、短いワークアウトに重点を置いた。そして自宅でワークアウトすることの利便性や、一度に何時間も続けて運動するのではなく、動くことで身体を見つめ直すことの重要性を、同氏は強調する。「インスタグラムのライブ配信で週に5日、女性たちのトレーニングを無料で行っていた」。そしてこれが、同氏のコミュニティを構築するのに役立ったという。
この記事は、DIGIDAY[日本版]のバーティカルサイト、ビューティ、ファッション業界の未来を探るメディア「Glossy」の記事です。
7月11日の月曜日、テキサス州オースティンのフィットネスクラブ「イクイノックス(Equinox)」にいたサミ・バーンスタイン氏は、スムージーバーで20代の女性3人に呼び止められた。バーンスタイン氏がフォーム(Form)のパートナーであることに気付かず、「うそ!? フォームのレギンスをもう手に入れたの?」と尋ねてきたのだ。バーンスタイン氏が着用していたのは、7月3日に発売して即日完売した同ブランドの黒いブラとレギンスのセット。背面に配された小さなロゴしか、ブランドを識別できるものはない。「私はびっくりして、『ぜひ触ってみて。絶対に手に入れるべき』と。彼女たちは、柔らかさにただただ驚いていた」と同氏は語る。
バーンスタイン氏は、オンラインフィットネスとウェルネスアプリを提供するフォームの共同創業者だ。一緒に創業し、ブランドの顔として知られるサミ・クラーク氏と名前が同じであるため、バーンスタイン氏はよくバーニーと呼ばれている。クラーク氏はインスタグラムで588,000人、TikTokで377,000人のフォロワーを持つフィットネスインストラクターだ。
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元モデルで、現在は国際スポーツ科学協会が認定するトレーナーであるクラーク氏は、パンデミック期間中にフィットネス系コンテンツのYouTubeやインスタグラムへの投稿を強化した。HIIT(高強度インターバルトレーニング)と筋力トレーニングを主軸に、短いワークアウトに重点を置いた。そして自宅でワークアウトすることの利便性や、一度に何時間も続けて運動するのではなく、動くことで身体を見つめ直すことの重要性を、同氏は強調する。「インスタグラムのライブ配信で週に5日、女性たちのトレーニングを無料で行っていた」。そしてこれが、同氏のコミュニティを構築するのに役立ったという。
クラーク氏とバーンスタイン氏はそれぞれのパートナーを通じて知り合い、すぐに意気投合した。バーンスタイン氏はインフルエンサーマーケティングの経歴を持つ。「サミは、大成功するのを見たいと私が思っていた、新しい友人のひとり。だからアドバイスをした。世界が必要としているものを、彼女が作り上げるだろうと私は考えていた。(すぐに)一緒に事業を始めたいと申し出た。それが正しいと思ったからだ。そして私たちは、過去を振り返ることはなかった」と同氏。2人はソーシャルメディアから離れ、2021年8月にアプリを公開。ワークアウトは毎月22ドル(約3,000円)、あるいは年間120ドル(約16,600円)で利用できる。会員数については明らかにしなかったが、5月から6月の間に30%増加したという。同社のプレス用の資料にも、立ち上げから24時間以内に「数千人」もの会員を獲得したと記載されている。
クラーク氏のコミュニティでは、同氏が行っていることやフォームの成長と拡大について、情報を提供し続けている。例えばマットピラティスのクラスは、「コミュニティからの高い要望」を受けて立ち上げたのだという。
コミュニティにホリスティック(総合的)で健康的なライフスタイルを提案することを目指し、アプリではレシピや食事メニューも提供している。何か新しいものを発表する際には、まずソーシャルメディアで情報を少しだけ出して、それが何かをフォロワーに予想してもらっている。「みんなの予想は、いつもアクティブウェアだ」とバーンスタイン氏。「彼らは単にトレーニングをするだけでなく、フォームの世界に暮らしたいと考えている」。最初のコレクションを作り上げるには、1年半を要したという。
コレクションには、ブラトップが2種類、クロップド丈のTシャツが1種類、ショート丈のパンツとレギンス1種類ずつが用意され、価格は46~72ドル(約6,400~10,000円)で、セージグリーンや茶色などトレンドを取り入れたニュートラルカラーで展開している。「派手な模様は望んでいない。私たちらしくないから」とバーンスタイン氏。コレクションの制作にあたって、1人をフルタイムで採用し、2つの外部チームと提携した。
バーンスタイン氏によると、このコレクションの差別化ポイントは生地にあり、ほとんどの顧客が製品を触ることなくオンラインで購入している点は注目に値する。素材はナイロン82%とスパンデックス18%でできている。クラーク氏によると「日常の動きに必要な、スムーズな着圧を犠牲にせず」、1日中着用していたいと思える快適な着心地だという。
コレクションの発表に先立ち、同ブランドはウェルネスジャーナルなど数点のアイテムを発売した。今後は年4回、新しいコレクションを発表する予定でいる。
フォームはロサンゼルスで毎月1回、コミュニティウォークを開催している。7月のウォーキングでは社員がアパレルコレクションを着用し、参加者には商品の早期プレビューを提供した。発売当日は「初めての顧客が、自分のサイズで全色、全スタイルを購入し、400ドル(約55,500円)以上を費やしていた」とバーンスタイン氏は話す。
[原文:Influencer Sami Clarke’s Form fitness platform sold out of its apparel line on day 1]
SARA SPRUCH-FEINER(翻訳:田崎亮子/編集:山岸祐加子)