スニーカーブランド、P448とオリンピック出場を有望視されるスケートボーダーのヤム・ベハー氏によるコラボ商品が9月上旬に発表された。これによってインフルエンサーとの典型的な提携に留まらない、アスリートとブランドの関係性が持つ力を見せつけることとなった。また、技術的に優れた製品も誕生した。
P448には、アスリートやスケーターと提携してきた長い歴史がある。例えば、オリンピックに出場した女子スケートボーダー、ボンベット・マーティン氏は昨年からグローバルアンバサダーを務めており、コレクションのより良い製品をデザインする上でも貢献している。
ベハー氏は、先日発売されたカプセルコレクション「P448 x YAM」のデザインに加えて、ブランドキャンペーンにも登場している。そして来年のオリンピックの前後には、ブランドイベントにも出演する予定だ。カプセルコレクションは6種類のスケートスニーカーからなり、価格はそれぞれ305ドル(約45,000円)だ。
ヤム・ベハー氏は、市場に出回るシューズを上回る機能性スケートシューズの作成において、デザイン、市場調査、そしてマテリアルの選定に深く関わった。出来上がったのは爪先部分が強化され、より高級な素材を用いたシューズで、「ボード感覚」つまり柔軟性を備えている。また、競技での着用に先駆けて慣らす必要もないという。
両者のコラボレーションにあたり、優先したのはアスリートとの関与だ。「私たちはアスリートと緊密に連携し、製品全体のスタイル面と機能面の両方の観点から、アスリートが伝えたいことについて、彼らの視点を取り入れている」と語るのは、複数のフットウェアブランドを有するストリートトレンド(StreetTrend)の創業者兼執行会長で、P448のクリエイティブディレクターも務めるウェイン・カルキン氏。「製品のパフォーマンスはどうか? 快適性はどうか? 効果はあるか? かっこいいか? このような点に注意を払う」。
スニーカーブランド、P448とオリンピック出場を有望視されるスケートボーダーのヤム・ベハー氏によるコラボ商品が9月上旬に発表された。これによってインフルエンサーとの典型的な提携に留まらない、アスリートとブランドの関係性が持つ力を見せつけることとなった。また、技術的に優れた製品も誕生した。
P448には、アスリートやスケーターと提携してきた長い歴史がある。例えば、オリンピックに出場した女子スケートボーダー、ボンベット・マーティン氏は昨年からグローバルアンバサダーを務めており、コレクションのより良い製品をデザインする上でも貢献している。
ベハー氏は、先日発売されたカプセルコレクション「P448 x YAM」のデザインに加えて、ブランドキャンペーンにも登場している。そして来年のオリンピックの前後には、ブランドイベントにも出演する予定だ。カプセルコレクションは6種類のスケートスニーカーからなり、価格はそれぞれ305ドル(約45,000円)だ。
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ヤム・ベハー氏は、市場に出回るシューズを上回る機能性スケートシューズの作成において、デザイン、市場調査、そしてマテリアルの選定に深く関わった。出来上がったのは爪先部分が強化され、より高級な素材を用いたシューズで、「ボード感覚」つまり柔軟性を備えている。また、競技での着用に先駆けて慣らす必要もないという。
両者のコラボレーションにあたり、優先したのはアスリートとの関与だ。「私たちはアスリートと緊密に連携し、製品全体のスタイル面と機能面の両方の観点から、アスリートが伝えたいことについて、彼らの視点を取り入れている」と語るのは、複数のフットウェアブランドを有するストリートトレンド(StreetTrend)の創業者兼執行会長で、P448のクリエイティブディレクターも務めるウェイン・カルキン氏。「製品のパフォーマンスはどうか? 快適性はどうか? 効果はあるか? かっこいいか? このような点に注意を払う」。
P448はアスリートに前払いをし、売上の一部も支払う。
スケートボードに特化したブランドが市場に登場したのに伴い、伝統ブランドのヴァンズ(Vans)は低迷し、今年の第1四半期には収益が22%減少した。サステナブルなスニーカーブランド「カリウマ(Cariuma)」は2020年にスケーターコレクションを発表し、「ヴァンズやコンバース(Converse)は履き心地が悪いと誰もが不満を言っている。そしてサステナビリティを意識する人が増えている」とGlossyに語った。
ベハー氏にとって製品のローンチは、自身のインスタグラムやTikTokを超えて若いファンとつながる機会だ。「私はインスタグラムを毎日、一日中使っている。TikTokも同様だ。たくさん投稿してフォロワーとのつながりを持とうとしており、ストーリーズでQ&Aを実施したり、スケートパークに行くときはその場所を載せたりしている」と語る同氏には、インスタグラムのフォロワーが12,600人いる。TikTokのフォロワー数も増えており、なかには50,000回もの再生回数を記録した動画もある。
他の世代と比べると、Z世代はパーパス・ドリブンなパートナーシップに関心を持っている。これは、P448がアスリートとのパートナーシップに際して考慮した点だ。
「5年後にはこの世代の購買力が、現代の消費におけるどの世代よりも大きなものとなるだろう」とカルキン氏。「これらのパートナーシップは、Z世代(のアスリート)たちに恩を返し、彼らが起業家となってビジネスがどのように機能するかを理解する上で役立つ良い方法だ。彼らは単にブランド名だけで動いているのではなく、パーパスによって動いている。彼らは物の見た目や、どのように感じるかにも左右されるが、これはクリエイティブの観点から素晴らしいこと。私たちは単に彼らの名前を、製品に刻印しているだけではない」。
オリンピックの影響で、エクストリームスポーツの分野の人気が高まっている。東京2020大会では、スケートボードとスポーツクライミングが初めて種目に加わった。2024年のパリ大会を控えたいま、ブランドはアンバサダー候補を選定している。
パリが歴史的にファッション産業に大きく貢献してきたことを鑑みると、パリ五輪はほかの大会よりもファッション性が高いものとなる可能性がある。8月にはLVMHがスポンサーになることを発表し、ラコステ(Lacoste)など傘下のブランドはすでに大会に向けて、オリンピック選手をアンバサダーとして起用している。
「ライフスタイルの観点からいうと、スケートボードは、フォーミュラ1のようなほかのカテゴリーと関連性がある」とカルキン氏。「しかしまだ歴史が浅い、サブカルチャー業界だ。そしてアスリートの多くは、サッカーやテニスといった他のプロスポーツの選手よりも、はるかにアクセスしやすい」。
[原文:Brands are betting on Gen-Z Olympic athletes]
ZOFIA ZWIEGLINSKA(翻訳:田崎亮子/編集:山岸祐加子)