ストリートウェア・スニーカー市場は、長い間一握りの巨大なブランドにより独占されてきた。スニーカー市場は、永遠の王者のナイキ(Nike)、それに続くアディダス(Adidas)、そしてヴァンズ(Vans)やシュープリーム(Supreme)などの大手ブランド数社から構成されている。
しかし、GlossyがストックX(StockX)から得た新しいデータによると、新進気鋭の複数のブランドが再販において注目されたり、他ブランドとのコラボレーションが話題になったりして、スニーカーやストリートウェア市場を揺るがしていることが示されている。
レプリゼントの急成長
ストックX(StockX)に登場した新規ブランドのなかに、英国のメンズストリートウェアレーベル、レプリゼント(Represent)がある。2011年にジョージとマイクのヒートン兄弟により設立された同社は、創業以来静かにファンベースを築いていたが、この1年で爆発的な成長を見せている。
ストックXによると、レプリゼントは市場でもっとも急成長しているブランドだという。2023年にはストックXでの売上が385%アップした。この成長は同社が2015年にローンチしたカテゴリーのスニーカーにより主に牽引されている。2015年以来、同社はこれまでにスニーカーモデルをいくつかリリースしているが、それはストックXとコラボした7月のスニーカーの発売で最高潮に達した。今年のこれまでの売上は6000万ドル(約87億円)を超えており、年内にはまだコラボレーションやリリースが予定されている。ストックXはそのマーケットプレイスで紹介しているブランドと定期的にコラボレーションを行っているが、通常そのようなブランドはベストセラーではない。
ストリートウェア・スニーカー市場は、長い間一握りの巨大なブランドにより独占されてきた。スニーカー市場は、永遠の王者のナイキ(Nike)、それに続くアディダス(Adidas)、そしてヴァンズ(Vans)やシュープリーム(Supreme)などの大手ブランド数社から構成されている。
しかし、GlossyがストックX(StockX)から得た新しいデータによると、新進気鋭の複数のブランドが再販において注目されたり、他ブランドとのコラボレーションが話題になったりして、スニーカーやストリートウェア市場を揺るがしていることが示されている。
レプリゼントの急成長
ストックX(StockX)に登場した新規ブランドのなかに、英国のメンズストリートウェアレーベル、レプリゼント(Represent)がある。2011年にジョージとマイクのヒートン兄弟により設立された同社は、創業以来静かにファンベースを築いていたが、この1年で爆発的な成長を見せている。
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ストックXによると、レプリゼントは市場でもっとも急成長しているブランドだという。2023年にはストックXでの売上が385%アップした。この成長は同社が2015年にローンチしたカテゴリーのスニーカーにより主に牽引されている。2015年以来、同社はこれまでにスニーカーモデルをいくつかリリースしているが、それはストックXとコラボした7月のスニーカーの発売で最高潮に達した。今年のこれまでの売上は6000万ドル(約87億円)を超えており、年内にはまだコラボレーションやリリースが予定されている。ストックXはそのマーケットプレイスで紹介しているブランドと定期的にコラボレーションを行っているが、通常そのようなブランドはベストセラーではない。
レプリゼントの共同創業者、ジョージ・ヒートン氏は7月に次のように語っている。「当社のローンチカレンダーは、2023年の残り期間は週ごとに積み上げられている。また、現在は2024年後半に向けて2つのコラボレーションに取り組んでおり、それらのローンチが待ち遠しい」。
ストックXで急成長中の他ブランド
ストックXのデータで急成長が示されているブランドには、どちらも2019年にローンチされたスパイダー(Sp5der)とデニムティアーズ(Denim Tears)がある。ラッパーのヤング・サグ氏が設立したスパイダーは、今年、ストックXでの売上が224%増加ししている。また、シュプリームのクリエイティブディレクター、トレメイン・エモリー氏が立ち上げたデニムティアーズは181%の成長を見せている。
ストックXのCEO、スコット・カトラー氏は次のように述べている。「流通市場での成功は、消費者需要のバロメーターになりうる。小売環境はますます困難になっているが、我々のデータでは、ブランドは依然突破口を開いて成長していることが示されている。(急成長中ブランドとして)リスト入りしているブランドは、今後の数カ月と第4四半期のホリデーシーズンを通じて好調なパフォーマンスを見せると予想されている」。
ランニングブランドの躍進
ストックXの成長ブランドのすべてが新規や独立系ブランドというわけではない。ストックXのデータでもっとも意外だったことは、オン・ランニング(On Running)やアシックス(Asics)といったランニングブランドの台頭がある。ランナー向けの高機能スニーカーブランドとして主に知られているこの両社は、カーハート(Carhartt)やチャンピオン(Champion)のようなほかの機能性ブランドがこの数年で変貌したような種類のストリートウェア現象となりつつある。
昨年、アシックスのストックXでの売上は72%、オン・ランニングの売上は1万5000%以上増加している。スニーカーファンの間での両ブランドの知名度は、キス(Kith)のようなサブカルチャーのビッグネームとのコラボレーションによって大きく向上している。
「アシックスは、スニーカー文化でもっともホットな新興ブランドとしての地位を固めつつある」と述べているのは、ストックXのスニーカー・コレクティブルズ担当マーチャンダイジングディレクター、ドリュー・ヘインズ氏だ。「アシックスは2022年8月に(ストリートウェアレーベルの)ジョウンド(JJJJound)とのコラボレーションを発表したが、それ以来取引はほぼ毎月増加している。いきなりホッケースティック曲線の成長を遂げている。7月はアシックスにとってストックXでの記録的な月であり、8月の前半の2週間は再びその記録を上回るペースで進んでいる」。
一方、オン・ランニングは昨年、キスとロエベ(Loewe)とコラボレーションを行い、ラグジュアリーストリートウェア界の(ラグジュアリーとストリートウェアの)両側面に関与した。
しかし、売れているのはコラボレーション製品だけではない。ヘインズ氏によると、アシックスとオン・ランニングの通常のシューズもストックX上で好調な売上を見せているという。つまり、消費者が注目しているのはキスやロエベのような名前だけではないということだ。
「こうした(コラボレーションは)流通市場での高価格プレミアムを助長している」とヘインズ氏。「だが、もっと目覚ましいのは(これらのブランドの)通常のリリースモデルに対する需要だろう。それらは小売業者に広く流通しているスニーカーだが、現在は売り切れており、主要市場で見つけるのが難しくなっている」。
[原文:Asics, On Running and Represent are among the fastest-growing streetwear brands]
DANNY PARISI(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)