「メディアの未来について、楽観的になれる理由がある」:米DIGIDAY編集長 ブライアン・モリッシー

いまデジタルメディアは、かつてない大転換に迫られている。

テクノロジー企業への反発、サードパーティCookieの死、収益多様化の必要性、ストリーミング戦争、重視されるブランドセーフティなど、さまざまな変化がほぼ同時に押し寄せ、これまでのデジタルメディアの常識が役に立たなくなっているのだ。

「多くのパブリッシャーがいま、自身でコントロールできないことに不平不満を言うことをやめ、自分たちの会社の未来を自分たちでコントロールするようにしている」と、米DIGIDAY編集長ブライアン・モリッシーは語る。「そして、持続可能で収益性の高いビジネスモデルを構築しているのだ。そこには、メディアの未来について、楽観的になれる理由がいくつかあるように感じている」。

DIGIDAY[日本版]が2020年2月に主催した「PUBLISHING SUMMIT 2020」でブライアンは、「2020パブリッシング・メガトレンド(2020 Publishing Megatrends)」というテーマで、デジタルパブリッシャーを取り巻く昨今の大きなうねりについて語った。以下、その動画アーカイブとサマリーになる。

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オーディエンスよりコミュニティ

「デジタルメディアにとって、オーディエンスよりもコミュニティに利点がある。パブリッシャーがプラットフォーム向けにコンテンツを制作すると、多くの流入を得られて、オーディエンスが増加したと捉えられてきたが、実際はそれよりも小さなコミュニティを構築するほうが有意義だ。コミュニティでは、サブスクリプションなどのさまざまな収益機会を創出できる」。

広告よりもD2C

「パブリッシャーにとって、D2Cは広告より優れたビジネスモデルだ。広告は間接的に非常に優れたビジネスモデルであり、高利益を生む。しかし、確固たるコミュニティをもっており、そこから直接収益を作り出すことが可能な場合、サブスクリプションであれ、トランザクションの促進であれ、さらに優れたビジネスモデルになる。さまざまな業界を通して、D2Cビジネスは推進され、従来の間接的なビジネスを凌駕しつつある」。

Webサイトよりもブランド

「ここ数年、何度も思っていることだが、多くのパブリッシャーが構築できたと思っていた強力な自身のブランドは、実際にはただの人気のあるWebサイトでしかなかった。多くのパブリッシャーは廃業したが、大半の利用者にとって日常生活では必要とされていなかったため、気にもとめられなかった。これらのパブリッシャーはFacebookから大量のトラフィックを獲得していたため、利用者にとって習慣的なものやロイヤルティを築けていなかったのだ。ウォーレンバフェットの『潮が引いてはじめて、誰が裸で泳いでいたかがわかる』という言葉を借りるのがいいと思うが、つまり彼らはこれまで、メディアブランドを構築できていなかったのである。Facebookのトラフィックがなくなって、はじめて本当のオーディエンスが誰かわかるということだ」。

ブライアン・モリッシーによるDPS2020のセッション「2020パブリッシング・メガトレンド(2020 Publishing Megatrends)」の全容は、以下の「DIGIDAY Video」にて確認してほしい。

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Written by DIGIDAY[日本版]編集部