ブランドのヴィオレットFR(Violette FR)を手がけるヴィオレットこと、メイクアップアーティストのヴィオレット・セラ氏。彼女がメイクアップアーティストを志したきっかけは、ある仮装パーティだった。そのイベントで友人の顔にグリッターメイクを施し、インスピレーションが閃いたのだ。
メイクアップの仕事でさまざまな会社を転々とした後、2011年にフランス版『VOGUE』に見出され、キャリアに弾みをつけた。それ以来、彼女は世界最大の美容ブランドと仕事をしてきた。セフォラ(Sephora)の商品開発コンサルタント、ラ・メール(La Mer)のアンバサダー、エスティローダー(Estée Lauder)のグローバルビューティディレクターを歴任し、現在はゲラン(Guerlain)のメイクアップ担当グローバルクリエイティブディレクターを務めている。
2016年にはYouTubeチャンネルを開設、フォロワーを増やし始めた。YouTubeのチャンネル登録者数は30万5000人、インスタグラムには52万5000人のフォロワーがいる。
2021年、ヴィオレットは自身の名を冠したブランドを立ち上げ、メイクアップ製品、スキンケア製品、ドライシャンプー、フレグランスを少し取り揃えている。それからというもの、彼女はメイクアップでキャリアを築いたにもかかわらず、カテゴリーを超えてブランドを構築し続けている。
そんなヴィオレットがGlossyビューティポッドキャストに登場、ブランドのルーツや進化、そして未来について語った。以下、対談から一部を抜粋し、わかりやすくするために多少編集して紹介する。
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ブランドのヴィオレットFR(Violette FR)を手がけるヴィオレットこと、メイクアップアーティストのヴィオレット・セラ氏。彼女がメイクアップアーティストを志したきっかけは、ある仮装パーティだった。そのイベントで友人の顔にグリッターメイクを施し、インスピレーションが閃いたのだ。
メイクアップの仕事でさまざまな会社を転々とした後、2011年にフランス版『VOGUE』に見出され、キャリアに弾みをつけた。それ以来、彼女は世界最大の美容ブランドと仕事をしてきた。セフォラ(Sephora)の商品開発コンサルタント、ラ・メール(La Mer)のアンバサダー、エスティローダー(Estée Lauder)のグローバルビューティディレクターを歴任し、現在はゲラン(Guerlain)のメイクアップ担当グローバルクリエイティブディレクターを務めている。
2016年にはYouTubeチャンネルを開設、フォロワーを増やし始めた。YouTubeのチャンネル登録者数は30万5000人、インスタグラムには52万5000人のフォロワーがいる。
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2021年、ヴィオレットは自身の名を冠したブランドを立ち上げ、メイクアップ製品、スキンケア製品、ドライシャンプー、フレグランスを少し取り揃えている。それからというもの、彼女はメイクアップでキャリアを築いたにもかかわらず、カテゴリーを超えてブランドを構築し続けている。
そんなヴィオレットがGlossyビューティポッドキャストに登場、ブランドのルーツや進化、そして未来について語った。以下、対談から一部を抜粋し、わかりやすくするために多少編集して紹介する。
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肌のバリア機能を尊重した製品作りについて
「私が触れてきた肌の98%は何らかの炎症を持っていると言えるが、それはいたって普通のことだ。肌のバリアが完全にダメージを受けていたり、にきびや赤みがあったり、あらゆるケースがある。目の前にそうしたモデルがいても、メイクをしなければならない。プロジェクトによっては、動画で非常にすばやくルックを完成させる必要があり、レタッチすらないこともある。そして、それがフォーカスしているのは美だ。だから私の手にかかっている。そして時には、肌のバリアがあまりにもダメージを受けていて、ファンデーションが肌に馴染まないこともある。滑ってしまうのだ。そこで『どうしたら肌をすぐに回復させて、メイクアップの役に立つ製品を作れるだろうか』と考えた。それはすぐに私の夢になった。そして同時に、ブランドのDNAと柱に取り組み始め、『自分がここにいるのは完成させるためであって、競争するためではない』と思った。だから、すでに市場に存在するものを何でもやるつもりはないので、ファンデーションはやらない。でも、肌を癒す手助けをするためにスキンケアをやる。それが私たちにとって非常にうまくいっている。というのも最終的には、『あなたが自分自身を讃え、本当に楽しむことができるような色を作りたい。そして母なる自然があなたに与えてくれたものを大切にするために、私はスキンケアとヘアケアを作っている』というのが私のメッセージだからだ」。
ブランドのローンチに時間をかけたことについて
「急いではいなかった。ブランドをローンチする際、自分の名前でやる機会は一度しかないと思っていた。もしこれがうまくいかなかったら別のことをするつもりだけど、(ほかのブランドは)やらない。そして、クリエイティブな面で自分を表現し、商品開発の研究を重ね、一緒に仕事をしているブランドから学び続けたいと思った。それがこれまで自分が経験してきたなかで、もっともかけがえのない訓練だったからだ。急いではいなかったので、「よし、いまこそ自分の仕事に集中する時が来た」と思えるようになるまで、そうした経験を積むために(ブランドで)働き続けようと思っていた。だから自分のブランドを立ち上げるまで大体15年くらいはこの業界で働いて、機が熟すまで待っていた。焦らないことが大きなカギだと思う」。
ブランドの将来について
「私の目標は、ブランドの魂とDNAを失うことなく発展していくことができること。それは大きな挑戦だ。私はいつも『グローバルにリーチするニッチなブランドを作りたい』と言っている。『ニッチ』とは、信頼性、顧客との親密で深い関係性を意味すると考えている。もちろん成長はしたいが、エレベーターよりも階段を使いたいと話している。というのも、モダンなメゾンを作りたいから。それは背後にデザイナーがいて、ずっと残るような何かだ。みんなが予想もしないようなことにも手を広げていきたい。数カ月後にはとても楽しみなことがいくつか控えているので、とても楽しみにしている。いつでもみんなを驚かせたいし、人が気持ちよく感じられるような手助けをしたい。その哲学はブランドにしっかりと根付いている」。
[原文:Violette Serrat on building Violette FR to be a ‘modern maison’]
SARA SPRUCH-FEINER(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)