2016年大統領選は、このフィルタ次第ということになるかもしれない。
ヒラリー・クリントン陣営は7月21日、米共和党候補のドナルド・トランプ氏をターゲットにした、最新のデジタルキャンペーンツールを投入した。そのWebサイトでは、トランプ氏が過去に発した侮蔑的なセリフをユーザーの顔写真の上にスタンプする、Snapchatフィルタのような機能だけを提供している。
2016年大統領選は、このフィルタ次第ということになるかもしれない。
ヒラリー・クリントン陣営は7月21日、米共和党候補のドナルド・トランプ氏をターゲットにした、最新のデジタルキャンペーンツールを投入した。そのWebサイトでは、トランプ氏が過去に発した侮蔑的なセリフをユーザーの顔写真の上にスタンプする、Snapchatフィルタのような機能だけを提供している。
トランプ氏は、性差別的な暴言を吐くことで有名なため、クリントン陣営にとっては手っ取り早い選択だった。「バイアグラが必要なら、彼女の選択を誤ったに違いない(If you need Viagra, you’re probably with the wrong girl,)」は、そのフィルタの一例で、2004年の『プレイボーイ』誌によるトランプ氏のインタビューからの引用だ。
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別のフィルタでは、「デブの豚め(Fat Pig)」というセリフが顔にスタンプされ、こちらはロージー・オドネル氏への彼のコメントを参考にしている。用意されたフィルターは、合計で20種類だ。
その策略は巧妙で、Facebookの承認情報を使ってログインすることを求めている。ほとんどすべてのことがデジタル化するなか、データがすべてだ。同アプリが自動的にFacebookに投稿することはなく、登録手続きによって、ユーザーのメールアドレスがクリントン氏のキャンペーン団体に知らされる。選挙運動にとって、電子メールは強力な武器であり続けるのだ。
案の定、登録して数分以内にクリントン陣営から、そのメールアドレスが「HillaryClinton.com」に登録されたことを知らせるメールが送られてきた。メーリングリストを強化し、ポテンシャルビュワーを狙う巧みな方法だ。
クリントン氏のデジタルに精通したコンテンツチームは、昨年8月にソーシャルメディアを席巻した「ストレイト・アウタ・コンプトン」フィルタの成功の再現を試みているのかもしれない。そのミームの成功がすぐそこにあるのかどうかを判断するには時期尚早だが、Twitterにざっと目を通すと、人々がそれを利用していることがわかる。
@HillaryClinton this is pure brilliance. #TrumpYourself https://t.co/x4QuMq2Ju0 pic.twitter.com/hQEBvoyz5V
— Aღanda (@GrnEyedMandy) 2016年7月21日
@HillaryClinton これ作ったのマジで天才。
I look majestic and @realDonaldTrump looks SAD! #TrumpYourself pic.twitter.com/ZFHuhtFPO8
— M.J. Pack (@megslice) 2016年7月21日
勇ましい感じで写ったわ。それにしても、@realDonaldTrumpは哀れな感じね。
thank you HillDog for this inspired new look. #TrumpYourself #ImWithHer pic.twitter.com/XWMwQrIX8S
— morgan (@morgan_e_allen) 2016年7月21日
ヒルドッグ(クリントン氏のニックネーム)、新しいフィルターでインスパイアをありがとう。
Jordan Valinsky(原文 / 訳:Conyac)