プライマーク(Primark)は、米国内での事業をフルスピードで推進している。
英国を拠点とする小売業者である同社は、海外では価値重視のアパレルの代名詞となった。しかし同社は米国でも有力な小売業者の座につくことをめざし、米国での店舗を着実に増やしてきた。2015年に最初の店舗を開設し、現在では20店舗を構える。この12カ月だけでも7店舗を新規オープンした。また、米国でのプレジデントを務めるケビン・チューリップ氏によると、2026年までに60店舗まで増やす計画だ。
チューリップ氏は米モダンリテールのポッドキャストで、「いくつかの店舗を開設し、テストして学ぶことが常に戦略の中心だった」と語った。また同氏はポッドキャストで、同社の国際的な拡大戦略や、テクノロジーやeコマースへの取り組みの進歩について詳しく掘り下げた。
チューリップ氏はプライマークのブランドについてよく知っている。同氏は16歳のときに同社で働き始めた。「その頃は週末だけ仕事をしていた。学校を出たばかりで、勉強をしながらだった。土曜日と日曜日にそれぞれ4時間ずつ働いた。そして、そのときから小売が好きになった」。
それから20年が経ち、同氏は店員から、事業のすべての分野を管理するプレジデントへと昇格した。
現在、チューリップ氏が注目していることのひとつは、新店舗に適した場所を見つけることだ。同氏は、これが科学ではなくアートだと説明した。「我々は十分に時間をかけ、開設予定地について理解してきた。これは、できるだけ多くの店舗を出店すればいいという話ではない」と同氏は述べた。
プライマークが抱えているもうひとつの大きな問題は、eコマースへの取り組みだ。同社はこれまで、店舗での販売に重点を置いてきた。最近になり、より正確に商品を提供するために、米国のサイトをアップグレードしたが、買い物客には依然として近くの店舗を訪れるよう勧めている。
英国内では、オンラインで販売し、店舗内で受け取るというオプションをいくつかテストしているが、チューリップ氏は、店舗を重視していることに変わりはないと主張した。デジタル戦略では「ウェブサイトで取引を行えるようにすることを目的とはしていない」という。
対話からいくつかの要点を以下に紹介する。これらは明瞭化のため多少の編集を加えたものだ。
この記事は、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です。
プライマーク(Primark)は、米国内での事業をフルスピードで推進している。
英国を拠点とする小売業者である同社は、海外では価値重視のアパレルの代名詞となった。しかし同社は米国でも有力な小売業者の座につくことをめざし、米国での店舗を着実に増やしてきた。2015年に最初の店舗を開設し、現在では20店舗を構える。この12カ月だけでも7店舗を新規オープンした。また、米国でのプレジデントを務めるケビン・チューリップ氏によると、2026年までに60店舗まで増やす計画だ。
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チューリップ氏は米モダンリテールのポッドキャストで、「いくつかの店舗を開設し、テストして学ぶことが常に戦略の中心だった」と語った。また同氏はポッドキャストで、同社の国際的な拡大戦略や、テクノロジーやeコマースへの取り組みの進歩について詳しく掘り下げた。
チューリップ氏はプライマークのブランドについてよく知っている。同氏は16歳のときに同社で働き始めた。「その頃は週末だけ仕事をしていた。学校を出たばかりで、勉強をしながらだった。土曜日と日曜日にそれぞれ4時間ずつ働いた。そして、そのときから小売が好きになった」。
それから20年が経ち、同氏は店員から、事業のすべての分野を管理するプレジデントへと昇格した。
現在、チューリップ氏が注目していることのひとつは、新店舗に適した場所を見つけることだ。同氏は、これが科学ではなくアートだと説明した。「我々は十分に時間をかけ、開設予定地について理解してきた。これは、できるだけ多くの店舗を出店すればいいという話ではない」と同氏は述べた。
プライマークが抱えているもうひとつの大きな問題は、eコマースへの取り組みだ。同社はこれまで、店舗での販売に重点を置いてきた。最近になり、より正確に商品を提供するために、米国のサイトをアップグレードしたが、買い物客には依然として近くの店舗を訪れるよう勧めている。
英国内では、オンラインで販売し、店舗内で受け取るというオプションをいくつかテストしているが、チューリップ氏は、店舗を重視していることに変わりはないと主張した。デジタル戦略では「ウェブサイトで取引を行えるようにすることを目的とはしていない」という。
対話からいくつかの要点を以下に紹介する。これらは明瞭化のため多少の編集を加えたものだ。
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現在の米国における展開計画
「私は18カ月ほど前に米国に移住した。そしてつい最近、2026年までに60店舗を出店するという目標を発表した。この12カ月は7つの店舗を開設するのに忙しかった。そして、今年の終わりまでに、さらにいくつかの店舗を開設することになっている。また、さらにいくつかのリースを締結し、最近ではテキサスの最初の店舗などについても公式に話した。これについてはまだ日程は決まっていない。しかし、話をまとめ、テキサスで最初の店舗を開設するのが楽しみだ」。
プライマークが新しい店舗の場所を選択する方法
「どこに店舗を開設するかについて、我々には明確な不動産戦略がある。しかし、その大部分は立地する場所や条件、そしてすでにトラフィックがあることなどに基づいている。周囲の競合店について特定の条件を求めている。そして、当然ながら、最終的には適切な空間や、モール内の適切な場所が重要になる。また、中心街ならば適切な建物であることが重要だ。我々にとって、成長はある程度ゆっくりとしたものだった。しかし、我々は十分に時間をかけ、開設予定地について理解してきた。これは、できるだけ多くの店舗を出店すればいいという話ではない」。
プライマークのデジタルへの取り組み
「英国ではトライアルを行っている。これは、オンラインで購入し、店舗内で受け取るという行動を中心にしている。しかし、これは依然として店舗内での体験を基本としたもので、ウェブサイトで取引を行えるようにすることを目的とはしていない。ここで取引といっているのは、家庭に配達するもののことだ。当社が中心にしているのは、顧客が商品を予約するための追加的な手段を持ちながら、店舗に取りに来るという方法だ。そして、すべての取り組みの中心を、このような店舗内での体験とするのが戦略だ。この戦略に関係する取り組みは、常に店舗内での売上の増加に役立つものでなくてはならない。現在のところ、英国でのトライアルがそれだ。我々は、英国のチームがこのトライアルをどのように活かすかを見守り続ける」。
Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)