広告主における「 eスポーツ 」の現状を示す 5つのチャート

eスポーツが大きな盛り上がりを見せている。

ミレニアル世代にとって、他人がビデオゲームをプレイしているところを見ることは、実際のスポーツ観戦と同じくらい魅力あることだからだ。だが、eスポーツはまだ、スナック菓子以外の広告主を多く惹きつけてはいない。

eスポーツ業界の現状を5つのチャートで見てみよう。

eスポーツは金になるが、割り当てられる広告予算はまだ少ない

ゲーム市場調査会社ニューズー(Newzoo)によると、eスポーツ市場は2018年に2億5000万ドル(約270億円)以上成長して9億560万ドル(約1兆円)にまで達する。そのうちの38%を米国が占めると見られている。急激な拡大にも関わらず、デジタル広告市場ではeスポーツはまだちっぽけな存在でしかない。伝統的なスポーツに深く根付いた、大手の主流派ブランドが提供を許されている商業的スポンサーシップモデルがeスポーツに採用されるのはまだ先の話だ。

「ブランドとして、何を何に並べて表示するのが最善かが必ずしも明確でない」と語るのは、デジタルスポーツのコンサルティング企業セブンリーグ(Seven League)でシニアコンサルタントを務めるチャーリー・ビオール氏だ。選手のスポンサーになることはできる。そういう選手は多くの場合、若くて商業的には経験不足で、チームのマネージャーも同様に若くて商売に疎い。試合でも、信頼できて、名声を確立したプレイヤーは数少ないと、ビオール氏はいう。「しかし最終的には、eスポーツをめぐって想像される知的財産をコントロールしているのはゲームパブリッシャーであり、問題は、彼らがいつでもそれを停止できてしまうことだ」。

Source: Newzoo

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スポンサーシップと広告がeスポーツのチャンスの多くを支配する

広告主たちは長年、ゲームの世界に入り込もうと頑張ってきた。だが、多くの開発者がビデオゲームの販売以外にお金を稼ぐ商業的手法を確立していないところに割り込むのは大変だった。eスポーツにつぎ込まれているお金は、スポンサー料と広告費に流れている。ゲーム開発者に支払われる料金は、2018年のeスポーツの成長の11%を占めるに過ぎないが、通常はリーグのオーナーによって販売されるスポンサーシップから入るお金は成長の40%に達すると、ニューズーは述べている。

Source: Newzoo

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eスポーツファンはゲーム関連ブランドによるプロモーションを好む

基本的に、eスポーツのリーグやチーム、選手のスポンサードは、ゲーム関連ブランドが支配している。一方、コカコーラ(Coca-Cola)、レットブル(Red Bull)、マクドナルド(McDonald)のようなブランドは、多くの場合は広告を受け入れないオーディエンスにリーチするチャンスと、eスポーツを捉えている。ニールセン(Nielsen)が2017年に13~40歳のeスポーツファン4000人を対象に行った調査では、平均すると10人に7人以上がゲーム関連ブランドによるプロモーションを好むことがわかっている。

M&Cサアチ・スポーツ&エンターテイメント(M&C Saatchi Sport & Entertainment)のマネージングディレクター、ジョディー・フラガー氏は次のように語る。「この業界はまだ、全体として規制がない。無規制なことが、特に巨額の投資が絡むときは、ブランドにとって大きな問題となる。なぜなら、情熱あふれるブランドチームがスポンサードの意図を持っているにも関わらず、最終的なリスクを訴えことに熱心すぎる社内弁護士が反対したりするからだ」。

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Source: Nielsen

英国ではeスポーツのトランザクションが徐々に増えている

すべてのブランドがリーチだけを決め手にスポンサーシップの決定をしているわけではないが、eスポーツがより多くの予算を獲得するためには、注目以上の価値を理解する必要があると、フラガー氏はいう。

広告主は、一般大衆と比べると内向的傾向が強いファンにアピールする必要がある、と調査企業ユーガブ(YouGov)の上級調査員であるクリス・ポルチンスキー氏は述べる。同社が8月8日に2087人を対象に行った調査では、英国内でeスポーツに関心を持っている人の73%がひとりで楽しんでいるのに対し、一般ではその割合は63%だった。

Source: YouGov

Source: YouGov

eスポーツファンはストリーミング好きで、テレビを見ない

eスポーツファンもテレビは見るが、平均的なファンは2017年に、テレビ画面を見て過ごす時間のほぼ2倍の時間をビデオゲームをして過ごしていた。eスポーツファンが見ているコンテンツは、多くの場合、リニア放送よりストリーミングだとニールセンはいう。

Source: Nielsen

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Seb Joseph(原文 / 訳:ガリレオ)