リテールメディアビジネスの成長が続くなか、アドテク企業であるパブマティック(PubMatic)はこのほど、コマースメディア向けのプロダクト提供を開始した。
パブマティックの「コンバート(Convert)」は、同社がグローバルに抱えるクラウドインフラストラクチャ上に構築された、コマースメディア向けのセルフサービス型広告プラットフォームだ。このサービスは、リテールメディアネットワークや広告主を対象としており、スポンサーリスティング広告、ディスプレイ広告、そしてCTVの広告インベントリー(在庫)によるオンサイトとオフサイトの収益化が含まれる。
このプロダクトの立ち上げパートナーは、電通、IPGメディアブランズ(IPG Mediabrands)、コールズ360(Coles 360)、リフトメディア(Lyft Media)、MiQ、そして広告エージェンシーやテクノロジー企業で構成されている。
断片化したソリューションを使う企業が多かった
パブマティックのアドレッサビリティおよびコマースメディア部門バイスプレジデントであるピーター・バリー氏は、「顧客やパートナーにとってのワンストップショップになることが目標だ」と語った。また、「多くの小売業者がそのアドテクスタック全体で非常に断片化したソリューションを持っていると感じる」と述べている。
たとえば、バイヤーはオーディエンス拡大のためのソリューション、スポンサーリスティングのための別のソリューション、サイト内ディスプレイのための別のソリューションというように、しばしば分断した場所を使って作業している。
「(顧客やパートナー)のなかのひとりは20以上の異なるパートナーを起用して、それぞれ異なることをやっていると言っていた」とバリー氏は米DIGIDAYに語った。「アドテクや広告についての経験が少ない小売業者のような会社にとって、それは問題だ。だからそれを解決するためには、彼らが一箇所でやりたいと思っていることの多くをまとめられるプラットフォームを作ることが必要だった」。
この新しいサービスは、パブマティックのコマースメディア機能、特に2022年に発売されたセルサイドのデータアクセスとコントロールのためのオムニチャネルアドレッサビリティソリューションである「コネクト(Connect)」を拡大したものだ。パブマティックは、2023年第2四半期のコマース顧客の数で前年比50%の増加を見たと述べている。
「私たちには、CTV広告とディスプレイ広告を購入する多くのバイヤーがいる」とバリー氏は言い、「彼らもまた、多くの購入を一箇所に集約する場所がほしいと考えていた。彼らが我々と、これらの多くのチャンネルを起用しているなら、リテールでも我々を使いたいと考えている。だからコンバートはそれを可能にする」と話した。
リテールメディアビジネスの成長が続くなか、アドテク企業であるパブマティック(PubMatic)はこのほど、コマースメディア向けのプロダクト提供を開始した。
パブマティックの「コンバート(Convert)」は、同社がグローバルに抱えるクラウドインフラストラクチャ上に構築された、コマースメディア向けのセルフサービス型広告プラットフォームだ。このサービスは、リテールメディアネットワークや広告主を対象としており、スポンサーリスティング広告、ディスプレイ広告、そしてCTVの広告インベントリー(在庫)によるオンサイトとオフサイトの収益化が含まれる。
このプロダクトの立ち上げパートナーは、電通、IPGメディアブランズ(IPG Mediabrands)、コールズ360(Coles 360)、リフトメディア(Lyft Media)、MiQ、そして広告エージェンシーやテクノロジー企業で構成されている。
Advertisement
断片化したソリューションを使う企業が多かった
パブマティックのアドレッサビリティおよびコマースメディア部門バイスプレジデントであるピーター・バリー氏は、「顧客やパートナーにとってのワンストップショップになることが目標だ」と語った。また、「多くの小売業者がそのアドテクスタック全体で非常に断片化したソリューションを持っていると感じる」と述べている。
たとえば、バイヤーはオーディエンス拡大のためのソリューション、スポンサーリスティングのための別のソリューション、サイト内ディスプレイのための別のソリューションというように、しばしば分断した場所を使って作業している。
「(顧客やパートナー)のなかのひとりは20以上の異なるパートナーを起用して、それぞれ異なることをやっていると言っていた」とバリー氏は米DIGIDAYに語った。「アドテクや広告についての経験が少ない小売業者のような会社にとって、それは問題だ。だからそれを解決するためには、彼らが一箇所でやりたいと思っていることの多くをまとめられるプラットフォームを作ることが必要だった」。
この新しいサービスは、パブマティックのコマースメディア機能、特に2022年に発売されたセルサイドのデータアクセスとコントロールのためのオムニチャネルアドレッサビリティソリューションである「コネクト(Connect)」を拡大したものだ。パブマティックは、2023年第2四半期のコマース顧客の数で前年比50%の増加を見たと述べている。
「私たちには、CTV広告とディスプレイ広告を購入する多くのバイヤーがいる」とバリー氏は言い、「彼らもまた、多くの購入を一箇所に集約する場所がほしいと考えていた。彼らが我々と、これらの多くのチャンネルを起用しているなら、リテールでも我々を使いたいと考えている。だからコンバートはそれを可能にする」と話した。
複雑な市場からクライアントを導く
多くの小売業者が自社のコマースやリテールのメディアマーケットプレイスを独自に展開している。パブマティックのサービス拡大もその文脈のなかで行われており、これは小売業者が持つデータが(広告主)ブランドの成長に重要なレバレッジになる可能性を示している。
メディアエージェンシーの一部は、市場の複雑さから、クライアントをリテールに導く必要があることを認識している。7月初めには、IPGがIPGメディアブランズ内に新しいユニットを立ち上げ、そのほかの多くの大手エージェンシーや独立系エージェンシーも自社の部門を立ち上げ、クライアント向けのリテール専門知識に投資を続けている。これには、ティヌイティ(Tinuiti)、アセンシャル(Ascential)、ザ・マーズ・エージェンシー(The Mars Agency)などが含まれる。
「コンバート」プラットフォームの開発に参加したパブマティックのパートナーである、電通コマースとリテールメディア担当のシニアバイスプレジデントであるマイク・フェルドマン氏は、「コンバートはブランドとエージェンシーが、より豊かなリテールメディアデータセットを得て、それをマーケティングエコシステム全体によりよく統合する機会だ」と述べた。
進化するリテール企業
Amazon、ウォルマート(Walmart)、インスタカート(Instacart)を含む大手小売業者たちもまた、リテールメディアブームのなかで取り組みを発展させ、プラットフォームと測定能力のさまざまな改善を行ってきた。そして、その努力は報われてきている。これらの小売業者は第2四半期の広告パフォーマンスで大きな成長を見せている。中には、メトリクスがパンデミック前のレベルに戻った企業もある。
リテールメディアネットワークがオーディエンスとターゲティング能力を進化させる一方で、マーズ・エージェンシーのエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるジェイク・ベリー氏は、「ブランドたちが自社データをリテール企業のデータとクリーンルームでマッチさせ始めている」と指摘した。これらの進展は、コマースメディア全体での広告支出の増加をもたらしており、同時に、データとパフォーマンスについての透明性を上げている。
「彼らはメディアパフォーマンスデータを共有する能力を大幅に進化させている」とベリー氏は説明した。「リテール企業は、その結果をよりよく解釈、理解できるようになっている。だから、広告支出が増えているのは偶然ではない。視認性が増すと同時に、リテールメディアチャネルがどれだけ多くのリテール企業のパフォーマンスを向上させているかについての理解も増してきている」。
[原文:PubMatic expands commerce offerings as retail media grows]
Antoinette Siu (翻訳:塚本 紺、編集:島田涼平)