ショーン・ヘインズ氏は1月に、CEOとしてパラディオ・ビューティー(Palladio Beauty)に迎えられたとき、eコマースの販路拡大を最優先課題とした。その後9カ月を経て、同氏はeコマースのプレゼンス拡大に加え、検索エンジンの最適化、オンライン広告、リターゲティング重視で、売上高が3倍になった語る。
ショーン・ヘインズ氏は1月に、CEOとしてパラディオ・ビューティー(Palladio Beauty)に招聘されたとき、最優先課題として掲げたのは、eコマース企業を通じた販路の拡大だ。その当時、このコスメ企業は自社ウェブサイトに加えて、5つのオンラインプラットフォームを通じて製品を販売していた。
その後9カ月のあいだに、Amazon、フォーエバー21(Forever 21)、サリー・ビューティー(Sally Beauty)、リッキーNYC(Ricky’s NYC)、ハッシュ(Hush)などが追加。さらに9月9日からはeコマースサイト、ズーリリー(Zulily)なども加わり、その販売経路は倍増している。パラディオは具体的なデータを公表することはないだろうが、ヘインズ氏は、eコマースのプレゼンスが拡大したことに加え、検索エンジンの最適化、オンライン広告、リターゲティング重視で、今年は売上高が3倍になったと述べた。
「eコマースの成長の可能性が非常に大きいことを考慮し、eコマースがパラディオの最優先課題になっている」と、ヘインズ氏は語る。「強力な主導権を背後で握ることで、これらプラットフォームのトラクション(駆動力)を確認しているところだ」。
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Amazonは依然としてパラディオのオンライン売上のもっとも大きな部分を占めており、買い物客にそのマーケットプレイスでさらに買ってもらえるよう、金額は明示されていないもののAmazonでの宣伝出費は増加されている。ヘインズ氏はこの関係は強力だというが、再販業者がパラディオ製品をディスカウントするかもしれないことに注意を払っている。「我々はいま、現在参入しているすべてのカテゴリで、大きなシェアを築いている非常に優れた小売業者と取引をしている」と、ヘインズ氏はAmazonについて語った。
Amazonでの売上高はもっとも大きいものの、パラディオはeコマースでの売上のバランスを取ろうとしている。オンライン広告の大部分がパラディオ自身のサイトへのトラフィックを増やすように設定されているのはそのためであり、パートナーサイト全体で価格設定と供給は一定に保たれている。たとえば、Amazonでも、ズーリリーでも、パラディオ商品の取り扱い数は同じだ。
「一部の企業は、Amazon限定でブランド構築を図ることに注力しているが、それは我々の計画とは違う。Amazonをリテールパートナーに成長させることをめざしているが、自社のeコマースウェブサイト拡大も目論んでいる。最終的に、我々の目標は消費者に一貫した最終結果を提供することだ」と、ヘインズ氏は述べた。
Ilyse Liffreing(原文 / 訳:Conyac)